のら猫の三文小説

のら猫が書いている、小説です。
質問があれば
gmailのnaosukikan
まで連絡ください

新しい子猫たち No.327

2014-12-14 00:35:08 | 新しい子猫たち 

新しいレアメタル その3








ジブシティーは高層化そして地下街も地下鉄も出来て、拡張していた。ただ高層ビルが増えてきたので、都市としての緑地も必要と云う事になりアッチ、コッチに小さな公園とか、高層ビルの回りに木を植えたりするようになった。





地下開発で取った土砂の多くは、香奈オフィスの山に運んだが、こうして緑地とか公園にも、使っていた、





ジブシティーが広がって、ここには人が多く集まってきて、年寄りたちも増えた、新しい年寄りたちには、年寄り特有の病気を持っている人たちが多かった。





今まで住んでいる人はヤタラと元気になっているのが普通だったが、新入りの年寄りたちは病気持ちが多かった、





この新入りの年寄りたちが、老人病科に診察にきた、そして段々と元気になって、慢性病もドンドンと完治に向かっていた、エンジェルホープジャパン病院の老人病科もやはり魔法の病院とか言われだしていた、





診察や治療は、高名な老人病の専門医がいると云う事はあったが、特にそれほど凄い事はしていなかった。





二人の年寄りの主治医たちは、冷静に観察していた。





今までは水を飲んで、分岐状の水とかリング状の水を飲む事で、遺伝子修復機能まで改善し、文字通り、体内から元気になると説明されていた。








新入りの年寄りたちが、元気になっていく過程で、水を多く飲む人が、元気になるスピードが早い事は事実だったけど、あんまり水を飲まない人でも元気になっていた。








これは敷地内とジブシティーにあふれる、空気の中に、分岐状の水とリング状の水が蒸発して含まれているからと従来は思われていたが、今回の新入りの年寄りたちの元気になってくスピードは速かった。





二人の年寄りの老人病専門医は、嫁ハンを母国からよんだ。呼吸器に特有の慢性疾患のあるオバハンだったけれども、ジブシティーのマンションで暮らす内に、嘘のように完治し、顔まで若くなっていった。








二人の年寄りの老人病専門医たちは、クリスに言った。





水にエネルギー転移しているのではなく、空気にエネルギー転移させ、それが生体に影響しているのが、新しいレアメタルではないのでしょうか、そもそも敷地内の空気は特別のような気がします。ジブシティーも急速に敷地内に近づいてます、





水だけではなく、空気の解析も必要ではないでしょうか






この二人の主治医の提案で、水を経由してエネルギー移転する筈と思っていた研究陣の固定観念を見直して、総合的な研究をしていく事になった。