Noriko-McLane Movie Blog

自分の見た映画の感想を気ままに綴っています。
ネタバレの可能性もあるので、まだ見てない方はご注意下さい。

アマルフィー 女神の報酬

2009-10-12 | Weblog
アマルフィー 女神の報酬
(200.9.21 MOVIXにて ミズリーさんと)
動員数250万人突破、興行収入30億円突破と言われて、ずっとロングラン上映を続けているこの映画
サラ・ブライトマンの"Time to Say Good-by" と イタリアの景色だけの映画!だろうと思いながらも話題の映画なので 行ってみました。
・・・・・・見てみると、なかなかの映画
織田裕二が演じる外交官の黒田、麻生のように口角下げて口ゆがめながらも いつもながらのかっこいい役!

なんの予習もなしにこの映画を見てたので、初めは本当に誘拐事件なのかと思って見てました。

(いつものことながら、これから映画見る人はここから先見ないでね。)

途中までは、藤井(佐藤浩一)が犯人だとも気づかずのんびり見てました。
でも、実はこの誘拐事件の裏の本当の目的はテロ 
イタリアにやってくる川越大臣は、未開の国に援助のための資金を送ってると言っていたが、それは実はその国の軍部に流れていた。このことを大臣は知りつつやっていた。そして、援助のためにこの国に行っていた邦人が一人犠牲になっていた。それが、藤井の奥さん。だから、藤井は大臣にこのことを公の場で謝罪させて、大臣を殺して自分たちも死ぬ覚悟だった。

紗江子(天海祐希)が自分の娘を誘拐されながらも、黒田に藤井のことを殺さないで!生きてつぐなって欲しい!というところ、スゴク印象的でした。紗江子は、藤井のことを人間として信頼していたということなのでしょうか?
紗江子は看護士で 藤井はもと患者。藤井は、彼女に何かと力になって上げている。このイタリア行きのことでも、藤井の世話になっていた。しかし、その藤井に真の目的ではないと言っても、自分の子供を誘拐されてしまっては、普通はもう信頼関係がなくなるどころか~憎む気持ちを持っても当然だと思うけど・・・
藤井は、それだけ人間的に魅力のある人だったのかなぁ

でも、天海祐希は大女だし、もう少し華奢な人が演じた方が、よかったんじゃないかな?ホテルのベランダで、娘がなかなか帰って来ない~一人泣いてるところの黒田がコートをかけて上げるところとか・・・黒田と犯人に指定された場所に次から次へと行かなくてはならないところなど・・・・もう少し顔とガタイが小さい方が~

黒田が外交官にもかかわらず、イタリア警察にも嫌がられ、日本大使館からも散々注意されながらも一人で捜査し(と言っても外交官に捜査権限はない)邦人を守ることこそ自分の仕事だから!と言ったところ・・・単純だけど、なかなか~(決して、織田裕二のファンではありませんが・・・)

最後、新聞で川越大臣は辞任したことが~
しかし、黒田は南米へ行ってしまう。飛ばされたのではなくて、呼ばれたから行ったんだ!とイタリア日本大使館の惨事官(佐野志郎)が言うところ印象的。

日本の作品はいいなぁ!となんか今回は思いました。
また、ハリウッド映画では出せない良さがこの映画にはあります。

点数を付けるとしたら、89点