のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

唐草模様

2009年03月17日 | 日記・エッセイ・コラム

 「後ろ弁天 前不動」 後ろから見ると弁天様のごとく美しいけれど、前から見ると不動明王のようないかつい顔の女性のことを意味します。

 スーパーに行ったら、くせのないきれいなロングヘアーの女性が歩いていたので気にしていました。それとなく追い越しながらちらりと顔を見ると、不動明王と言うよりは、唐草模様の風呂敷を被ればお面なしで獅子舞を踊れそうな顔をした女性でした。まぁ、いろいろあらぁな。

 唐草模様で一世を風靡したのはコメディアン東京ボン太さんで、今にして思えばなにが面白かったのかわかりませんが、この人のトークに大笑いしたものです。あっという間に消えてしまい、20年くらい前に胃がんで亡くなったと聞いています。

 トレードマークは荷物の入った唐草模様の風呂敷を首にかけ、傘を持って出てくる、田舎の出稼ぎ風体で、独特の栃木訛りで笑いを誘っていました。

 10年ほど前、ロシアの友人宅の土産にウイスキーを買って、それを唐草模様の風呂敷に包んで持って行きました。彼のお母さんは風呂敷の唐草模様がすっかり気に入ってしまい、自分のコレクションにしています。

 ロシアでは女性はプラトークと言うショールをフードのようにかぶったり、肩にかけたり、ひざ掛けに使いますが、彼のお母さんが唐草模様の風呂敷を頭にかぶって出かけるのを見て、”まずい贈り物をしてしまった”と肝を冷やしました。

コメント
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