大森インプラントクリニック松元教貢歯科医院腫れ痛みなく早く、骨不足でも骨ができて直ぐに歯が入る幸せのブログ

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ALL-ON-4批判、そこまでする必要があるのか?

2006年11月01日 | Weblog
ALL-ON-4が、かなり話題なまま今年が終わろうとしています。
以前にミニインプラントセミナーのお知らせで書き込んでますが、こちらの方が汎用性が高いと思います。
そこで今日は詳しく理由を述べてみたいと思います。
まずALL-ON-4は技術的な難易度が高く、PC上で完全にシュミレーションし、それを正確に移し変えないといけません。
そうしないと、予め用意しておいた総義歯とインプラントの位置がずれて大変です。
短時間で終わると主張されていますが、ほんの少しのズレが命取りで大変な事が予想されます。
まず、総義歯の実力が相当高いレベルで持っていないと上手に治療出来ないと思います。
そして、インプラントをしたがるDRは、入れ歯が苦手な方が多いから、私は危惧をしているのです。
そして殆どの症例が上下総入歯の方の下顎にするものばかりで、下顎の総入歯を固定してしまえば解決がかなり付くものです。
と言う事は、費用と外科侵襲から考えても、ミニインプラントの方が安全且つ患者さんが楽です。
MIの概念最小限の傷で最大の効果を出すこれからの考え方からしても、ALL-ON-4に分はありません。
あのように長いインプラントを、傾斜させて植立するのは相当の外科の腕を必要とします。
ミニインプラントなら直径も僅か2mmしかなく、しかも安全な下顎の前歯領域で植立すれば良いのですから,全然分が良いと思います。
更に、当然傾斜植立しますから、ネジ止めするしかなく、後ろのインプラントにかなりの力がかかり、ネジが折れ上部の入れ歯が折れる事が懸念されます。
補綴デザインも昔々のブローネマルクの高床式で隙間が多く、固定式とは言え、気持ちが悪いはずです。
しかもネジ止めの固定式だから、何か挟まって気に成っても簡単に取り外して清掃出来ません。
総義歯の最大の利点である、不快なら簡単に外せる事が出来なくなるのです。
ミニインプラントなら、従来の入れ歯を固定するだけですから、隙間もなくしかも気持ち悪ければ、チャント患者さん自身で外せます。
ヨーロッパ人なら気にしないで大丈夫かもしれませんが、日本人向きではないだろうと予想出来ます。
日本人は奥で噛みたがり、一番後ろの歯が非常に重要なのにALL-ON-4にはそれがないのです。
従って私は勧めません。
ミニインプラントの方が、費用対効果で非常に効果的で、最大の特徴,お勧め出来る理由は患者さんが楽である、と言う事です。
植立は4本で10分もあればお釣りが来る簡便さでしょう。
ALL-ON-4は、完璧にPC通りに出来て寸分違わず植立出来れば、遜色なく早く出来る筈ですが、超難しいでしょう。
費用もALL-ON-4は低い所でも150万以上、ミニインプラントなら20万台です。
これだけの費用差をかける意味が、私には分かりません。
絶対に固定式でないと嫌だ、取り外し式は拒否であると言う方以外には適応が無いと思います。
同業者の方へは、業者に踊らされてはいけないと注意を喚起しておきます。