心遣いあふれる 伝統引き継ぐ ご祝儀袋
絹地で作ったご祝儀袋です。
娘は、ご祝儀袋を思い出として保管していますが、限界・・と言って処分したようです。
その話を聞いて、思い出にも残って、その後も実用的にお使いいただけたら、いいのでは?と考えて絹地で作りました。
未使用の絹の反物で作っています。また、水引は、ブローチとしてお使いいただけるようにしました。
贈った方も贈られた方も思い出に残ると嬉しいです。
心遣いあふれる 伝統引き継ぐ ご祝儀袋
絹地で作ったご祝儀袋です。
娘は、ご祝儀袋を思い出として保管していますが、限界・・と言って処分したようです。
その話を聞いて、思い出にも残って、その後も実用的にお使いいただけたら、いいのでは?と考えて絹地で作りました。
未使用の絹の反物で作っています。また、水引は、ブローチとしてお使いいただけるようにしました。
贈った方も贈られた方も思い出に残ると嬉しいです。
ひょうたんの香袋、縁起物ですし、コロンとしたフォルムがかわいいので、ワークショップをすることにしました。
60歳代は、講師の仕事が引っ張りだこで、遠いところからもご依頼が舞い込み、大忙しでした。
75歳に引退してからは、洋裁や水引、お細工物、と多岐に渡って自分の好きなことだけをしてきましたが、80歳からまた欲?が出て、販売活動をすることに。目的は、日本の伝統工芸のお細工物や水引を広めることと、絹の風合いや良さを分かっていただくこと、そしてもう一つは、お小遣いを稼ぐことです。
ワークショップは、10年ぶりかしら・・。
下準備をして、臨みます。
出来上がりももちろん、販売します。
7月で83歳になりましたが、がんばります!
ひょうたんの形の香袋を作りました。
これは、本当に手間がかかります。
二十仕立てになっているためです。カーブがつらないように、ぐし縫いをして切り込みを入れて・・・一つ仕上げるのに、3日もかかってしまいました。やれやれです。
でも、この布を見つけたとき、縁起の良いものに仕立てたいと思い、取り組みました。
中に、ラベンダーを詰めて、優しい香りに包まれます。
お部屋にさりげなく飾ったり、バッグに忍ばせたりして楽しんでいます。
たくさんある布の中から、お守り袋に向く、縁起の良い布を見つけ出します。見つけ出すのです。この言葉が一番、ぴったりです。なぜなら、ものすごい量の着物と端切れがあるからです。足の踏み場もないとはこのことです。アトリエとは、そういうものです?
そして、布を見つけ出したら、一度、水通しをします。それを陰干し、やっと下準備が整いました。
それをカットし縫います。絹の風合いを損なわないためとちりめんは、布が動くので、手縫いをします。
丁寧に仕上げるために、しつけ糸をしてから縫います。裏もつけて、ひっくり返します。
角がきちっとそろうように気をつけます。
袋ができあがったら、水引の色の組み合わせを考えて『梅結び』『三段松』を作ります。
お守りに欠かせない二重叶結びを結びます。
それぞれが出来上がったら、袋の上に置いてみて、確認です。
この作業が一番、好きです。色の組み合わせ、布とのマッチング。ぴったりくると嬉しくなります。
袋にアイロンをかけて、形を整えて、『三段松』や『梅結び』を取れないように縫い付けます。
この作業がとても神経を要します。でも、お客様に末永くお使いいただくために、ノリで貼り付けるのではなく、縫い付けます。
二重叶結びを通して結んで完成です。
全てが手作業で、細かい作業ですが、目の手術をしてよく見えますし、まだまだ、ボケてはいられません。
母が身につけさせてくれたこの技術を次の世代に伝えたいですし、母への感謝もこめてこれからも作り続けます。
みなさまの手に日本の伝統工芸が渡り、つながっていきますように~願っています。
和柄には、ひとつひとつ、意味があり、この矢羽根にも意味があります。
矢が引き戻されないことから、出戻りがない意味で女性に人気だったり、的を射ることから目標達成の意味があったり、魔除けの意味があったり・・。
今日は、嬉しいことが一つ。お守り袋が巣立っていきました。
ご縁があって、ある方のお手元に。
こんなばあさんでも役にたったかと思うと嬉しくてなりません。
敬老の日に向けて、新作を作成中です。自分もばあさんなのに・・敬老の日向け・・娘が笑っていました。
がんばります。