能勢謙三の鹿児島まち案内日記

2065 我田引水デッキ?

21日付の南日本新聞によると、建設中の鹿児島市・中央町19・20番街区再開発ビル(いわゆる東口一番街再開発ビル)と鹿児島中央駅をつなぐ高架歩道(駅前広場デッキ)が2020年9月に開通する見込みだそうです。最終的にデッキは、電車通りを越えて南国センタービル前歩道まで延びます。全面開通するのは2021年春になるようです。

正面が建設中の再開発ビル。手前右側に駅がある。ここをデッキでつなぐ

デッキは最終的に左奥の南国センタービル前歩道まで延びる

再開発ビルができれば、このデッキもあっていいでしょう。しかし本当に必要なのは、駅と東口バスターミナルと中央駅前電停と鹿児島中央ターミナルビル(空港・高速バス乗降場)をつなぐデッキだと思います。今は地上歩道と地下通路でそれぞれが結ばれていますが、バスターミナルの中の島(10~19番乗り場)へ渡る横断歩道がわかりにくかったり、大きくう回を余儀なくされたり、地下だと方向を見失ったり、利用者泣かせの構造になっています。

手前がバスターミナル。右奥が鹿児島中央ターミナルビル

鹿児島中央ターミナルビル(右奥)の道路向かいに電停がある

駅の道路向かいにあるキャンセビルから駅方向を見下ろす。若き薩摩の群像がある東口広場を中心とするスペースにデッキがあればいいのに

中央駅東口の人の流れを毎日のように見ていると、駅とバスターミナル、電停、空港バス乗り場の間を行き来する人が目立ちます。このニーズに応えるようなデッキこそ必要なのではないでしょうか。

鹿児島で行われるものごとは、何もかもチグハグな感じがします。本当に必要なものがなくて、どうでもいいようなものがバラバラに造られて。今回の駅前広場デッキも、その例に漏れない気がします。

再開発ビルと南国センタービルは、今や鹿児島を代表する優良企業・南国殖産が大いにかかわっています。これらをつなぐデッキは、我田引水に思えて仕方がありません。このデッキをもうひと越え、さらに延ばせば、同じ南国グループの南国交通バスターミナルに至ります。

鹿児島中央ターミナルビルの一画にある、東口バスターミナル21番乗り場は、南国交通バスターミナルでもある。わざわざ独自に「ライゼ」とかいう名前まで付けて、客を戸惑わせる。公共交通機関は「公器」であるという自覚が欲しい


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