6:30AM起床。トイレを済ませすぐに外へ。
歩いて10分くらいのところにLINDA VISTAというホテルへ。ここでツアーのピックアップすることになっている。ピックアップの時間まで朝食のサービスがあるというので、張り切ってきた。
宿のオーナーが6:45AM頃に行って、ゆっくり朝食をとればいいんじゃないかという話だったので、6:55AMに到着し、中に入る。
コーヒーカップなどがテーブルに並べられているので、そこに座ればいいかときくと、フロントの女性がまだ時間が早いというジェスチャー。7:00AMから何かだしてくれるのかなぁと思っていたが、なかなかその気配がない。
ある男がやってきて今日のツアーのチケットを渡され、もうバスがきたのかと思ったらすぐに立ち去った。アジア系のおばさんが入ってきた後、朝食を出してくれた。
焼いたフランスパンとジャム・コーヒー。出してくれると時間がないよというようなことを言っている。案の定3分ほどした7:15AM頃、バスが到着。まともに食べれなかった・・・。
大型バスで、もうすでにほとんど席が埋まっている。
8:30AM頃、プンタバーバラと思われる港に到着。全員降りるかと思ったが、何人かバスに残っている。しばらく様子を見ているとチケットを購入した人達(の一部)がバスに戻ってきている。ここはロスグラシアレス国立公園の入園料を払うだけのところなのかなと思い、サブバックを残しチケット売場へ。しかし、何か妙な不安が残ったのでチケットの列に並ぶ前にバスに戻りカバンを回収。
30Aペソの入園料を払いバスに戻ろうとすると、バスが動き出してしまう。えー、行っちゃうのぉ?と思っていたら、バスが止まり助手の女性が降りてきて、行け行けという合図。バスに戻る必要はなくそのまま船に乗るようだ。バッグを回収しておいて良かった。それにしてもバスに残った人たちはなんだったんだろう。
ツアーのチケットを見せ、船へ。思っていたより大きいクルーズ船だ。乗客はなんだか金持ち風な人たちが多い。結構年配の人の比率も高いようで、自分のような貧乏バックパッカーはパッと見たところいないように思われた。
9:00AMちょうど出航。乗ってしばらくは天気が良かったが、最初の氷山が見えた9:40AM頃には空は曇ってきていた。
小さな氷山をみても昨日でっかいペリトモレノ氷河を見てしまった後なので、たいした驚きはない。乗客は最初の小さな氷山にも我先にと写真を撮ったり、記念写真を撮ったりしていた。
だんだん大きな氷山が増え始めそれが当たり前になったころ、ほとんどの人は寒いということもあっただろうが船内に入ってしまった。中には寝ている人もいるし、カップルでずっといちゃついている人たちもいる。何しに来たんだよ。
11:00AM頃、大きな氷河に到着。船内のアナウンス(スペイン語・英語両方)でここがスペガッツィーニ氷河だとわかる。昨日このツアーを申し込んだときウプサラ氷河のほかにスペガッツィーニ氷河に行くかどうか聞いたのだが、分からないとのことだった。「地球の歩き方」に載っていた写真を見てから是非きたかったので、うれしかった。
昨日のペリトモレノと同じような感じと言ってしまえばそれまでだが、ここまで結構時間がかかったのもあって、実物を目の前にして感動だった。
40分ほど停船し。そこで船の従業員が浮いている氷を海から引き上げそれを船上で細かく砕く。これは氷河の氷を浮かべた船内で販売されているウィスキーの為だ。ひとかけらもらって食べた。
そんな写真などを逐一撮っている自分を見て、あるフランス人家族(アメリカに家を持っていて今はブラジルに住んでいて休暇できている)の一人が「あなたは日本人ね」と聞いてくる、写真を撮りまくっているからか?と聞くと案の定それで質問したようだった。
彼女は「以前会った日本人に尋ねたら休暇が5日しか取れないと言っていたわ」とか家族に話し、自分には「あなたは日本に帰ったら長期休暇を取れるように法律をかえさせなさい」とか言っていた。ヨーロピアンの長期休暇が取れる社会システムというのは本当にうらやましい。
おなかが空いたので昨日の晩に作っておいたハンバーガー二つを食べる。やはり肉がうまいなぁ。
1:00PM頃、ウプサラ氷河到着。ここがこのツアーの主役のはずなのだが、さっきのスペガッツィーニ氷河の方が良かったなぁ。氷河の(上空から見たときの)表面積は大きいのかもしれないが(ロスグラシアレス国立公園内で最大 表面積595km2 長さ60km 先端部の幅5~7km 高さ80~100m)、船上という低いレベルからではイマイチすごさが分かりづらい。表面がごつごつしてかつ山肌にも氷河が張り付いているのが見えたスペガッツィーニ氷河の方が見ごたえがある。
そこを離れ、ウトウトとしていたら、2:20PM頃 甲板で会話を数回交わした男に起こされる。窓の外には林が見え、何人かが上陸し始めていた。オネージ湖に到着したようだ。船を降り上陸。なかなか美しい林の中を20分ほど歩き、湖へ。
水面にはたくさんの氷が浮いて、遠くの山には谷間から流れ出すような形でへばりついている氷河が見える。なかなか美しい。
ガイドの簡単な説明のあと自由時間。カバンに入っていたお菓子などを食べたりしてまったり過ごす。
途中、ある歓声が聞こえてきたので見てみると、一人パンツ一丁になって湖の中に入っていく男が。数枚写真を撮ったり氷河を持ち上げたり・・・。陸に上がって何人かが彼のそばに行き一緒に記念写真。一種のヒーローのようになっていた。
3:50PM頃、集合の合図で各自 林を歩き船へ戻る。船に戻ってからは爆睡してしまう。
6:10PM頃、目を覚ますとあたりはものすごくいい天気。慌てて甲板へ。氷河がないところで天気が良くなる・・・。でも後に聞くところによると、曇りのほうが氷河が青く見えるそうで、まぁ良かったかな。船内ではペリトモレノ氷河の大崩落のビデオが流されていた。トンネル状の氷河が徐々に落ちていく映像は興奮物だった。
6:30PM港に到着。他に違うバスが来ていたが自分のバスが一番豪華だった。バスには船でアナウンスしていた女性がいて乗客のチェック。ホテルではなく町で降ろしてもらうように伝える。
ちょうど一時間後町に到着。昨日宿のオーナーさんに運が悪いと遅い船に乗せられ町に戻るのが8:00PM過ぎになることもあると聞いていてドキドキだったが無事早い時間についてよかった。というのも宿に払うアルゼンチンペソがもうないので8:00PM閉店の両替屋に寄る必要があったからだ。USDのT/Cをドルの現金にしてもらおうかと思ったらダメといわれる。しかたがないので変換率が悪いがチリペソ1600を80Aペソに返金。
スーパーで飲み物を買いたかったが、持ち金の余裕がないので我慢。歩いて宿へ。
宿に着く寸前で雨が降ってきた。船に乗っているときも雨が降っていたので、外に昨日の夕方から干しっぱなしだった洗濯物が心配だった。パタゴニア独特の強風のため昨日の夜中にチェックしたときにはほとんど乾いていたのだが、太陽を浴びさせたかったのでそのままにしておいた。しかし、宿の人が取り込んでくれ、しかも畳んである!有難いぃ。
帰ると日本人の老夫婦が新たにきていた。シャワーを浴び、昨日の残りのステーキとパスタを食べる。明日朝が比較的早いので宿泊代などを支払い。財布に2Aペソ二枚だけが残った。一枚は記念として持ち帰りたいので、残りの2Aペソで海苔を購入。この宿は出前や弁当で寿司を売っている。海苔は一帖0.6Aペソで販売しているのだ。イースター島のおにぎり弁当として使えるかな。
部屋に戻って、ノーパソで日記を書く。部屋の暖房が暑くてぼーとしてきたので外のリビングでまったりした後、1:00AM頃、就寝。
※1AP(アルゼンチンペソ)=39円として計算
※注)2011年にブログを更新してますが、コレは2006年の南米旅行記です。