chanさん、ありがとうございます。同感です。
で、下の写真のように、私もアナログタイプの腕時計を愛用しています。
アナログ時計の良いところは、おっしゃるように、瞬時に「時空」をとらえることができること。つまり、今の時刻だけでなく、前後との時間関係を視覚的、立体的かつ瞬間的に理解できることです。この意味で、デジタル時計が示す現在時刻というただの数字よりも、よほど多くの情報を含んでいます。アナログ時計の形自体、場合によっては、「ああ上野駅」のように、故郷の母の顔まで想像させてくれるのです。
鹿児島中央駅東口のバス乗り場等総合案内板付近で案内をするとき、そこから見えるアミュプラザ壁面のデジタル時計も利用することがありますが、やっぱり頼りにするのは、わが腕時計です。デジタルは、何だか信用できないのです。
「駅」に「アナログ」といえば、以前あった伝言板を思い出します。17日付南日本新聞の「時言」欄に、新型コロナウイルス禍の中でJR東神奈川駅(横浜市)に復活した伝言板のことが取り上げてありました。コロナのあおりを受けて空いてしまった構内の広告スペースを生かして、客に自由に思いを書いてもらおうと若手駅員の発想をもとに設置したそうです。
なかなか好評で、「手書きの温かさ、懐かしさが客の気持ちを和らげてくれたようです」と駅員。しかし、緊急事態宣言も解除されて、だんだん日常が戻りつつあるなか、6月末には撤去されるとか。
野口五郎の「私鉄沿線」にも出てくる伝言板。どこかギスギスした時代だからこそ、ぜひ復活させてほしいものです。
磯街道踏切(17日撮影)
同