効率的なハンティングが必要不可欠な状況になっているということでしょうか。
トラックの荷台からのハントとおびき寄せ音に慣れさせた上で一斉にハントするという方法。
どちらも様々なリスクはあると思いますが、チャレンジする意義は高いように感じます。
~ 転載 ~
深刻な食害をもたらすエゾシカを効率的に駆除しようと、新たな手法を模索する動きが広がっている。環境省は知床半島で道路をトラックで移動しながら銃を撃てないか、検討を始めた。道などは来年1月から、餌でおびき寄せる手法を日高管内新ひだか町など3カ所で実施する予定。従来型の駆除ではシカの急増に対応できないためだ。
知床半島では1万頭以上に急増。このままでは世界自然遺産に指定された生態系が破壊される恐れも出てきたことから、環境省釧路自然環境事務所は2007年から知床岬で駆除の取り組みを強め、成果を挙げつつある。
同事務所は岬以外でさらに駆除の効率を上げようと、米国とドイツの専門家から助言を得て、根室管内羅臼町のルサ-相泊(あいどまり)間の道道8キロでトラックから駆除できるか検討に着手。道路管理者の道や道警などと鳥獣保護法や道路交通法上の問題点や安全性などを協議し、その可能性を探っている。
主に検討されているのは、荷台に乗ったハンターが道路沿いの上方の斜面に出てきたシカを銃で撃つ方法。道東では道路沿いに出てくるシカが多いが公道からの発砲は法律で原則禁じられており、可能になれば山林に分け入ることなく駆除できる。道路を通行止めにした上で斜面に向かって撃てば、流れ弾による危険は小さくなる。
一方、道や専門家でつくるエゾシカネットワークは来年1月から、米国の駆除方式「シャープシューティング」を、新ひだか町や釧路管内標茶町、上川管内占冠村で本格導入する方向だ。
シャープシューティングは牧草などで5~15頭の群れをおびき寄せ、銃声に似た爆発音を聞かせて大きな音に慣れさせた上で、ハンター数人が一斉に撃つ方法。音に慣れたシカは銃声を聞いても、逃げないため、群れ全体を一度に駆除できる。現在は北大教授らが新ひだか町の北大静内研究牧場内で試験的に行っているが、今回は規模が拡大される。
道内の昨年度のエゾシカ172件生息数は推定64万頭、農林業の被害額は約51億円で、いずれも過去最多。道の本年度(見込み)の捕獲数は11万5千頭にとどまっているが来年度は増加抑制に必要な13万4千頭以上の捕獲を目指す。
道は「ハンターが高齢化などで減少し、これまでの方法では限界がある。より効率的な方法を模索したい」(環境生活部)と説明。酪農学園大の伊吾田(いごた)宏正講師(狩猟管理学)は「現状のエゾシカ数は異常で、放置すれば、農林業被害どころか生態系も壊してしまう。短期集中的に捕獲を増やすことはやむを得ない」と話している。
北海道新聞
シカ捕獲、シャープシューティング試験実施
増えすぎたエゾシカを効果的に駆除するために環境省釧路自然環境事務所は12月から来年3月いっぱいにかけて本格的に羅臼町ルサ・相泊地区で、アメリカなどで効果を上げている駆除方法のシャープシューティングや囲いわなでの捕獲試験を実施する。
知床半島では深刻なエゾシカの食害を食い止めようと、2007年度から世界自然遺産登録地域の知床岬で「密度操作実験」と銘打ちエゾシカの駆除を展開。今回の試験は、新たなやり方で効率的な捕獲法を探ることが目的で、科学的なデータ収集が中心となる。
釧路新聞 11月26日
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トラックの荷台からのハントとおびき寄せ音に慣れさせた上で一斉にハントするという方法。
どちらも様々なリスクはあると思いますが、チャレンジする意義は高いように感じます。
~ 転載 ~
深刻な食害をもたらすエゾシカを効率的に駆除しようと、新たな手法を模索する動きが広がっている。環境省は知床半島で道路をトラックで移動しながら銃を撃てないか、検討を始めた。道などは来年1月から、餌でおびき寄せる手法を日高管内新ひだか町など3カ所で実施する予定。従来型の駆除ではシカの急増に対応できないためだ。
知床半島では1万頭以上に急増。このままでは世界自然遺産に指定された生態系が破壊される恐れも出てきたことから、環境省釧路自然環境事務所は2007年から知床岬で駆除の取り組みを強め、成果を挙げつつある。
同事務所は岬以外でさらに駆除の効率を上げようと、米国とドイツの専門家から助言を得て、根室管内羅臼町のルサ-相泊(あいどまり)間の道道8キロでトラックから駆除できるか検討に着手。道路管理者の道や道警などと鳥獣保護法や道路交通法上の問題点や安全性などを協議し、その可能性を探っている。
主に検討されているのは、荷台に乗ったハンターが道路沿いの上方の斜面に出てきたシカを銃で撃つ方法。道東では道路沿いに出てくるシカが多いが公道からの発砲は法律で原則禁じられており、可能になれば山林に分け入ることなく駆除できる。道路を通行止めにした上で斜面に向かって撃てば、流れ弾による危険は小さくなる。
一方、道や専門家でつくるエゾシカネットワークは来年1月から、米国の駆除方式「シャープシューティング」を、新ひだか町や釧路管内標茶町、上川管内占冠村で本格導入する方向だ。
シャープシューティングは牧草などで5~15頭の群れをおびき寄せ、銃声に似た爆発音を聞かせて大きな音に慣れさせた上で、ハンター数人が一斉に撃つ方法。音に慣れたシカは銃声を聞いても、逃げないため、群れ全体を一度に駆除できる。現在は北大教授らが新ひだか町の北大静内研究牧場内で試験的に行っているが、今回は規模が拡大される。
道内の昨年度のエゾシカ172件生息数は推定64万頭、農林業の被害額は約51億円で、いずれも過去最多。道の本年度(見込み)の捕獲数は11万5千頭にとどまっているが来年度は増加抑制に必要な13万4千頭以上の捕獲を目指す。
道は「ハンターが高齢化などで減少し、これまでの方法では限界がある。より効率的な方法を模索したい」(環境生活部)と説明。酪農学園大の伊吾田(いごた)宏正講師(狩猟管理学)は「現状のエゾシカ数は異常で、放置すれば、農林業被害どころか生態系も壊してしまう。短期集中的に捕獲を増やすことはやむを得ない」と話している。
北海道新聞
シカ捕獲、シャープシューティング試験実施
増えすぎたエゾシカを効果的に駆除するために環境省釧路自然環境事務所は12月から来年3月いっぱいにかけて本格的に羅臼町ルサ・相泊地区で、アメリカなどで効果を上げている駆除方法のシャープシューティングや囲いわなでの捕獲試験を実施する。
知床半島では深刻なエゾシカの食害を食い止めようと、2007年度から世界自然遺産登録地域の知床岬で「密度操作実験」と銘打ちエゾシカの駆除を展開。今回の試験は、新たなやり方で効率的な捕獲法を探ることが目的で、科学的なデータ収集が中心となる。
釧路新聞 11月26日
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