シャンハイ
(2011.8.29. 二兆シネマにて hurmitさんと)
1941年、太平洋戦争開戦寸前の上海を舞台としたサスペンスであり・・・それ以上に男女の揺れ動く恋を描いた作品とも言える。
当時のシャンハイには、アメリカ、イギリス、イタリア、日本、フランスのそれぞれの国が租界を置いていた。シャンハイという一つの街の中にいくつもの国が存在するようなそのゴチャゴチャした様子。中国に手を伸ばしてきた国々がにらみ合う緊迫感。映画が始まるとすぐに当時「魔都」と呼ばれたこの街の様子が伝わってくる。
米諜報員のポール・ソームズ(ジョン・キューザック)がシャンハイにやってくる。そして、親友の諜報員コナー(ジェフリー・ディーン・モーガン)とカジノで待ち合わせをする。このカジノでポールは美しい女性アンナ(コン・リー)に出会う。一方、ポールの待っていたコナーは、カジノへ来る前に恋人スミコ(菊池凛子)のアパートを出てすぐに殺されていた。
ポールは親友が誰に殺されたのかを突き止めようとする。
人が撃たれることは日常茶飯事・・・そんな上海の緊張感と賑わいの中で、コナーは少しづつ紐解いていく。
ポールが新聞記者としてドイツ領事館の夫人を頼って出席できたアンソニー・ランティン(チョウ・ユンファ)も出席するパーティー。ランティンは上海三合会のボスであり、コナーは彼を追っていた。
このパーティーで、ポールは日本軍大佐のタナカ(渡辺兼)を紹介される。そして、もう一人、ランティンの妻として紹介されたのはカジノで会ったアンナだった。アンナの本当の顔はレジスタンスのリーダーであった。アンナの父は南京事件を避難して日本軍に殺され、彼女はランティと結婚することで身の安全が保たれていたのだ。実はカジノでも他のレジスタンスと連絡をとっていたのだ。しかし、このことについて夫のランティンはこのころはまだ気づいてないみたい。
日本軍情報部のトップであり陸軍、空軍を掌握していたこのいかついタナカ!
このタナカが、ポールに「二度目の恋は燃える!」という話をする。この辺がこの映画全体の方向を決定づけてると思う。
一番驚いたことは、この映画の中で男たちは自分の好きな女のために必死でもがき、行動をしていることです。ポール、ランティン、タナカ・・・・・それぞれに自分に恋、愛に命を賭けています。結局、この作品はサスペンスというよりこの緊迫した状態の中で男たちは自分たちそれぞれの恋に必死だったというお話だったような気もします。それってすばらしい
私の周りの男性もこうあって頂けたらと思います。
アンナは最後までレジスタンスだった自立した女性だったことが語られています
アンナ役のコン・リーは45才とは思えない。赤い口紅を濃く塗ってるシーンでは貫禄なのか、ちょっと上品さに欠ける感じもあったけど、そうでないシーンではピュアーなお色気が感じられた。でも、ちょっとこの人はお尻がでかいらしいけど・・・・・映画の中では特に気づきませんでした・・・
スミコが出てくるのは、コナーと一緒にいるときの他はアヘン中毒になっているので、もう一つどういう女性か読み取れないし、ミステリアスな雰囲気だけが脳裏に残っています。アメリカと日本のスパイで、表向きは娼婦。タナカはスミコのことが本当に好きだった。だから、最後アヘン中毒であまりにも苦しんでいるスミコを見ていられずにポールの手を借りてタナカがスミコに注射をして殺すシーン・・・スミコがほんの短い時間苦しみから解き放たれてタナカに微笑む・・・ここのところ印象的でした。
1941年のシャンハイ、私には行くことのできないところだけど、この映画を見てちょっと垣間見たような気がした。
点数を付けるとしたら、92点
(2011.8.29. 二兆シネマにて hurmitさんと)
1941年、太平洋戦争開戦寸前の上海を舞台としたサスペンスであり・・・それ以上に男女の揺れ動く恋を描いた作品とも言える。
当時のシャンハイには、アメリカ、イギリス、イタリア、日本、フランスのそれぞれの国が租界を置いていた。シャンハイという一つの街の中にいくつもの国が存在するようなそのゴチャゴチャした様子。中国に手を伸ばしてきた国々がにらみ合う緊迫感。映画が始まるとすぐに当時「魔都」と呼ばれたこの街の様子が伝わってくる。
米諜報員のポール・ソームズ(ジョン・キューザック)がシャンハイにやってくる。そして、親友の諜報員コナー(ジェフリー・ディーン・モーガン)とカジノで待ち合わせをする。このカジノでポールは美しい女性アンナ(コン・リー)に出会う。一方、ポールの待っていたコナーは、カジノへ来る前に恋人スミコ(菊池凛子)のアパートを出てすぐに殺されていた。
ポールは親友が誰に殺されたのかを突き止めようとする。
人が撃たれることは日常茶飯事・・・そんな上海の緊張感と賑わいの中で、コナーは少しづつ紐解いていく。
ポールが新聞記者としてドイツ領事館の夫人を頼って出席できたアンソニー・ランティン(チョウ・ユンファ)も出席するパーティー。ランティンは上海三合会のボスであり、コナーは彼を追っていた。
このパーティーで、ポールは日本軍大佐のタナカ(渡辺兼)を紹介される。そして、もう一人、ランティンの妻として紹介されたのはカジノで会ったアンナだった。アンナの本当の顔はレジスタンスのリーダーであった。アンナの父は南京事件を避難して日本軍に殺され、彼女はランティと結婚することで身の安全が保たれていたのだ。実はカジノでも他のレジスタンスと連絡をとっていたのだ。しかし、このことについて夫のランティンはこのころはまだ気づいてないみたい。
日本軍情報部のトップであり陸軍、空軍を掌握していたこのいかついタナカ!
このタナカが、ポールに「二度目の恋は燃える!」という話をする。この辺がこの映画全体の方向を決定づけてると思う。
一番驚いたことは、この映画の中で男たちは自分の好きな女のために必死でもがき、行動をしていることです。ポール、ランティン、タナカ・・・・・それぞれに自分に恋、愛に命を賭けています。結局、この作品はサスペンスというよりこの緊迫した状態の中で男たちは自分たちそれぞれの恋に必死だったというお話だったような気もします。それってすばらしい
私の周りの男性もこうあって頂けたらと思います。
アンナは最後までレジスタンスだった自立した女性だったことが語られています
アンナ役のコン・リーは45才とは思えない。赤い口紅を濃く塗ってるシーンでは貫禄なのか、ちょっと上品さに欠ける感じもあったけど、そうでないシーンではピュアーなお色気が感じられた。でも、ちょっとこの人はお尻がでかいらしいけど・・・・・映画の中では特に気づきませんでした・・・
スミコが出てくるのは、コナーと一緒にいるときの他はアヘン中毒になっているので、もう一つどういう女性か読み取れないし、ミステリアスな雰囲気だけが脳裏に残っています。アメリカと日本のスパイで、表向きは娼婦。タナカはスミコのことが本当に好きだった。だから、最後アヘン中毒であまりにも苦しんでいるスミコを見ていられずにポールの手を借りてタナカがスミコに注射をして殺すシーン・・・スミコがほんの短い時間苦しみから解き放たれてタナカに微笑む・・・ここのところ印象的でした。
1941年のシャンハイ、私には行くことのできないところだけど、この映画を見てちょっと垣間見たような気がした。
点数を付けるとしたら、92点
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