のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.335

2014-12-21 00:31:14 | 新しい子猫たち 

清香の法律事務所



元々、旦那の大元法律事務所だったが、名前も変わって、現代風の名前になっていた。元々、洋之助が清香の事を考えて、紡績の顧問弁護士にしたのがキッカケだったが、次第に紡績グループそして冶部一族の会社の顧問弁護士になり、そしてジブトラストの顧問弁護士、ジブ系列の会社の顧問弁護士にもなり、日本の大手企業のかなりの会社の顧問弁護士になっていた。





元々、清香は、中小企業の経営指導までしていたので、単に法廷での弁護活動ではなかったが、次第に法廷での訴訟がメインに変わり、膨大な弁護士を抱える法律事務所になっていた。





法廷外の法律相談も勿論行っていたが、弁護士と云えども、法の正義が重要とかいいだすようになって、ある程度の企業は、清香の事務所とは別に顧問弁護士とか法務部を持つようになっていた。





紡績でさえ、清香の事務所以外に顧問弁護士がいた。そしてその法務部とか顧問弁護士が清香の事務所と連絡を取りながら、法律コンサルタントとか法律相談とかをしていた。





清香の法律事務所は、莫大な顧問料が入ったが、金のない人たちの法律相談、刑事事件の国選弁護なども多く手がけるようになり、刑事では検察庁と対抗できる組織とも言われていた。





刑事は主に旦那の担当であったが、元々文句いいの清香はいつしか検察内部に食い込み、清香は、検事総長とも電話一本でナンダカンダいえる人とささやかれていた。検察の公訴取り下げ事件は少ないが、多くは清香の事務所が絡んでいた。検察幹部の突然の異動には清香の意向が絡んでいるとも噂されるようになって、陽太と清香のラインは、別格の強みと囁く人もいた。





お宝銀行の法務部






れはそれとして、お宝銀行の顧問弁護士も、清香の法律事務所であった。お宝銀行の法務部は、へんな法律事務所よりも多くの弁護士が社員としていたが、清香の法律事務所には頭が上がらなかった。





お宝銀行は、はじめ国際間決済をメインとしていたので、マネーロンダリングと疑われないように、法律ゴロみたいな奴を多く抱えていたので、それが法務部となった。





ただ、今では体制とどっぷりの関係になって、法務部長は、金融庁関係の審議会の委員ともなっていた。法律相談が必要な組織ではなかった事は云うまでもなかった。