傍観者の独り言

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BSフジ『終末期医療と人間の死 本人の意思どこまで?:尊厳死法案の行方は』・・・特養の現実(雑感)

2014-03-27 00:00:06 | 社会保障

25日、BSフジLIVE「プライムニュース」で『終末期医療と人間の死 本人の意思どこまで 尊厳死法案の行方は』で、終末期医療の是非を取り上げていました。
ゲストの【口から食べられなくなったらどうしますか 「平穏死」のすすめ】、【家族と迎える「平穏死」】の著者の特別養護老人ホーム「芦花ホーム」医師の石飛幸三氏の終末期医療の無用不要の「平穏死」の意見は共感できるし、特養が「終の棲家」になっていない意見にも同感の思いですね。

BSフジLIVE「プライムニュース」で『終末期医療と人間の死 本人の意思どこまで 尊厳死法案の行方は』の番組紹介を転載すると、

”「24日、厚労省が去年行った「終末期医療に関する意識調査」を踏まえた提言がまとめられる。調査では、終末期医療についての家族との話し合いの有無について、話し合ったことが「ある」と答えた人が42.2%、「ない」と答えた人が55.9%だった。また、自分で判断できなくなった場合に備える事前指示書について、69.7%の人が「賛成」と答えていたが、実際に作成している人は3.2%だった。話し合いを持たない人が半数以上を占める、最終判断は家族頼みという姿が浮き彫りとなっている。
 有識者による提言を踏まえながら、現場を知る医師らを迎えて議論する。

ゲスト:
鴨下一郎 自由民主党衆議院議員 尊厳死法制化を考える議員連盟副会長
石飛幸三 特別養護老人ホーム「芦花ホーム」医師
川島孝一郎 仙台往診クリニック院長 終末期医療に関する意識調査等検討会委員
」”

で、超高齢・多死社会の到来に向けて終末期医療について是非を取り上げ、ゲストの石飛幸三氏の老衰という自然の摂理の「平穏死」の意見は現場の現実的な意見と思いました。
終末期における延命医療の是非については、以前から話題になっていましたが、特養現場で医療に従事する石飛幸三氏の延命治療における家族の意見や、特養と病院との関係の意見は刺激的ですね。

当方は、徘徊した老母の転倒事故まで介護保険制度には無知であり、特養の実情も延命医療についても無関心でしたが、老母を在宅介護することで終末期医療については他人事でない関心事で、本ブログ『延命医療(胃ろう)の中止も選択肢・・・「ピンピンコロリ」が現実解』(2012-05-22)で、延命治療「胃ろう」を継続か中止かで葛藤する家族を取り上げたNHKの「クローズアップ現代」の『人生の最期 どう迎える? ~岐路に立つ延命医療~』を紹介し、本ブログ『高齢者の終末期医療:自然死が自然だが?(所感)』(2013-02-06)、本ブログ『高齢者の終末:本人の意志尊重と言うが?・・・会話出来る間は?』(2013-04-09)で、高齢者自ら延命措置無用の意志表示が潮流と取り上げたNHK「クローズアップ現代」の『”凛(りん)とした最期”を迎えたい~本人の希望をかなえるには~』を紹介したが、仮に本人の意思が延命措置無用であっても支離滅裂の会話(意思疎通)が出来る間は、家族としては人口栄養を止める決断は出来ないと書きました。

番組で石飛幸三氏は、高齢社会の現下では、誤嚥性肺炎の救急外来が多くなり、高齢者の誤嚥性肺炎でベットが満床となり、誤嚥性肺炎の治療後、患者は消化器外科に回され「胃ろう』を施され、消化器外科の医者は、退院を促す異常な世界を関係者は皆疑問を持っていると発言。
石飛幸三氏は、特養は誤嚥性肺炎の製造工場で、病院に預けたら「胃ろう」を付けて帰ってきて、食事を受け付けなくなった高齢者に人口栄養を施すので、誤嚥性肺炎を増長させる悪循環に陥っていると。
要は、一部の家族は何かあれば救急車を呼び、医者は方策があれば実行せざるを得ないと錯覚し、皆が異常と思わない社会だと。

世の常識に、救急病院に入院すると3ヶ月で退院を促され、入院患者の家族は退院後の受け皿(他の病院に転院?、介護施設に入居?)探しに苦悩し、救急病院では看取りまで面倒を見ないということですね。
要は、医療費抑制策で救急病院では長期入院は経営効率が悪く、社会的入院を許容できず3ヶ月を目安に退院を促されることが一般通念になっていることですね。

番組では、石飛幸三氏は、介護施設では医療行為はできないという介護保険と医療保険の縦割り行政の歪を指摘していました。
当方は、老母の介護することで介護保険制度の仕組みを知り、特養入所で特養には看護師は在籍するが医療行為は外部に委ねることを知り、特養では看取りまではサービス外であることを知りました。
石飛幸三氏ような特別養護老人ホーム「芦花ホーム」の常勤医師の存在することは特異な事例ですね。
特養は介護保険制度の下ではリハビリ後の帰宅を前提とする”仮の棲家”に過ぎず、「看取り」を行おうとすると人的・経済的な負担が現場にかかるので現実です。
厚労省は医療費抑制に訪問医療のもとでの在宅医療を推進し、一方で、特養入居待ちが厚労省調査では4年で10万人増の52万人といわれ、医療行為が出来ず看取りもサービス外の特養を「終の棲家」と期待するのは非現実的な実態ですね。

高齢者の終末期医療も問題ではあるが、本ブログ『週刊現代の記事『みんな悩んでいる「老いた親」の捨て方』・・・・「社会的入院」も解(雑感)(追記)』(2014-03-19)で、老いた親を捨てる覚悟が問われている主旨の内容の「週刊現代」の記事『大特集 みんな悩んでいる「老いた親」の捨て方』(第1部~第3部)を紹介しましたが、老親の終末期医療を心配すると自分が配偶者から捨てられるという論調は、高齢者に自己責任による孤立で終末期、終活を求められる日本社会になったのでしょうか?

「付記」

本ブログ『高齢者の終末:家族が最終決断を強いられる覚悟が問題(所感)』(2013-04-13)で、高齢者へ終末期治療の決断を迫られた人々を扱ったNHKの特報首都圏『それでも“延命”を ~揺れる 人生最期の決断~』を紹介しました。
番組に「寄せられた意見」を一読すると延命治療を施すかどうかで苦悩する家族、施設職員の声が書かれています。



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