USAに行った時、ファーストフードの店に制服の警官が入ってきて、談笑しながら食事をする光景に驚きました。
彼らが言うには、こうして警官が食事しているだけでも治安に役立っているということですが、日本では制服のまま外食する光景など見たことがなかったので違和感がありました。
90年代半ばのことですが、シベリアのイルクーツクのインツーリストホテルのラウンジバーで、ホテルの警備員と警察官がビールを飲みながら話をしていました。制服着たまま一杯やっているのか?とあきれましたが、警官はそのままパトカー(旧ソビエト製モスコビッチ)を運転して帰りました。
後にロシア人の友人にその話をしたら、「事故を起こしたり、人々に迷惑をかけたわけではないから問題ではない。」と笑っていましたが、「たぶん、警備員はホテルに売春婦を連れてくる役目で、警察はそれを見逃す代わりにリベートをもたっていたのだと思う。」
なるほど、サイドビジネスの打ち合わせ現場だったのか。それにしても大胆だ。
当時のロシアは経済混乱期で強烈なインフレの時代。警官に限らず、教師や医者などサイドビジネスを持っていて当たり前でしたが、このサイドビジネスがいつのまにかメインになり、材をなすものが出現したのですから、「混乱」とは恐ろしくもあり、面白くもあります。