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抜歯即時インプラント、嫌な手術は1回きり! でも危険性も3つあるのです

2010年05月25日 | 即時MI審美インプラント治療の話
抜歯即時インプラントは1回きりの手術でインプラント植立まで終了出来る、患者さんにとって最高の方法と信じられています。

確かに上手く行けば1回だけの手術で終われるし、インプラントが骨とくっ付き治ってしまうので最高の治療と言えるでしょう。

しかし、抜歯になる歯には抜歯になるだけの理由があり、細菌などに感染していて残せないからこそ抜かれる訳です。

そうなると、その場所には細菌とかの感染を起こす原因が残っており、安易にインプラント植立したり骨造成をしても再感染して駄目になってしまう恐れがかなりあるのです。

その為に、抜歯即時植立に対して強固に反対する意見を述べられる先生も沢山います。

かと思えば、HAインプラント系を使用して、骨の表面を削ってしまって、とにかくHAインプラントを置いてくればくっ付いてくれる、抜歯即時が定番である、と言われる先生もいます。


では、私はどう言う意見なのか?と言うと、病巣や感染源となる疑いの強いものは徹底的に取り除き、その上でインプラント植立をできる骨が存在しているならストローマンインプラントを植立し、周囲に自家骨とHAなどの骨造成術を行い仮歯が入れば一番良いんじゃないですか?と言う意見です。

私はまずとにかく外科手術として、患者さんの体に害を為すと診断を下した歯に関しては抜歯をして、徹底的に感染源を取り除く事が重要である、と考えています。

生体には傷を治す力がありますので、抜歯したままでも治せる、と考えている先生も多少は残っているかもしれませんが、それに対しては真っ向から反対をしています。

外科手術をする上で病巣、感染源を取り除かないで良い、という判断をする一般の腹部とかの外科の先生はいない筈です。

しかし、歯科の世界では長い間抜歯してしまえば原因がなくなるから病巣も消える、と言う考え方が支配的だったのです。

しかし、生体内では血流とか栄養を取り入れていて、歯がなくなっても病巣は残り続ける事は可能なのです。

ですから、徹底的に取り切ること、これが最重要課題である、と考えています。

徹底的に取り切ること、が大事と言いましたが、これが実はとても難しく、私は、著書の中でも紹介したのですが、海外から特別な器具を購入して来て、必死に取り除いています。

更に言えば、裸眼では全く当てになりませんので最低限5倍以上のライト付き拡大鏡を使用して骨の表面を精査していますし、抜歯したあとの病巣の穴の状態を確認する為にマイクロミラーと言う極小のデンタルミラーを縦横無尽に用いて、見落としのないようにしています。

ここまでやると、患者さんは見事に治ります。

手術した翌日に、手術したのにスッキリした、気持ちが良くなった、と言う感想をいただける方もいる位の手術が出来るのです。

勿論、私の所では再生治療を完璧に使いこなしていますので、血小板とか血漿を固めたPRP,PPP,CGFも活用しいち早く傷口が治癒するように工夫をしています。

抜歯即時インプラントの最大の課題は、如何に感染源を取り除き治る方向へと向かわせるか、だと言う事なのです。


そして、その後で骨の状態を把握する為にも歯科用CT3DXを使って4cm×4cmと言う最小限範囲180度回転と言う世界最小の被爆量だからこそできる方法で撮影して、詳細に状況を把握します。

状況を把握できてインプラントが植立できる骨の分布を見付けることができたら、そこに向けてインプラントを植立するだけです。

これも、実は骨の穴は斜めの壁だらけなので狙い通りに植立するのは非常に難易度が高い技です。

しかし、私は毎回オリジナルの技法で解決し、狙い通りに間違いなく植立をします。

それが毎回ギリギリの狙いなので、見学に来られた先生方は仰天されるようです。


ここまで来れば、後は自家骨をHAやPRPと混ぜて周囲に充分に充填してあげるだけです。

植立したインプラントが35Nを超えていれば、仮歯を審美的に作製もできます。


後は下顎なら治るのに1.5ヶ月、上顎でも平均して4ヶ月弱でセラミックの歯まで行けるのです。

このような過程で治せる、従来言われている方法の半分以下の期間で治せるのが抜歯即時インプラントの良さなのです。

ですから、私は抜歯即時インプラントを推奨して、100%近く行っています。


但し、上でも紹介しましたように非常に難しく繊細さが必要ですし、専用の器具、機械、歯科用CTがないとできないと思います。

安易に歯を抜いた穴に入れれば良い、というインプラントでは失敗するのが当然なのです。


抜歯即時インプラントは画期的に治療期間を短くできる方法ですし、嫌な手術を1回きりで治せる素晴らしい方法です。

しかし、病巣、感染源を取り除けているんですか?残っている骨の分布でちゃんとしたインプラントが入る所が見えているんですか?又その骨にきちんと植立固定できるんですか?と言う3つの疑問を投げ掛けます。


本当は加えて、抜歯する技術、骨とか歯茎とかの組織を痛めつけないで綺麗に抜く技のノウハウや周囲の歯や歯茎を如何に綺麗に出来ているのか?と言う極基本的しか技術の問題も大きいのですが、今日はそこまでは言いません。

今日は、安易に宣伝されている抜歯即時インプラントの怖さ、未熟な先生がすべきではないのだ、と言う点を強調して終了します。



天地神明に誓って、患者さんの為に世の為人の為に、私は信じるものを情報開示して行きます。

このブログがあなたのお役に立てれば何よりも幸いです。



KMインプラントセンター松元教貢歯科医院は、歯科医向け専門書を出版している医院であり、あなたの夢を叶える為に全力を尽くします。

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悔いのない生涯を締め括る為にも、今できることはしましょう。

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