◆獣害対策ぐるり8キロ
野生のイノシシや鹿などから農作物を守ろうと、囲った檻(おり)に田畑ごと立てこもってしまった“村”がある。御杖村菅野の「菅野東地区」。昨年11月に高さ2メートルの金網フェンスを長さ8キロにわたって張り、約20ヘクタールの集落全体を囲んだのだ。県によると、獣被害対策でこれほど大規模な「囲い」を設けるのは県内で初めてでは、という。それから1年近く。住民たちは「おかげで被害が減っ . . . 本文を読む
辰野町上島区の大庭地区で22日、遊休荒廃農地に牛を放牧して雑草を減らし、農地を再生するため、県が試験的事業として導入した「牛の舌草刈りで郷(さと)耕し事業」が成果を得て終了、役目を果たした2頭の牛の撤収作業が行われた。
飼料の値上がりに頭を悩ます畜産農家と遊休荒廃農地の拡大に加え、有害鳥獣被害に苦慮する農村集落を支援しようと、県が普及を始めた新規事業で、地元の大庭共同耕作組合(根橋俊夫組合長 . . . 本文を読む
諏訪市神宮寺区は、区内でイノシシやニホンジカによる農業被害が多発しているのを受け、地域ぐるみでの自衛対策に乗り出した。農家と森林組合、区が協力して、森林と耕地との境に防護柵や緩衝帯を整備したり、間伐や捕獲を促進し、「獣害に遭いにくい地域」を目指す。防護柵は、江戸時代以前に耕作地に近い山へ設けられた「猪(しし)土手」「猪垣(ししがき)」のような構造にすることも検討する。
関係者によると、茅野市 . . . 本文を読む