傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

民主マニフェスト考:「高速道路無料化」について・・・・理あり納得!

2009-08-19 07:43:27 | 高速料金制度

当方は、硬直化した社会の変革の必要性を痛感しており、政権交代の待望者ですが、民主党による政権交代が現実化しつつある現下で、民主党が掲げる政策で、世間から疑問視されている「高速道路無料化」、「年金制度」、「成長戦略」、「農業」、「社会保障分野の財源」について、当方も消化不良の面もあり、当方なりに考えを整理したいと思っています。

「長い物に巻かれろ」の「適当な人間」の当方には、ブログ「永田町異聞」様は、格調高く、見識あるブログとして、愛読させてもらっております。
ブログ「永田町異聞」様の「高速無料化をめぐる議論、猪瀬氏は自己正当化に終始」で、高速無料化発案者の山崎養世氏と、道路公団民営化を推進した現状維持派の猪瀬直樹氏のTV番組での討論を取り上げており、「永田町異聞」様は、猪瀬直樹氏には冷ややかなコメントしております。

当方は、当該のTV番組を視聴しておりませんが、「永田町異聞」様によれば、山崎養世氏は高速無料化の根拠を説明し、猪瀬直樹氏は、放漫経営の道路公団を民営化した意義を強調し、我田引水の自己正当化に終始していたと記述しています。

猪瀬直樹氏は、文藝春秋(2009.09)に『「高速無料化」最後に笑うのは役人だ』を寄稿しており、民主党の「高速無料化」案は、無料により借金を国債に付け替え、結局は、借金返済に税金を投入されるにすぎないとし、最大の問題を「高速道路会社が果たしてきた道路をめぐるお金の出し入れを衆人環視の下で管理・統治する機能が破壊されることだ」と論評しています。
要は、税金が投入されれば、高速道路は再び国の官僚の手中に掌握され、元の木阿弥になると言いたいみたいですね。

高速道路無料化については、当方と波長の合うブログ「ゲンダイ的考察日記」様が「高速道路無料化でドシャ降り不動産業にヒッグチャンス」で、山崎養世氏を紹介しており、コメントで、

”「山崎氏は次期内閣の国土交通大臣になる予定です。
劇的に変わることは想像できますが、「そんなに何もかもうまくいくのかよ?」と感じる人は多いと思います。
特に「財源問題」はやはり気になります。
この疑問対して、山崎氏は、「このまま何もしなければいずれ破綻します」と言っています。
詳しくはこちらで⇒<山崎養世の日本快走論 Q&A
http://www.yamazaki-online.jp/kaisoron/index.html#qa」”
と書いております。


山崎養世の日本快走論 Q&Aをアクセスすると、
Q1 そもそも高速道路って、あまり使わないのですが・・・?
Q2 無料化すれば、交通量が増えて渋滞がひどくなるのでは?
Q3 どうやってその後の道路の保守・運営費用をまかなっていくの?
Q4 国の財政を悪化させることはないの?
Q5 高速道路がタダになると、なぜ景気が良くなるのでしょうか?
Q6 交通量が増えて、地球環境にダメージが加わるのでは?
Q7 無料化のタイミングはいつがベスト?  
Q8 小泉首相が掲げる「道路四公団の民営化」には賛成なの、反対なの?  
Q9 いまより過密と過疎がすすむことはないのですか?
Q10 道路事業に携わる人びとにどんな代替となる雇用案を提示しますか?
Q11  「日本列島快走論」実現のために、どういうアクションを起こせばいいのでしょうか?
Q12 日本列島快走論と高齢化社会の関連について知りたいのですが。
Q13 高速道路が原則無料の欧米でも、有料化の動きがあるように聞いたのですが
Q14 公団のいまの借金を国民に移す際に、四公団はどのような責任を負うのでしょうか。
Q15 有料でもいいから、速くて安全な道路を求める人もいるのではないでしょうか。
Q16 具体的に都道府県は地域をどういう姿に導いていくべきなのでしょうか?
Q17 高速道路を使わない人まで維持費を負担するのは、おかしくありませんか?
Q18 他の公共交通機関とはどのように共存していけばよいのでしょうか。

当方も、Q&Aをアクセスしましたが、成る程と思いました。
当方は、山崎養世氏については、未知なる人物で、正直、民主党の菅議員(当時は代表)が「高速道路無料化」を提起した際に、「出来るの?」という素朴な疑問があり、この度の民主党のマニフェストで「高速道路無料化」政策は、「本当に、大丈夫かな?」という懸念がありましたが、山崎養世氏のHPをアクセスし、発案者の山崎養世氏の理論体系は「一理ある」と思いましたね。
どうも、道路公団改革は、猪瀬直樹氏が一番精通しており、第一人者という先入観がありましたね。

猪瀬直樹氏は、官僚天下であった道路の管理・統治は、
・高速道路という2兆円の料金収入を基点に、民営化の手法での改革
・2兆円と税金で無料の直轄国道は地方分権化
での道路公団の民営化改革ですが、
山崎養世氏は金融分野出身であり、借金は早期一括返済が鉄則という考え、国債の金利負担が大幅に軽減ですね。
猪瀬直樹氏は官僚体制の改革が基点で、山崎養世氏は将来社会指向で、まずは、財源軽減化が基点であり、山崎養世氏理論は「現実的」と思いましたね。

竹中平蔵氏は一昨日のTBSラジオ番組で「郵政民営化」の制度設計は100点満点と広言しており、猪瀬直樹氏は、官僚天下の道路行政は、「道路公団民営化」が最善解と固執し、両者とも小泉首相による「構造改革」は不十分という発言していますが、人間、なかなか「自己否定」できないのでしょうね。
民主党の「高速道路無料化」の施策は、マジックでは無いと納得しましたね。



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