Noriko-McLane Movie Blog

自分の見た映画の感想を気ままに綴っています。
ネタバレの可能性もあるので、まだ見てない方はご注意下さい。

ゲーテの恋 君に捧ぐ「若き日のウェルテルの悩み」

2012-03-17 | Weblog
ゲーテの恋 君に捧ぐ「若き日のウェルテルの悩み」
        (2011.Nov. 二条シネマにて)

5月2日にDVDリリース。もう一度DVDでも見たい映画です

ゲーテについて何も知らない私は、ちょっと教養のために・・・・・・
と思ってこの映画を見に行ったのですが、
とってもいい映画でしたのんびりと楽しめました
後味もいい(映画にとって後味は大切!)

私がこの映画を見て一番思ったことは、ゲーテってなんと女を見る目があるんでしょうということです。

若きゲーテが、法律の試験に不合格・・・というところから映画は始まります。

ゲーテは大学を去ることになり、父の勧めで田舎町の裁判所の書記見習いとして働き始める。
父は、時々ゲーテの寮にやってきて、ゲーテに「くだらん!作文ごっこか?このようなものを書いているようでは仕送りはしないぞ。」と、言いいます。(嫌なオヤジ
でも、何を言われてもゲーテは詩を書きたかったのですね。

この田舎町のダンスパーティーでゲーテはブッフに出会い、教会で歌う彼女に恋をします。

私が一番好きなシーンは、ゲーテがブッフに会いたくて会いたくてブッフの家へと馬を飛ばす ブッフもこの時ゲーテに会いたくてたまらなくなり、家で粉を買いに街に行くと言ってゲーテの寮へ馬車を走らせる でも、すれ違いとなり会えないままに〜がっかりしてお互いに帰っていく途中で会えるのです。
お互いに惹かれあってるんですね。
恋が始まった頃というのは、どうしてこんなにいいんでしょう!!
どの恋も恋の初めはピンク色
いいなぁ

ここで、ゲーテとブッフは結ばれますが、場所が石でできた建造物の上だから痛そうで無理があると思いました まぁ、雨は降ってるから屋根のあるところにいったのでしょうが・・・・雨のシーンじゃなくて、草の上で〜というわけにはいかなかったのかな

ゲーテの上司もブッフのことを好きになっています。何も知らずに上司がブッフを口説くための言葉を考えてあげるゲーテ・・・・・・でも、ゲーテの言葉には、文学的魅力が溢れている気がします

恋と愛は違うのか
ブッフとゲーテは恋に落ちました。そして、ゲーテは恋に敗れました。でも、なんとかならないかとその一連の恋を文章にしました・・・牢獄の中で。

ブッフは家族(父と幼い弟妹)を養うためにゲーテの上司と結婚を決めます・・・何日間も泣きはらした後で
最後にブッフが牢獄にいるゲーテに会いに行ったとき、彼女の恋はもう愛に変わっていた気がします・・・優しく「私や弟妹を養うためにこの田舎町に残るの?違うでしょ?これからも素晴らしい作品を書くんでしょ?」とゲーテに言うとき。

そして、結婚して落ち着いた彼女はゲーテの作品「ウェルテル若き日の悩み」を出版社に持って行きます。このことにより、ゲーテの作品は初めて世に出て人々に絶賛を得ることになる訳です。
ブッフは、ゲーテにとって恋人以上の人だったかもしれません。

映画の最後に、ずっと後にゲーテはブッフにもう一度合う機会があったことが語られていました。私はゲーテについて全然知りませんでしたが、これから先いくつも恋をしたことでしょう。しかし、このウェルテルの恋は女を見る目がありましたね。ブッフはすばらしい女性です。ゲーテの才能を誰よりも分かっていたのですから。そして、ゲーテを発掘したのは彼女であると言っても過言ではありませんから。

ちょっと、私事となりますが・・・・・・
私も13歳、中学2年のときに初恋に破れました。
そのとき、ちょうど国語の時間に「今一番心に思ってることを作文に書きましょう。」と先生に言われ、彼との一連のことを作文に書きました。400字詰め原稿用紙17枚。
この作文で私の才能を見つけ出してくれた人は誰もいませんでしたが、流石に当時あまり勉強してなかった私の中間考査、期末考査の点にしては、すごくいい成績(通知表)を頂きました。「Yと私と」という作文の御陰だったのでしょう。

ゲーテの恋〜点数を付けるとしたら97点