こんにちは✋
はくたかです。
今回は2024年8月下旬の乗車記。
そして乗車するのは昼行特急の中では運行距離日本第2位の特急宗谷号です。乗車時間5時間超えの今では数を減らした長距離列車の旅。長時間の着席から来る疲労に備えて今回はグリーン車を予約しています。
停車駅と発車時刻
特急宗谷 稚内行
札幌 7:30
岩見沢 7:56
美唄 8:07
砂川 8:18
滝川 8:24
深川 8:38
旭川 9:00
和寒 9:29
士別 9:40
名寄 9:56
美深 10:16
音威子府 10:41
天塩中川 11:13
幌延 11:46
豊富 12:00
南稚内 12:38
稚内 12:42
乗車記
初日から3泊お世話になったアパホテルに別れを告げ札幌駅へ向かいます。
宗谷号は一日一往復しか走っていないため区別する必要がないため「あずさ2号」みたいな、〜〜〇〇号という名称がなくダイレクトに特急宗谷と書かれています。
宗谷号の入線まで時間があるので先にお隣のホームに停車していた785系すずらんを見に来ました。
元々は特急ライラック・カムイの前身であるスーパーホワイトアロー用の車両なのでかなり古いです。(確かJR北海道の特急型車両の中では最古参)
こんどの春のダイヤ改正で特急すずらん号は廃止になりますがそれと同時に785系も引退することになるでしょう。
Uシートのポテンシャルがグリーン車並なので一度でも乗ってみたかったのですが今回の旅行ではその夢は叶いませんでした。そして来年春までにもう一度北海道を訪れることもできそうにないためこれが最初で最後の785系かもしれません😭
そんなことをやっている間に特急宗谷で使用されるキハ261系0番台がやってきました。
この車両は今やおおぞら、とかち、北斗、フラノラベンダーエクスプレス、ニセコ、ホームライナーなど数多くの特急に充当されるキハ261系1000番台(5000番台)の原型ともとれる車両です。
そんな優秀な後輩とは裏腹に特急宗谷・サロベツにしか充当されない0番台は何たることか…
と言いたいところですが札幌・旭川と稚内、大変な長距離に冬場は大雪、そんな過酷な路線を毎日休むことなく(検査や故障が発生しているときは5000番台が代走しているが)走り続けるそんなパワフルな車両の底力というのでしょうか?今回の旅行でそれを目の当たりにすることになります。
四葉マークのグリーン車。
この車両のグリーン車は半室のため「グリーン室」「グリーン席」と呼ぶのが正しいのかもしれませんが面倒なのでグリーン車と書きます。
シンボルマークはHokkaido Express Train の頭文字と形式番号「Series261」からHET261と書かれています。なぜかこのマークと記念撮影をする外国人観光客が何人かいました。
日本語・英語両方を同時に表示しているため撮影が楽です。
サボ風の号車案内。
座席の全体像を撮り忘れるという大失態を犯しましたので部分的にしか写真がありません。
座席は革張りで高級感がありました。
可動式ヘッドレストにカバーには指定席という意味のReserved Seatの刺繍が。
フットレストは両面タイプ。
E2系にあったものと似たタイプのインアームテーブル。
朝ご飯を乗せてもう一枚。
まるごとバナナは前日にセイコーマートで、炭酸水は改札階のキヨスク、紅茶はホームの自販機で買いました。はい、どうでもいいですね。
宗谷号は長時間走り続けますし特に冬は暖房で車内の空気が乾燥するので水分は多めに買っておくことをおすすめします。車内販売や自販機が設置されてませんし途中駅で買いに行けるだけの余裕もありませんので。
コンセントがあります。
Free Wi-Fiやブランケットのサービスはありませんでした。
特急宗谷のグリーン車は9席しかありませんし何度も書いてますが5時間にわたって走り続けるため満席になることが多いです。僕は座席をフルリクライニングすることが好きなので気兼ねなく倒せる一番後ろの席を優先して予約しているので念には念をと10時打ちで切符を取ろうと考えましたが予定があって無理そうだったため、えきねっとの事前予約に任せたところ…
見事!!一番前を取ってくれました😭
もう二度と任せません。
もちろん最後部座席はすでに予約されていたと。一列掛けを取ってくれただけマシですね。
東室蘭行特急すずらんと同時発車。
若干向こうが早く発車しましたがポイント追加の関係で一気に抜きます。
しかし向こうはかつての日本最速列車を受け持っていた車両かつ高性能な電車特急。あっという間に抜き返されました。
しかしこちらも負けてられません。
モーターをフル稼働して再び抜き返し、そのまま差をつけて今回の勝負は特急宗谷の勝ちでした。
こんな感じの付きつ抜かれつの戦いは最大で函館本線と千歳線が分岐する平和駅付近まで続きます。
千歳川を渡ります。
朝が早かったため一眠り。
目覚めると美唄まできてました。
向かいの列車は特急カムイ。
初日に訪れた深川駅。
石狩川を渡って旭川市街に入ります。
旭川駅。
旭川を出てすぐ、富良野線が分かれていき次の旭川四条で石北本線と別れます。(富良野線は別れてすぐ方向をぐるりと変えてあっという間に見えなくなりますが石北本線は旭川運転所の奥まで並走します。)
キハ54やキハ40などが多くいました。
花たびそうやに使用される観光列車「山紫水明」のうちの片方、紫水号です。
ラッセルが団子の如く集まっています。
狭い範囲に駅名標が4つもある謎の駅、永山駅で運転停車。
和寒(わっさむ)駅。
函館本線の「発寒(はっさむ)」と似ています。
駅の近くにスキー場のようなものが。
対向のサロベツ号が遅れているため士別でしばらくの停車。
なんとキハ261系5000番台はまなす編成が代走に入っていました。
士別を7分遅れて発車しました。
おや??
名寄駅到着前にあの有名なキマロキ編成を見ることができました。
キマロキとは
キ…機関車
マ…マックレー車
ロ…ロータリー車
キ…機関車
の略で雪かきに使われていた編成です。
かつて越美北線で運転されたものでは「ロキヤキマロキラ編成」なんていう「スーパー雷鳥信越サンダーバード」に近しいヤケクソネーミングセンスなものもあったそうな。ちなみに句切れをつけるのは「ロ/キ/ヤ/キマロキ/ラ」で
ロータリー車+機関車+職用車+キマロキ編成+ラッセル車になります。
話が脱線しました。
名寄に到着。
ここから先は高速化工事が行われていないため速度が落ちます。
車間部の木目調ドアは国鉄車を彷彿とさせます。
美深に到着。
飛ばして音威子府(おといねっぷ)。
〇〇まであと✕✕km
という表示は北海道らしさがあります。
天塩中川まで来ると少しずつ体に疲れが現れ始めます。
白樺がここまで生えているのを見たのはこれが初めてでした。
牛(?)が放牧されてました。
幌延駅に到着。
幌延は北半球のど真ん中の街らしいです。
豊富(とよとみ)には日本最北の温泉街、豊富温泉があります。
廃止が決定した日本最北の木造駅舎の駅、抜海の写真を取り逃がしたので代わりに兜沼の写真を。
トイレの帰りに273系にあるようなフリースペースを発見しました。
稚内市の中心駅、南稚内に到着。
えらい土砂降りになっていました。
アルプスの牧場を流してついに…ついに終点の稚内駅に到着です!!
札幌を出てからおよそ5時間15分、距離にして約400km、これは東京から神戸市までの距離に相当します。
ちなみにここまで来た列車は折り返し旭川行特急サロベツになります。
最北の駅から眺める景色は絶景です。
この線路は約3100km先の指宿枕崎線の終点、枕崎まで続いています。いつか稚内発枕崎行の切符を使って日本縦断をやってみたいです。
人生であと何回来れるでしょうか。
最北の駅まで来た喜びを噛み締めて稚内観光へと繰り出します。
〜〆〜
まとメモ
列車種別:特急宗谷 稚内行
使用車両:キハ261系0番台
使用座席:グリーン車指定席(1号車10番A席)
使用路線:函館本線、宗谷本線
運行区間:札幌⇄稚内
乗車区間:全区間
乗車時間:5時間12分(+3分)
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