のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

虫の知らせも虫の息

2018年04月22日 | 日記・エッセイ・コラム

 朝、仕事に出かける時に老人会の会長と会いました。

 これからみんなで乗り合わせて投票所に行くところで、私は不在者投票を済ませてしまったから、武運長久をお祈りします!と送り出しました。

 お昼に戻ってきた時に、老人世帯の緊急連絡票作りの協力を老人会長に頼みたかったので書類を持って家に行ってみると、縁側のふすまが開けっ放し。これは家にいるのだろう。縁側から「こんちわぁ~」と、何回も呼びかけてみましたが一人暮らしだから誰も出てこない。

 虫の知らせか?不吉な予感が走る。

 こりゃぁ、何かと問題の孤独死でもしているんじゃなかろうか?今日は先勝、明日は仏滅。友引はまだ随分先だな。

 「死んだか~い?」と何回か呼び掛けてみましたが、「生きてるよぉ~」とも「死んだよぉ~」とも返事がない。便りがないのは無事の証拠。

 夕方また来ればいいか!と老人会長宅を出て道路を歩いていると、黄色い桜ギョイコウの花の下で老人会長筆頭に孤独死監視対象下のじいさま達とネコがバーベキューをやってました。

 夏のような暑さの中、桜の木の下とは言え昼時にバーベキューはきついのではなかろうか?と思いきや、この時期はまだ夕方になると冷え込むので暑いくらいの昼間の方がいいみたいです。

 昭和の時代なら選挙中に集まって花見なんぞしていると選挙違反を疑われかねなかったので、投票が終わって気楽な身になってから花見をしようと今日まで伸ばしてきたのだそうです。

 お昼はバーベキューをいただきました。

 夕方、仕事から戻って来て冷蔵庫に入れておいた麦茶を飲むと異様にうまい。暑くて汗だくになったこともありますが、冷たい麦茶が似合うような暑さでした。

 九州で教師を営んでいる学生時代の後輩から「先輩が死んだ夢を見た。」と、電話がありました。

 なんでも、私が雪の中で藁の笠をかぶり焼酎の土瓶を持って信楽焼のタヌキのような姿で息絶えていた夢だそうで、「思わず笑っちゃったんだけど、虫の知らせかな?と思って電話したとです。雪、まだ積もってますか?」

 憎まれ者世にはばかるで虫に無視されていたようで、ご期待には沿えずそこそこ元気です。

 この冬彼女のお父さんが亡くなり弔電と生花を送ったのですが、引き出物代わりに焼酎二階堂の吉四六の土瓶入りが送られてきました。お~!これ持って八甲田山のように死んでいるのか?信楽焼のタヌキは通い帖もぶら下げていたはずですが、そのうち送ってくれるのかな?小さな親切大きなお世話です。

 お互い気楽だけどリスクの高い独り身なんだから、家に閉じこもって孤独死しないよう外に出て活動しましょうや。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« パワーが大切 | トップ | 毒も使い方かな »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2018-04-24 16:37:25
死んでほしくない人ほどあっさりと亡くなってしまいます。
尊敬していた大学の教授が突然亡くなり、講義もゼミも消滅し、私は大学をやめました。

娘の友人は、大学院の教授と意見が合わず、院を辞めて就職の道を模索しています。

人との出会いや別れが人生を大きく変えてしまうのは今も昔も変わりませんね。
あの頃の自分も、今の彼も、歳の離れた誰かに相談してみるという選択肢があっても良かったのかもしれませんが。


ぬかるんだ道もあるさ (雨で読書の人)
2018-04-24 17:53:38
 雨の日は「赤毛のアン」。

 愛別離苦は上手に用いれば人を育てる糧になりますが、怨憎会苦はダメにするだけです。
 左巻き、お前らだ!

 一期一会と申しますが、イチゴの練乳がけが好きです!

 学ぶことは自分自身と向き合っての自問自答ですが、道しるべとなる人がいることは心強いですね。

 「習い事」と軽く扱われている日本独自の子弟制度は、弟子がどれだけ上達しても師匠を越えられないみたいです。
 既に師匠の領域を軽く突破していても、亡くなった後でも、「師匠ならもっと上手にできたはずだ。」「支障が若ければ軽くこなしていたことだ。」と更に道を究める。
 ニーハオやニダの「師」と異なるのは、弟子が更に道を究めることみたいです。
 だから、「師」となる人には「人格」が問われるんですね。肩書なんて後からついてくる。

 何を極めたいのかが重要なことで、道は多様に開かれている。それに気が付くかですが。

 渦中にいると物事の全体が見えなくなるので、一歩離れて鳥瞰してみる「いいかげんさ」も必要ですね。

コメントを投稿

日記・エッセイ・コラム」カテゴリの最新記事