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【100113】集団追い払い サル害に効果 モデルケース4集落データ集計

2010年04月06日 | 獣害-対策:サル
新年度が始まりましたね。そろそろ田植えも始まる頃。

獣たちとも田畑で向き合う機会が増えてくるのではないでしょうか。
頭の痛い話しです。

さて、かなり古い記事になってしまいましたが、集落ぐるみでの追い払いの重要性が検証されていますので、記事を眠らせない方がよいかと思いアップしておきます。

特に、サル害は決定的な対策が難しいこともあり、集落でいかに取組むかがポイントです。
周りでサル害で大変だと言われる方々の説得の一材料に。



~ 転載開始 ~
住民積極参加でより顕著に

 三重県内の4集落で、農作物を食い荒らすニホンザルを住民が集団で追い払い続けたところ、被害が激減したことが、県農業研究所によるデータ集計で明らかになった。住民の参加率が高く、積極的に予防策を講じた集落ほど、効果が大きかった

 同研究所は2006年以降、深刻な被害に悩んでいた5集落をモデルケースに、集団での追い払いによる効果を数値で表す試みを始めた。山端直人主任研究員は霊長類の専門家から「サルは自分の方に向かって飛んで来るものが苦手で、大きな音を恐れる」などの習性を学んだ。住民らには、ロケット花火やパチンコ、エアガンを常備してもらい、サルを目撃したら素早く発射するよう指導した。

 住民らが記録した06、07年度のデータを比較したところ、07年度に追い払いの参加率が100%に達した松阪市広瀬町の集落では、被害が73件から13件に減少。特に、畑が荒らされる大きな被害は42件から2件に激減した。別の3集落でも同様の結果が見られた。農作物に手を付けさせずに追い払った方が、サルは失敗体験を学習し、集落に近寄らなくなるという。

 山端主任研究員は「サルは集落全体を『おいしい食べ物が手に入るところ』と認識しているので、自分の畑を守っているだけでは意味がない。集落のすべての畑を守るという意識が強い地区では、顕著に効果が表れている」と分析している。研究所は、獣害に強い集落を50か所に増やすことを目標に、さらに多くの集落に指導を続ける。

 近畿中国四国農業研究センター(広島県福山市)の井上雅央・鳥獣害研究チーム長は「追い払いによる効果をデータで表した唯一の研究。『いつまで頑張ればよいのか』と不安に思っている参加住民たちの指標や励みになる」と評価している。

~ 転載終了 ~

読売新聞
http://chubu.yomiuri.co.jp/news_kan/kan100113_4.htm?from=nwlb



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