大森インプラントクリニック松元教貢歯科医院腫れ痛みなく早く、骨不足でも骨ができて直ぐに歯が入る幸せのブログ

松元教貢歯科医院は骨が不足で骨造りしても腫れ痛みのとても少なく早く治せる方法をしてる即時荷重インプラントパイオニアです。

インプラント臨床と総義歯の接点⑦

2007年09月21日 | Weblog
インプラントと総義歯を絡めてこう言うものを書けるのは、洋の東西を問わず私以外にはまずいまい。
それと言うもの、両方に卓越した実力を有すればこそである。

即時荷重における我が根本を始めて赤裸々に綴った、内輪のものを今回完全に最後まで乗せる。
後数回である。
では本論に行こう。

4、装着調整について

当り前だが口腔内に総義歯を入れる前に完成義歯を良く眺めて、触れてあげて欲しい。バリや鋭縁等は、最初から調整してあげておくべきだ。この辺は良い技工士に頼めば、ちゃんとしておいてくれる。これらはマナーの問題だと私は思っている。

出来てきた技工物を確認しておく事は、一般常識的に世間では当り前で、それに調整を加え生体に調和させ生命を吹き込むのがDRの仕事だ。仏師が仏像を彫り上げ、最期に瞳を描き込み生命を宿らせるのと全く同じだ。この例えは我が恩師から直接伝授された内容と言い方である。まさに生命を吹き込む、芸術品にまで高めるのはDR冥利に尽きる、我々にしか出来ない遣り甲斐のある仕事である。

必ず片顎ずつ内面・辺縁調整をし、それから咬合調整へと進んで欲しい。いきなり咬ませてはいけない。どんなに自信があっても、用心に越した事はない。上手なら殆ど調整しないで咬み合わせる所まで行くのかもしれないが、私自身出来てはいない。必ず、時間を掛けてしっかりと調整させていただいている。そして24時間後にも詳しく調整する。

使うものはシリコーン印象の適合材とPIP等のものである。押し方は5・6相当部に指を掛け、上顎ならDRは患者の背後から上方に押す、下顎ならDRは患者の前に回り人差し指で下方に押す。これが正しいやり方である。生理的な力の掛かり方と方向を考えて欲しい。又、力の掛け方の強弱のコントロールもせめて3段階は使い分けるべきである。

これで内面が良好と成ったら、咬み合わさせる。ここから物凄く重要な手技・技術を解説する。本論分の目的の大半がこの部分を書く為であったと断言して良い。しっかりと読み込み習得して欲しい。歯科医として一生の財産と成る事疑いない。意外な事にこの内容を詳細に言及している成書が殆ど見ない。余りにも当り前で説明が省かれているのか、もしくは真の奥義中の奥義であり、逆にだからこそ秘伝中の秘伝として、論文等で解説がなされていないのか?不明である。私は奥義と信じている。

私は何らかの知識を少しでも持っている事は、必ず何がしかの力に成り助けと成ってくれると信じているので、私の知る限り正しいと分かっている事は余す所なく伝えようと思う。他の成書にあるものは、そちらを見れば良い。そうではないもので、知って置いて欲しい事、臨床上の知恵を分け与えられたら存外の事である。自分の今まで全く知らなかった世界に飛び込む時は、誰でも不安で足が竦む。安住の地に何時までもいたいのである。しかし、自分の守備範囲外でも問題は起きる。仕方がないのだ。ダーウィンが言った様に、その時代に最も繁栄したものが次に繁栄するのではなく、新しい時代に適応したものが栄えるのだ。勇気を持って次の世界に進むしか道はないのだ。

インプラントは固定式補綴を可能とした事で、シンプルに咬合を回復出来うるマテリアルである事は事実である。しかし、所詮マテリアルはマテリアルでしかない。

生体では法則は同じだったのである。固定式で良い成果が得られた様に見えても、根本的問題を残せば、必ずトラブルが発生する。怖い予言だが、後10年位で大きなインプラントバッシングが現在やっている治療の結果として巻き起こるのではないかと危惧している。だからこそ、今緊急提言としてこの論文を記しているのである。どうか私の予言が当たらないで欲しい。早くて3年遅くて10年、要注意である。

私は自分の切実な願いが世界中の患者やDRを救う力と成ってくれる事を祈っている。嘘偽りのない本心である。前振りは止めて本論を述べよう。

咬合調整は最重要である。マテリアルに歪みなく力を分散させ伝える。総義歯において有効な手技がインプラント補綴が大規模になれば成る程、非常に効果を発揮する。まず、1番最初に述べた様に①咬合紙の方を見る事。特に抜け具合を重視する事。②触知・触診で診る事。③咬合音が金属音の様に高く澄んでいる事である。そして、④全体的に微小円の接触点が均等に分布する事。以上の4点を達成する事に尽きる。実にシンプルであるが、これが本当に難しい。理由はまず床が痛みも何も無く快適に安定し、しかも殆ど動かず接着し、さらに咬んでも全く痛くなくてはいけない。そして咬んだ時バランス良く噛めている事、排列位置や床の立体的形態も調和していて快適でなければならない。これらのどれか1つでも違和感があれば、まず達成出来ない。

総義歯において以上の全てで合格点を出すのは至難の技だ。いくら時間だけかけても不可能で、技量のレベルを水準まで上げる他、道はないのである。だから総義歯は難しいのである。余談になるが、時間さえ掛ければ上手になるものは易しい。センスというものが要求されるものは厳しい。総義歯はそこら辺に難しさがあるかも知れない。才能を絶対的に必要とする所が最後にあるかもしれない。ここを突破するのは良き師匠の存在しかあるまい。出会いが運命たる所以だ。1人で悟れる天才は10年に1人しかいないからだ。私も周囲から天才肌に見られるが断じて違う。厳しい師匠と血の滲む様な修練の賜物である。師匠からの生涯を賭けた贈り物を賜ったのだ。

嘘だと思うなら、真剣に5年往診で入歯ばかりを必死でやって見て欲しい。そうすれば必ず開眼する。この場合良き師とは沢山の患者である。決して逃げ出さず、真正面から解決する様努力すれば必ず開眼する。約束出来る。ちなみに私は8年やった。

その経験上、自分は鈍くさいタイプと分かった。とにかく逃げずに取り組む事、真剣に勉強する事。インプラントばかりやり、義歯は苦手、嫌い等は我儘そのものでしかない。患者の事を真剣に考えているのか、と言いたい。特にこれから、即時荷重が激増するであろうが、トラブルが平行して、いやそれ以上の勢いで増える事が心配だ。私は即時荷重を通法と変わらぬ成功率を誇るが、それは総義歯の実力による裏打ちがあるからだと認識している。全て咬合調整の精緻に渡るメインテナンスがもたらしてくれているものだ。繰り返しになるが明言しておく、咬合調整が出来るのは歯科医だけである。これが最大の特徴・売りである事を決して忘れてはならない。

*参照:http://www.km-implantcenter-matsumotoshika.com/
何度も公言しているが、有志にはオペ見を幾らでもして頂いている。
是非お越し頂きたい。
全ては患者さんの為、1発全治をお見せしよう。

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全て発見次第削除します。


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