能勢謙三の鹿児島まち案内日記

1789 「向き」と「現物」

道案内をしていると、「向き」と「現物」が大切だと痛感します。
何のことかと言えば、街角の固定地図や道しるべの「向き」と、案内する時に指差すビルや看板など「現物」のことです。
そもそも地図や道しるべが正しい向きに設置されていないと、意味を成しません。基準が間違っているからです。このような例は、街角でよく見られます。

天文館本通りや天神ぴらもーるに日中設置される「天文館シネマパラダイス」の案内地図。どの場所でも同じ地図を使っているため、設置場所によっては「向き」がおかしくなる

天文館地区の何個所かに設置された「天文館史跡めぐりマップ」。上の「天パラ」と同様に、どこでも同じ地図を使っているため、「向き」がおかしい所が多い。この地図を頼りにする県外客にとっては迷惑に違いない

鹿児島中央駅東口エスカレーター・階段の下にある道しるべ。JRで鹿児島に降り立った客がまず目にする案内だ。「市電」は、「左」というより「前方」と表示したい

同所。「タクシー」は、「前方」というより「左」と表示したい

鹿児島中央駅前電停から駅へ向かう客のための道しるべ。前も書いたが、「左」よりも「右」がいい

一方、地図で道を教えるよりも、できれば目に見える現物を指差して、「あのビルの向こう」とか「あの看板の先」とか案内するに越したことはありません。この点、中央駅東口に特設された観光案内所は向きが悪いと思います。バス乗り場を背にしているため、案内所を訪れた客に乗り場を尋ねられても、スタッフが「あの○番乗り場」などと即座に指差して案内することが出来ないからです。せっかく現場にある案内所なのに、残念です。スタッフがいちいち外に出て、乗り場の方を指差す姿をよく目にします。「たかが向き」、ではないのです。
この案内所は、確か来年1月までの期間限定オープンですが、最初に向きまでしっかりと考えて開設すればよかったのに、と悔やまれます。

鹿児島中央駅東口観光案内所。バス乗り場を背にしている。先にあるバス乗り場等総合案内板の前で客が立って困っていても、スタッフは気づきにくい


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コメント一覧

mastan
バスガイドは、乗客から見て右方向の物を案内するときに左方向を示す。
現在の案内関連施設はそのことを意識していない。アホというだけのこと。
ガヤマス
「過ちて改めざる、是を過ちという」
「知らざるを知らずと為す、是知るなり」
「学びて思わざればすなわちくらし」
「過ちては則ち改むるに憚ることなかれ」
以上、論語より。
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