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【071202】15、16日に「カマイサミット」人と自然の共生を考える

2007年12月02日 | 獣害-研修・シンポ他
 人とイノシシのかかわりをテーマにした「第2回カマイサミットin西表」(同実行委主催)が15―16の2日間、西表島祖納で開かれる。12年前、亥(い)年にちなんで国頭村奥で開かれた第1回イノシシサミットに次ぐもので、実行委代表の石垣金星祖納公民館長(61)は「カマイをテーマに、人と自然の共生の大切さを考えたい」と話している。
 カマイは、西表島の祖納や干立で使われる方言で「イノシシ」を意味する。

 サミットは初日に、セッションとフォーラム、2日目に猪垣の巡検と自由討論を行う。西表と本島北部、奄美からイノシシの狩猟関係者が参加するほか、台湾の先住民族の1つで、イノシシの狩猟文化を持つパイワン族の猟師も来島する。
 八重山地方は、昨年9月の台風13号と今年の同12号(9月)、同15号(10月)と大きな台風の襲来が相次ぎ、イノシシは、えさ不足に見舞われているようだ。
 町農林水産課によると、イノシシが生息する西表島では今年、美田良地区で水稲、南風見田地区などでサトウキビ畑、船浦地区でパイン畑がイノシシに荒らされる被害が起きている。いずれも、山にえさがなくなったイノシシが、里に下りてきたものとみられている。

 八重山支庁農林水産整備課によると、11月15日から翌年の2月15日までの狩猟期間以外に、西表島で有害鳥獣としてイノシシの捕獲を許可した件数は ▽2003年度=7件▽04年度=9件▽05年度=7件―と推移してきたが、台風13号のあった06年度には11件。本年度はこれまでに8件許可した。
 石垣館長は「これだけ立て続けに大きな台風が来るのは初めてではないか。山にカマイのえさがなくなり、農作物がカマイの被害を受けている。台風が来ると、人にとっても、カマイにとっても大変だ。サミットは、人と自然の共生を考える機会になるのではないか」と話している。

八重山毎日新聞
http://www.y-mainichi.co.jp/?action_article_show=true&article_id=9985


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