能勢謙三の鹿児島まち案内日記

955 ミスに落ち込む

2016年1月20日(水)曇り。寒い。
鹿児島市の最低気温2・9度(平年4・5度)、最高気温9・7度(同12・5度)。

15時00分 鹿児島中央駅東口の東5バス乗り場で、先ほどから戸惑っている様子の子ども連れ男女に声をかけると、アジア系だった。どちらへ、と聞くと女性が時刻表の「天文館」の文字を指差した。男性は、これを持っているというように市一日乗車券を見せた。天文館はここからでいいですと案内。この券を使える市営バスは、あのような黄色と青色のバスですと、遠くの駐車中と走行中のバスを指差した。
と、目の前を黄色の市営バスが通ったので、思わずこれ大丈夫ですと伝えた。「20番 緑ヶ丘団地」の文字が目に入ったにもかかわらず。このバスだと加治屋町交差点から国道3号方向へ左折。天文館へは行かないのだ。
バスは案の定、東7乗り場に停車。3人は走って追いつき乗り込んだ。
あ、間違いだった、天文館へは行かないとハッと思い直して、バスに駆け寄ったが、間一髪、出て行った。
なぜこんなミスを。大変なことをしたと悔いたが、後の祭りだった。ごめんなさい、すみませんでした。鹿児島を、日本を悪く思わないでください。どこかで気づいて下車し、天文館へ向かってくれただろうか。

まち案内を始めて5年近く。こんなミスは初めてで、とても落ち込んでしまった。

言い訳するわけではないが、一直線に並ぶ東4乗り場から7乗り場までを、すべて天文館方面に統一してあれば、こんなミスは起きない。また、一日乗車券を各社共通にすれば、こんなミスは起きない。

しばらく仕事が手につかなかったが、ファイト!と自分に言い聞かせる。

15時06分 東口バス乗り場総合案内板(以下、総合案内板)前で婦人「15は?」。そこですが、どちらへ? 「鹿屋」。今ドックダイヤで、次は15時50分発です。「それより前にはない? フェリーで乗り継げば?」。ありません。もう50分の直行便がいいと思います。「どのくらいかかる?」。大体2時間です。

15時11分 東口エスカレーター下で男性に声を掛けると、「大丈夫。新幹線の時間まで見て回ってるんで」。

15時28分 東4乗り場近くで婦人「川内へ」。東7乗り場へ。次は16時40分。高速経由で、国道3号は行きませんが。「はい、いいです」。

アミュプラザ鹿児島から中央駅一番街方向を望む


15時40分 東4乗り場で老男性「このバスはどれくらいかかる?」。3コースとも1時間くらいです。「料金は?」。市営のシティービューが190円、民営のまち巡りバスが170円です。「これもいい?」。はい。発車しようとしたシティービューの窓をたたいて止め、乗せる。

15時47分 東16乗り場で女性2人「イオンへ。この谷山港行き(48分発七ツ島1丁目行き)は通らない?」。はい、イオンは通りません。16時発の4番線にお乗りください。

16時03分 東4乗り場近くで老男女4人「鴨池港へ」。東15乗り場を案内。向こうの横断歩道から。

16時04分 総合案内板前で若い女性「空港へ」。あのビルの1階裏口の1番乗り場から出ます。そこの地下通路から。突き当りを右へ進んでください。

16時08分 同所で男性「金生町へ」。東5、6乗り場を案内。

16時09分 同所で男性2人「ウエルビューに」。東15乗り場から。「電車で行きたいが」。市電は遠いです。14分発市営16番線に。与次郎2丁目で降りて左の海側へ。ホテルは海沿いにあります。

16時12分 東4乗り場近くで男性「桜島へ」。東5乗り場を案内。「まち巡りバスでは?」。大変遠回りになります。東5乗り場に到着した水族館前行きに乗せる。

16時13分 総合案内板前で女性2人「ホテルガストフへ」。あのイオンの裏手にあります。そこの通りが渡れませんので、地下通路から。突き当りを左に出てください。イオンとあの左の工事中のビルの間の道へ。突き当りがガストフです。

16時14分 同所で若い男性「今村病院の分院へ」。東15乗り場から市営16番線に。ニュータウン中央で降りて前方の信号交差点を左へ。

16時15分 同所で男性「27番は」。そこの東15乗り場から出ます。

16時22分 ウエルビュー行きの男性たちに再案内しようと東15乗り場へ。間もなく到着した市営16番線は大変込み合っている。既に多くの中学生が乗っており、さらに中学生たちが乗り込もうとしている。同じ学校の旅行生らしい。もうこれ以上乗れない状況。若い女性が外から運転士と何かやりとりしている。先生のようだ。
どちらへ行かれますか、案内係です、と先生に声を掛けると、「もう(運転士と)話したので」と素っ気ない。食い下がると「海釣り公園へ」。第一ホテルですか? 「レンブラントホテル」と、ですも、ますもない。でしたら30分発の民営便(鹿児島交通32-1番線)もありますが。「これ持ってるので」と先生は市一日券を示した。このバスの後ろに着いた22分発市営27番線に乗り換えるようだ。27番線も遠回りながら海釣り公園前を通る。既に16番線に乗っていた生徒たちが続々降りてきた。おかげで14分発予定の16番線はなかなか発車できない。それでも、先生も生徒もお構いなしの感じ。

何だか、いやな思いをした一日だった。

みなと大通り

18時15分 鴨池公民館へ。伊藤県政を問うシンポジウム第2回実行委員会に参加。「反原発」にこだわる参加者が多いなか、「反伊藤」を前面に出した方が当選しやすいのでは、と提案。
2月14日(日)13時30分から鹿児島市中央公民館で開くシンポジウムの中身について論議を深めた。









 









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コメント一覧

おいじゃが
能勢さん
気を落とさないで下さい。
天文館へ行かれるアジア系の方は、市営の一日乗車券をお持ちだったとの事。
3号線上で気付けば、市役所前行きや水族館行き等の市営バスが頻繁にありますから、乗り換えられた事でしょう。
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