ノッピキの読書ノート

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扉の向こうに何があるか?
本の扉を開くたびに、ワクワクします。

病気が治る人の免疫の法則

2007年10月01日 | 健康と食事
著者は、注射針や磁気鍼による治療法を確立したちょっと変わったお医者様。
いたずら坊主だった幼児期から現在に至るまでの経歴が、丁寧に紹介され、
治療法を確立する経過や、具体的な治療法がまとめられている。

著者自身のうつ病・脳梗塞の闘病体験も含め、文がすっと心に入ってくる。
書いてあることが、どれも得心がいく内容である。
免疫の病理学も、その道筋を発見する経過を踏まえて説明され、わかり易い。

終わりの方に、治療のための実践メソッドがまとめられているが、これが凄い。
食事・生活習慣・家庭療法の一つ一つが、丁寧に説明されている。
誰でも出来る、今日から始められる、金がかからない、と3拍子そろっている。
(もっとも、湯たんぽ・絹の寝巻き・足指ソックスを買うにはお金は必要だが)
全てを厳密に守るのではなく、生活を楽しみながら緩やかな実践を心がける、という提案は実際的だと思う。

「湿疹・風邪などの症状は体の声として捉える」「自分で自分を治す力を信じる」「感謝の気持ちと回復度は比例する」など、著者の体験から出ている言葉に力強い励ましをもらった気分になった。
「いま苦しむ人に絶対に伝えたい」という著者の思いが、本全体に満ちている。

病気が治る人の 免疫の法則
福田稔
WAVE出版

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