のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1086

2017-03-21 00:00:25 | 新しい子猫たち 

正人は 綺麗事を言っただけだったが、この話は本当になった。

この女子行員は、頭取にも目をかけられた

彼との激しい にゃんにゃんは 結婚前に妊娠すると云う結果を招いたが、正人のいる敷地内支店は、正人のための支店、支店長は正人の秘書代わりでもあった。正人が香奈対策のために作らせた、婚姻の差がなく、出産休暇が堂々と受けられると云う規則がそのまま出来る、もう一つの大きな銀行の中でも異色の存在だった。

正人は、ジブシティーのマンションの一室をこの女子社員のために確保してエンゼルホープ病院への通院を楽にしてあげた。彼も通常では入居するのも難しいマンションだけにホイホイとついてきた。

出産後、ある程度してから 銀行の本店に移動となり、異例の出世をしていた

ただ頭取の交代時期に、次期頭取から、前頭取派と見做され、閑職に移動させられた。正人は早速、香奈ファイナンシャルに引き取り、香奈ファイナンシャルの事務センターから、香奈ファイナンシャルの支配下の企業では代表格の通信企業に入り、やがて管理担当重役になって、この会社の財務体質のみならず、内部管理を一変させた。

そして 香奈ファイナンシャルの事務センターにも影響力を持ちだして、香奈ファイナンシャル支配下の企業がグレードアップしていくのに力を示していた

小さい小粒のエメラルドが、大きな利益を香奈ファイナンシャルにもたらす事になった。

ただこの時点では 正人の単なる 綺麗事ではあった。