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ベトナム(ハノイ)視察記

2012年10月08日 16時16分31秒 | 海外経済
昨日のベトナム(ホーチミン)の訪問記に続いて今日は北のハノイ市のレポートです。
1、ハノイはベトナムの首都であり政治の中心であるせいか南のホーチミンとは町並みも人の雰囲気も相当違って感じました。
日本で言えばホーチミンが大阪でハノイは東京なのでしょうが、実際のハノイはホーチミンと比較すると明らかに華やかさに欠け、古めかしくまだ発展前のマニラや現在ならバングラデシュの首都ダッカに雰囲気が似ています。近代的な建物と言えばヒルトンのような5つ星のホテルが主でホーチミンのようにヨーロッパの香りのするお洒落な建物が余り眼に入ってきません。人口は両市共に拡大中ですが合併効果で約650万人のハノイと経済発展で720万人に近いホーチミンなのですが、何故かホーチミンほどの活気を感じませんでした。

2、政治中心の街といってももちろん外資の参入は盛んですし、現在国際空港への高速道路や南のホーチミンを結ぶ新幹線も建設予定でいずれも2年後に完成予定との事でした。

3、ベトナム戦争に勝利した方ですからホーチミンと違って戦時の人材が国外逃亡していないので優秀な人が多く、他の共産主義国と同様学歴重視なのでハノイ大学は国で一番との事で、エリートの登竜門のようです。

4、東南アジアの多くの主要都市がいわゆる華僑により建設されたので、首都には大方「チャイナタウン」があるものですが、このハノイには無いそうです。ホーチミンにもあった「チャイナタウン」が無いということは中国の影響力が弱いのかと思ってしまいます。事実、現地のガイドによると昔より北部隣の中国は何時も侵略してきて無理難題な貢物を要求したそうで、どうやらベトナム人は中国が嫌いな方が多いようです。

5、日中の領土問題と同様ベトナムも対中国との間に係争中の島があるそうですパラセル諸島はベトナム名を「ホアンサ諸島」、中国名を「西沙諸島」といい、スプラトリー諸島はベトナム名で「チュオンサ諸島」、中国名で「南沙諸島」と呼ばれ、パラセル諸島はベトナム・中国・台湾の3ヶ国が領有を主張しており、スプラトリー諸島はベトナム・中国・フィリピン・台湾・マレーシア・ブルネイの6ヶ国が領有を争っているとの事でした。特に「西沙諸島」では油田が発見されて以来強行に領土権を主張して来たそうですから、日本の尖閣諸島のガス田発見と同様の理由ですね。今後日本も領土権問題ではベトナムやフィリピンとも協調して中国に対抗すると良いと思いました。

6、ベトナム人民は圧倒的にキン族 (Kinh)が多く約86%を占めますが、それ以外にも54の民族がいて、国内で全く会話が通じないと言うのは珍しくないそうです。

7、写真に写る建物が3階建てや4階建てが目立ちますが、これは一般民家ですがベトナムの税制で間口が広いと高い税金を払う事になるので皆、狭い間口な為に家族と生活の為にはおくが長くても不足なので3~4階建てが普通なのだそうです。

以上ですが先に訪問したホーチミンとは相当な違いがあり日本が今後、ベトナムに進出する際はハノイに投資するかホーチミンかは大きなターニングポイントになりそうです。写真はブログ右上のフォトアルバムに多数投稿しています


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