のら猫の三文小説

のら猫が書いている、小説です。
質問があれば
gmailのnaosukikan
まで連絡ください

新しい子猫たち No.287

2014-10-30 00:00:01 | 新しい子猫たち 
敷地内は自動車運行可能

ジブシティーは、原則自動車立ち入り禁止だが、敷地内は自動車は立ち入り可能であった。敷地内は元々不便な所に、初代阿部鉄平が隠居場を作り、大きな農園と庭まであって、更に農園を拡大された敷地に阿部一族と云うよりも純子が嫁入りした冶部一族が住みついてできたものだった。

香奈もこの敷地で生まれた。実質的には車でしか都心には出れない場所だったので、当然自動車は使えた。ボロイ私鉄も開通する前から、冶部一族は住んでいた。

私鉄の駅と敷地との間には山があって、遠回りだが、私鉄を利用する事ができたのは私鉄開通後だった。


ジブシティは、香奈が猫たちがリトルキャット運用会社に行くようになって、原則自動車の運行は禁止していた。引越しとか、お店への配達も、ジフシティ株式会社の許可が要った。

ジブシティの周りには大きな駐車場をジブシティが用意して、そこに駐車するようにした。安いよの大型店は、イチイチ、ジブシティ株式会社の許可を取るのが邪魔くさいので、ジブシティの周辺に配送センターを用意して必要な商品は大きな手押し車で安いよの店に運んだ。

安いよの配送センターをみて、ジブシティ株式会社も住民と販売店のために、ジブシティ配送センターを周辺に用意してそこで大きな荷物などを預かり、各家やお店に連絡するシステムだった。

香奈ハイテクの工場は、厳密に言えば、ジブシティではあるが、周辺でもあって、この自動車運行禁止ゾーンとは少し離れていた。元々工場ゾーンは、別建前ではあったし、周辺に配置されていた。

香奈の家の猫たちのためと云う本当の理由ではなくて、交通事故を防ぐと云う大義名分があった。

しかし、不便である事は否めなかった。それにモノレールスタイルのフリー交通も輸送人員が限定され、しかもジブシティが拡大すると、ジブシティ内をテクテク歩くのも大変になってきた。

モノレールは便利だが、待ち時間が長く、結局歩く事になった。ジブシティ株式会社は、この状態を改善したかった。

ジブシティの地下に地下鉄を張り巡らし、荷物運搬用の自動車専用道路も作り、ジブシティの地下に、配送スポットと駐車場を作る計画を立てていた。

地下の地盤を調査していた。ただ金はナントカなったが、土砂が大量に出る。ジブシティの地下には、ナニがあるか判らないとエネルギー研究所の夢野が香奈に言った、有用なレアメタルがないとは言えない、調査する前に建物を建てたので、調査していなかったと言っていた。