傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

麻生自民党は小泉構造改革の総括なく、起死回生の機会を逸する

2009-08-26 11:55:06 | 政治

解散総選挙も最終局面を迎え、民主党による政権交代が現実化してきました。
自民党がネガティブ・キャンペーンを強化し、麻生首相が「(国民)は分かっていない」と苛立っても、政権交代の趨勢です。
自民党が現状総括せずに、現状対策で政治責任を果たし、「国を守る」と「責任力」を強調しても、庶民と温度差は良化しないでしょうね。

経済アナリストの森永卓郎氏が日経ビジネスに、コラム「総選挙直前の今こそ、小泉構造改革の総括をすべきである」を寄稿しています。
森永氏は、小泉構造改革の結果は、庶民に厳しく大企業や金持ちへの分配での結果、2つの大きな禍根として、
一つは、格差社会の現出
二つは、金融資本の暴走の容認
と総括しています。

小泉構造改革で強くなったと思われた経済は、リーマンショックで金融バブルであったことが証で、5年半で蓄財した付加価値が一瞬で吹っ飛んだことは、米国の問題もあったが、日本も同質の問題があったとしていますね。
マアー、森永氏が総選挙の直前に、小泉構造改革の総括するのは如何かと思うが、植草一秀氏は、首尾一貫、竹中・小泉構造改革を批判していますたね。

ただ、当方が、森永氏のコラムを一見し、政権交代は確実に実現すると思いましたね。
本ブログ「9団体のマニフェスト評価結果・・・・・有意義とは思うが疑問?」で、

”「来る総選挙は、国の借金が過去最大の860兆に達した現在、「多大な借金を重ねてきて大丈夫なのか、その責任は許されるのか」と「多大債務を抱えてどういう国つくりをして行くのか」が最大の問題なので、「多大な借金を重ねてきた是非?」、「国民は幸せになったのか?」の総括があってしかるべきなのに、「多大な借金を重ねてきた是非」を棒引きし、「で、どうするのか」を問うて、各論で期待値を評価することに意味があるのか?です。」”

”「当方が知りたいのは、「何故、多大な借金国家になったのか?」、「何故、格差社会・貧困社会になったのか?」、「何故、二流、三流国に陥ったのか?」、「何故、ワーキングプアが増大したのか?」、「何故、食糧自給率が下降したのか?」などであり、自民党も、民主党も総括(現状認識)があり、その上でのマニフェスト(取り組み)ではないかと思っています。
庶民は、まずは、自分の生活を基軸に、総括(現状認識)の妥当性に関心ありますね
。」”

と書きました。
自民党の現状総括なくて、マニフェスト(政策)は、表層部分の対処療法に過ぎないと思いましたね。
自民党は現状総括に注力し、庶民が納得できる反省に重きを置き、そして、反省と将来への洞察に基づいた対策がマニフェスト(政策)であれば、自民党は選挙で接戦したと思っていました。
マニフェストの現状総括は、「近年の行過ぎた市場原理主義とは決別すべきことも自覚しています」で「改める」では、総括になりませんね。

当方は、本ブログ「麻生自民党は自壊・・・「真正」から「新生」保守に立ち返る気概を!」で、麻生首相が解散時期は、3月末の通常予算を成立後の補正予算案を掲げている時期が最適だったと書きましたが、麻生首相が、郵政民営化なり、小泉・竹中構造改革なりに疑問をもっていれば、総理就任の2ヶ月以内に、従来の自民党政治及び小泉・竹中構造改革の功罪(総括)を掲げ、「安心・安全社会の実現」で「日本再生」を掲げれば、麻生自民党は善戦したと思っています。

麻生首相の「小山大将肌の目立ち屋」の自意識の強い気質で、懐古的な「保守」の政治理念しかない資質では、就任早々に小泉構造改革を、総括できなかったでしょうね。
総括(自省)なくしての解散選挙が、今日の自民党の自壊を迎えている主因と思うこの頃ですね。




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