前編に続き歩を進め、国指定重要文化財『豊満神社四脚門』 の中に入ってみると、拝殿とおもわれる立派で、由緒ありそうな建物が正面に控えています。
拝殿は幅が広く、これだけの規模の拝殿はこの辺りの神社では、なかなか見当たらないだろう。
立派な総木造造りの拝殿も、年代物らしくこれを維持していくには、大変な苦労があると想像されました。
拝殿の脇を通り、更に奥に進むと、これも立派なご本殿に行きつきました。
この神社には四柱の御祭神が祀られていて、その筆頭に大国主命(オオクニヌシノミコト)が記されていてびっくり、大国主命とは因幡の白兎や、出雲大社で伝えられる、山陰方面の神様かと思っていましたが、神様のルーツもひろいんですね。
拝殿に向かって左側軒下に、恋占い『ハート』石が置かれていて、この石はその昔、愛荘町内を流れる愛知川の河原で氏子の方が見つけ奉納されたもので、撫でれば縁結びの御利益があり、また意中の方を思いながらこの石をそっと持ち上げてみて、軽く感じればその恋は叶う、重く感じれば叶いにくいといわれているそうです。
この木は、ご本殿裏社の中にあり、『美人の木(告白の木)』です。この『美人の木』は樹齢約三百年と伝わるムクの大木で、 その美しい立姿はまるで女性の美脚のようだと賞されます。伸び上った根と根の間に一人づつ後向き(外向き)に入り、お連れ様に愛の告白をしたり、日頃の感謝を伝えたり、以前のことを謝ったり・・・、普段言えないことを素直に言える『告白の木』という別名もあるそうです。
境内を一巡して、拝殿前に戻ってくると、左手にこれも立派な社務所が控えていて、お祭りのときなどはさぞ賑やかになる事でしょう。