傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

週刊現代の「夫に早く死んでほしい妻たち」・・・夫婦は他人

2010-05-01 10:21:12 | 独り言

古い記事になりますが、気になってたのが「週刊現代」の『夫に早く死んでほしい妻たち 「あなたの存在自体がストレスなのよ!』は、定年後の夫婦感を取り上げており、「夫婦は他人」が現実になりつつありますね。

「週刊現代」のWEBサイト「現代ビジネス」に『夫に早く死んでほしい妻たち 「あなたの存在自体がストレスなのよ!』を一読しましたが、定年後の夫婦間は、心情に大きな相違があることを痛感させられますね。

定年後の旦那については、昔から、「粗大ゴミ」「濡れ落ち葉」と、「家庭内の粗大ゴミ」扱いで、「時間を持て余し、やることのない夫は、元気で活発な妻に、付いてゆくしか脳がない」と批判され、夫婦で共通の趣味を持てなど言われてきたが、今や、存在そのものが「ウザイ」、目の前から居なくなることが切望されているそうですね。

記事の前書きに、
”「「定年後は一緒に旅行」なんて虫酸が走る、 同じ墓に入るなどもってのほか――
「愛されたい夫」の勝手な思い込みが悲劇を生む。
悲しいけれど、これが現実」
「”
で始まり、冒頭に

”「妻想いな旦那と思われた定年を3年後に控えた、準大手メーカー勤務の男性が率直に妻に自分の気持ちを打ち明け、「定年後はお前の幸せを優先したい」と言った瞬間、妻の怒りが突然爆発したという。

「『なにをいまさら"お前の幸せ"よ! 私のこれまでの人生はあなたにむちゃくちゃにされてきたのよ!本当に私の幸せを思うなら、いますぐ死んでくれたほうが私にとっては幸せよ!』と、鬱積した不満を一気に放出させるかのように私を罵(ののし)り始めました。私は閉口するしかありませんでした。」

定年間近の夫に襲い掛かった思わぬ危機―これは決して他人事ではない。
」”

と書かれています。

そして、内閣府男女共同参画局の平成21年公表の調査で、
”「これまでに配偶者から「身体に対する暴行」「精神的な嫌がらせや恐怖を感じるような脅迫」「性的な行為の強要」のいずれかを受けたことがあると答えた男性は全体(1077名)の約17.8%で、約5人に一人。そのなかで、命の危険を感じたことがあると答えた男性は4.7%にのぼっている。

1000人の男性のうち、約10人が妻に「殺されそうになった」経験をもつという結果を、少ないとみるか、多いとみるかは意見が分かれよう。
しかし、少なくとも家族問題の専門家らは、近年の夫婦関係の変化を感じ取っている。
」”
と夫婦関係が変化していると。

夫婦関係の変化で、問題は、50代以上の夫婦の場合とし、
”「この世代の妻は、夫から「女はなにも文句を言うな」という観念を植え付けられて生活をともにしてきたというケースが多いため、結婚して以来、夫に対する不満を心の奥底に封印してきた。それが溜まりに溜まって、爆発する瞬間が最も恐ろしいのだという。」”
と、
”「熟年世代の『死んでほしい』は、吐き出されたら最後、ほとんど解決のしようがないのです」”
と救いようがないと書いています。

(財)シニアルネサンス財団によれば、熟年の場合、長年のコミュニケーション不足から『3つのK』という問題が発生し、それが原因で夫婦間の危機を招くことが多いという。
”「3つのKとは経済問題、健康問題、そして心の問題です。
経済問題は、『オレが働いて稼いだカネなんだから、その使い道はオレに従え』という夫の身勝手な考え、健康問題は退職後の夫の健康悪化が進むこと、心の問題は、会社で人間関係を上下で考えてきた夫が妻を見下すことで、この3つから生じるストレスが重なることにより、妻の怒りが爆発して、『死んでほしい』という気持ちが生まれるのです
」”

退職後の夫の後ろめたさが隠れていることを妻は見抜いているので、夫の振る舞いの一つ一つが疎ましく思えてきて、「死んでほしい」につながるのだ。と論じていますね。

黒川内科院長(黒川心理研究所所長)の黒川順夫氏によれば、夫が存在が、妻へのストレスになり、妻が変調をきたすとし、
”「私はこれを『主人在宅ストレス症候群』と名づけましたが、高血圧や喘息をはじめ、電車に乗れなくなるなどのパニック障害や、はては十二指腸潰瘍ができて入院を余儀なくされる方までいるほどです。

 原因の多くは夫の束縛から来るストレスなのですが、厄介なのは、夫は妻の病気の原因が自分にあることに気づいていないということです。『妻は夫に従うのが当然』という考えが、妻の心身の病気の原因となっていることを理解してもらいたい。
」”
と語っています。

記事では、
”「大手旅行代理店JTBの団塊世代を対象にした調査によると、60歳以降、最も一緒に旅行したい相手として、男性の7割が「夫婦」と答えたのに、女性のそれは5割を切っている。

 また、第一生命経済研究所ライフデザイン研究本部の調査では、「夫と同じ墓に入りたくない」と答えた女性の割合は男性の3倍近くにのぼり、さらに「夫と共通の趣味をつくろうとは思わない」と答えた女性は7割を超えている。
」”
とあり、
”「一緒にいるだけでも虫酸が走るのに、旅行や趣味なんてもってのほか」―そんな女性の悲鳴が聞こえてきそうだ。」”
と書かれています。

記事は、精神科医の善後策が紹介し、結んでいますが、団塊世代の当方には、もう、手遅れかなと思いましたね。

一時期、TVCMで、『旦那は元気で、留守が良い』のキャッチコピーが主婦の本音と好評でしたが、今は『旦那は頑張り、定年後は早死が良い』ということが時代の風潮なのでしょうね。
厚生年金の分割制度がスタートし、夫婦別姓制度が話題になり、定年後は、「夫婦は他人」であると覚悟し、人間(男)は、一人でも自活できる術を習得しとくことが賢明ということですか?

大家族制度が崩壊し、結婚しても夫婦別姓が選べ、子供育成は母親から社会全体になり、親離れ・子離れ(核家族)が当たり前になり、定年後は夫婦別世界が流れで、老後は「子供に迷惑をかけない」と社会にお世話になる社会が時代の風潮なのでしょうね。
金の問題で自殺するのは「男」だけといわれ、やはり、人類は女性上位が宿命なのでしょうね。


5 コメント

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このままだと・・・・ (ヨッち@高血圧とストレス)
2010-05-21 16:20:32
私の両親も高齢で、父は定年後寝てるか食べるかだけ。母は家事や近所づきあいなど忙しいタイプ。記事を読んでいて感じるものがありました。
母は「死んで欲しい」とまでは思ってはない様子ですが、ストレスはある様子。
このままこの状態がつづくと・・・。
怖いですね。
拍手喝采の記事。 (兼業主婦)
2010-07-20 14:46:37
29歳主婦です。
3K当たってます。
①と③は正にうちの夫です。

①オレが働いて稼いだカネなんだから、その使い道はオレに従え
②健康問題は退職後の夫の健康悪化が進むこと③心の問題は、会社で人間関係を上下で考えてきた夫が妻を見下すこと

②には補足があります。
健康悪化して早死にしてくれればいいのですが、介護になったら最悪です。
介護になれば100%離婚します。
起き上がれなくてもどうでもいいです。
野垂れ死にしても罪悪感すら感じないでしょうね。
検索に引っかかるくらい多くの女性が検索しているのですから
それほど日本の男性は女性を見下しすぎという事です。
プライドを持ちすぎた人間の末路 (阿部氏 薬院)
2010-10-11 07:28:03
社会ではナメられたら終わり、プライドを持って戦っていかないといけない、というものがありますが、
それが例えば、家庭にとってDVの原因になったり、子供へのプレッシャーになってるのだとしたら、家庭にとってはすごいマイナスになりますよね。
しょせんは、夫は「金を稼いでくる者」、嫁は「家や家族のことを指揮る者」という「需要と供給がなりたってる間だけの関係」ってことですかもしれませんね。
夫が定年退職して、さてゆっくりするかと思いきや、その時点でもう「需要と供給」の関係はなくなっているので、「はい、今までありがとうございました。さようなら」ってことだと思います。
これはでも仕方のないことかもしれませんね。
もし、その夫が家族に対してもそれなりのことをしていたならば、家族にぞんざいにされることはないでしょう。それで、ぞんざいにされたなら嫁の方がワガママだったことになりますし。
しかし、仕事のイライラなどでDVをふるったり、結婚してから嫁に対する愛情がすっかり冷めていてなんの反応も返さなかったり、まったく家庭のことに手をつけず子供たちの問題も嫁任せにしていた、などなど。
思い当たるフシがあるのならば、それは自分の責任であるとして、現実を飲むしかありませんね。
まぁ、中には「俺は何も悪くない!嫁がワガママなだけだ!」と決め付ける人もいますけどね。
そういう人は、もう救いようがありません。
母の世代は本当にかわいそう (まりも)
2010-10-31 22:34:24
父は早期退職後、再就職もせずはや10年。

その間、母にはパートに行かせ、自分の実の姉が入院したときには遠くまで看病に行かせた上に、家事を一切やらせていました。

その母はとうとう足を悪くして手術、介護認定を受ける羽目に。

しかし、それでも父は、決して家事をしようとしません。
母がデイサービスに通う日も、決してご飯は自分で作らず、母に作らせています。

風呂すら自分でいれず、母が入れたら1番風呂に入ります。

見かねて「ちょっとは家事を手伝ったら」といったところ、ものすごいヒステリー。

こんな年齢の男が感情的に爆発するなんて、醜い以外の何者でもない。

家事もせず、生活費も子供に頼っているこの生き物。
いつまで生きるつもりだろう。

超遅レスですが (りっつん)
2011-02-04 13:34:35
嫁を見下すとは正にうちの夫ですな。

団塊世代よりまだまだ若い世代の夫婦ですが、「誰のお陰で飯食えてると思ってんねん」というたぐいの、いつの時代のこと言ってんの?というような暴言を吐く夫です。
これを言えば黙らせることができると思ってるのでしょうか。

頭が良く、何でも努力で乗り越えてきた夫はとんとん拍子に出世し、仕事にもやりがいを感じているらしく、それがとても偉そうで、主婦の私を「ぐうたら」呼ばわりしています。すごい威圧感です。
でも、本人は「そんなつもりはない」そうです。
しかし、私に吐く言葉は人格否定とも言えるようなことばかり。

定年したら毎日家にいると思うとゾッとします。今から夫の定年後どうやって過ごせば良いのか恐怖です。

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