今回の旅で最初の都市となった上海。
この街の第一印象は「違和感」。
庶民の住居、昔ながらの古いアパート…そんな建物がひしめく中へ無理やりに近代高層建築を建てたという印象だ。
上海を歩いたのはたったの二日だったが、この二日間街を見ながら ずっと「無理やり近代化させた感」がつきまとった。
上海を3回 訪れたことのある友人は、来る度にこの街の変化に驚くそうだ。
上海のアイコン「東方明珠塔」
手塚治虫のマンガの未来都市に出てきそうな突飛なデザイン。
これを本当に造ってしまうところがなんとも中国らしい…。
この塔を黄浦江という川の対岸に建てたのは、街のアイコンとして目立たせる常套手段としてアリなんだが、その周りのビル群がなんとも計画性が無く、美しくない。
日本からの船で一緒だった日本人に、「通」はこのビルに登らず隣のビルから眺めるのが良いという情報を得て、となりの高いビルの展望台から上海の街を俯瞰する。
塔に登ってしまうと、塔そのものが見えないという理由だ。
それが大当たり。なかなか素晴らしい眺め。川の曲線も綺麗だし、そこをゆっくりと行き交う船やタンカーなどが並ぶラインが美しい。
車の排気ガスなどのスモッグなんだろう…遠くが霞む。
日本のテレビ番組で観たが、いま中国は不動産バブルらしく、投資のために高額マンションを購入するのがブームとなっているとのこと。
あくまで投資の為であり人は住まないそうだ。
それを証明するように、この塔の展望台を西から南、そして東側を望むと…
ちょっとマンション建てすぎ…!!
僕はやはり、こういう庶民的路地がある町並みの方が好きだな。
[中国・上海]
ピークの時期には、東京タワーが中国資本に買われちゃったりして。
でもいつまで続くんだろうこのバブル。