涙腺を破壊されました。
『
ミミズクと夜の王』紅玉いづき
はーぅ…。←謎のため息
ののてぃ、泣かしたるぞこんにゃろう!な気配ムンムンの作品はどうも苦手で
引いちゃいがちでね。でも、これにはそんな気負いは感じなくてね。
だからこそ読もうと言う気になったんやけどね。
まんまと、ビックリする位泣かされてしまいますた。
余りの泣かされっぷりに、なんや心が弱ってるのかしらののてぃ。
とも思ってんけど。
いやいや、やはり作品のチカラなのだと思います。
やられちったなー。
特に後半がもう涙が止まらんくて大変ですた。
はらはらはらはら壊れたように泣きっぱなし。
しかも、なんや知らん余韻が凄くてねぇこれ!
読み終わった後も30分くらいグズグズしてしもた。。。
そんなん初めてやったかも。
多分不意を突かれたっていうのもあると思うけど、
(単に本屋で見かけてタイトル買い(何故ってそりゃ…ニヤり。)したので、
別に中身にはそれほど期待もなく。その証拠に2ヶ月ほど放置してたという…)
この本には確実に人の感情を揺り動かす何かがあるですよ。
静かで、でも激しい何かが。
とか書いちゃうと、かえって身構えちゃって読んでも泣けなかったりしてねー?
すんませーん。
でも別にこれ、泣かずにすっと読める人も全然おると思うのよ。
やからって感受性が鈍いとかそんなことはないと思うのね。
ほんまさり気ない文章&ストーリーやしね。
すんなり入ってすんなり出られちゃう感じもするから。
ただね、読めば誰しも感じると思うのです。
たとえほんのわずかでも、心の琴線震わす何某かを。
それは絶対心に沁み入るはず☆ほんで幸せ~な氣分になれるはず☆
難しいストーリー展開もややこしい人間関係も特にないです。
痛みや悲しみと言った感情すら麻痺するくらい過酷な人生に絶望し、
この世から消えてしまいたいと願う無邪気で真っ直ぐな一人の女の子が、
初めて自分を受け入れ、優しくしてくれるかけがえのない存在を得た事で、
人間らしい心の機微、生存欲を取り戻していく物語。
まるでおとぎ話のような、とても美しい物語です。
ぜひ、軽い気持ちでご一読を♪
しかしこれ、何にびっくりって電撃文庫から出たっちゅーのがこれ…ねぇ?
まぁジャンル的には合ってるんかもやけど…やっぱ、ねぇ?
や、全然ええんやけど…ねぇ??