29日付南日本新聞を読んで、鹿児島県や鹿児島市が開く会議は報道機関に対して「(冒頭以外)非公開」であることが多いんだな、と改めて感じました。この日の新聞に出ていたのは、例えば、新型コロナウイルス対応を話し合う県の対策本部会議と、県と市の意見交換会です。どうして非公開なんでしょう。マスコミに特に隠さなくてもいいような会議ではないでしょうか。内にこもらず、むしろマスコミを巻き込んで、広範な論議を喚起すべきではないでしょうか。三人寄れば文殊の知恵です。
オカミの「知らしむべからず」は今に始まったことではないでしょうが、安倍政権以降この傾向が強まった気がします。そして周りに、忖度に次ぐ忖度が広がりました。流れは菅政権にも引き継がれています。安倍氏の責任は重いと言わざるを得ません。
先日JR指宿枕崎線で、止まるべき中名駅を普通列車がうっかり通過した不祥事がありました。乗っていた車掌も気づかなかった、という記事を読んで、ワンマン運行でない普通列車もまだあるんだなと思い、確認のためJR鹿児島支社に電話しました。対応した男性社員によると、列車によって車掌が乗務している便もあるそうです。
ついでに、指宿枕崎線の列車の何割くらいがワンマンなのか、とか、朝夕を除き無人化された谷山駅の朝夕の人員状況を尋ねるに及んで、先方は「なんのためにそこまで聞くのですか」「何かに書くのですか」と警戒し、態度を硬化させました。最初は、ただ鉄道ファンなんです、興味があってと伝えましたが、相手を納得させるため、交通問題などを扱うブログを書いてまして、とブログ名も明かして説明しました。
後で折り返し一応返事をもらいましたが、やりとりの中で「知らしむべからず」をチラリ感じました。民営化されてずいぶん経過したとはいえ、旧国鉄の親方日の丸的な傲慢さがJRにはまだ残っているのではないでしょうか。いや、残っているというより、JRの「一人勝ち」から生まれた傲慢さかもしれません。
JR谷山駅
どの世界にせよ、情報は可能な限りオープンに。そして、可能な限り広く知らせてほしいものです。