今回、車に給油しようと入った鹿児島市内の複数のGSで、「品切れのため臨時休業」という張り紙や「1000円分だけにして」というお願いに出くわしました。いずれもよく使う安売りの店。1人のスタッフに聞くと「(しけで)タンカーが入らないので」との答えが返ってきました。台風の影響はこんなところにも出ているのか、と知らされました。これらの店は、安売りするために独自の仕入れルートを使っているのでしょうか。
霧島アートの森(湧水町)
江口浜(日置市東市来)
終戦から74年。私は昭和25年(1950年)生まれですから、戦争を知りません。姉も兄も戦後生まれですから、きょうだい全員が戦争を知りません。もう1人上に辛うじて戦中生まれの兄がいたのですが、終戦直後に病気で亡くなりました。満2歳。薬が手に入らなかったため、落とさなくてもいい命を落としたそうです。今の甲南高校の所に本部を置いていたという米進駐軍にも薬を求めて掛け合った、という話を父から聞いた記憶があります。長兄は第一子でもあり、すがる思いだったのでしょう。
この意味で、長兄も戦争の犠牲者だったと言えるかもしれません。父の父や兄は空襲が原因で亡くなったそうです。どの家にも、このように戦争を身近に感じさせる過去があるはずです。
ただ残念なのは、戦争体験者はもちろん、私たちのように戦争話を親たちから聞かされて育った間接的体験者も既に亡くなったり高齢化したりして、戦争が忘れ去られようとしていることです。
日本国憲法は、300万人余の国民が亡くなる原因となった戦争をもう絶対に繰り返すまいと深く反省して生まれたものでした。そのはずでした。第9条が象徴的です。それが今、軽んじられようとしています。国会議員も今や戦争を知らない世代が大半を占めます。その1人である安倍首相本人が、憲法改定というか「9条壊し」に異常に前のめりです。とても危険な状態と言えます。
人間の歴史は、戦争の歴史といって過言でありません。その意味で人間ほど愚かな動物はいないのかもしれません。こんな中で、戦争放棄と戦力不保持をうたった日本国憲法は、世界の宝なのではないでしょうか。そんな憲法を持つ日本に、一目おいてきた外国や外国人も少なくありません。
アフガニスタンで用水路をつくる活動を長年続けている医師、中村哲さんは、こう言っています。「アフガニスタンにいると『軍事力があれば我が身を守れる』というのが迷信だと分かる。敵を作らず、平和な信頼関係を築くことが一番の安全保障だと肌身に感じる。単に日本人だから命拾いしたことが何度もあった。憲法9条は日本に暮らす人々が思っている以上に、リアルで大きな力で、僕たちを守ってくれているんです」(佐高信著「反・憲法改正論」より)
安倍首相に聞かせたい言葉です。
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