テレオロジカルな行為。

結果に関わらず、それ自体から充足感が得られる行為。
by ポール・マッケンナ

映画紹介  「happy-go-lucky」

2012-02-19 22:09:59 | 映画紹介

 

ロンドンの小学校で教師を務める30歳独身のポピーは超楽天家。彼女の周りには色々な問題を抱えた人はいるけど、何事もいい風に考える彼女は幸せイッパイ笑顔イッパイ。出演はこの作品でベルリン映画祭最優秀女優賞受賞のサリー・ホーキンス。監督は『ヴェラ・ドレイク』『秘密と嘘』のマイク・リー。

---感想---
週末はハデハデな格好で、夜遊び、酒、タバコ、バカ騒ぎ、落ち着きがない、話す言葉はジョークばかり・・・最初は彼女のガサツさに観ててイラッとくるんですが、主人公の彼女には何か惹きつける魅力がある・・・それが教師だとわかってびっくり。観ている者は、いきなりつかみから彼女の自由奔放さに振り回されます。けっして美人ではないのですが、明るくて、いつも顔が半笑い、お気楽でへらへらしてるんだけど、彼女の瞳の奥に宿る慈悲の心のようなものを感じさせます。またこの映画には美男美女は一人も出てきませんし、風景はずっとロンドンの下町庶民目線です。監督が巨匠だけに秩序と混乱、好意と敵意、受容と排除といったメッセージも底辺に流れていますが、けっして理屈は全面に出さず、彼女の魅力とその生活を通して悪意や偏見を笑い飛ばす、元気になる作品です。

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