自在鉤とは囲炉裏につるしてある鉤で鍋や鉄瓶を下げる高さを自在に変えられるものです。
我が家の自在鉤はシンプルなものです。
あまり使っていないので錆びてしまっています。このところ、雨の日が多く屋外作業ができないので、時代劇などでよく見かける横木の部分を魚の彫刻にしてみようと思いました。
彫刻なんて小学校の頃、版画を作ったぐらいしかありませんが、駄目元で挑戦することにしました。
材料は薪用の桜の中枝を選びました。
魚は鯉をイメージして、まず、鉈で大まかに形を整えました。
そのあと、臼を作るときリサイクルショップで入手した丸鑿と平鑿を使い自己流でひたすら削りました。
魚の背びれとか胸びれといった高度な彫刻は諦めましたが何とか魚らしくなりました。
ニスを塗って既存の鉄製の横木を外し取り付けました。錆びていた自在鉤は防火塗料を塗りました。
晴耕雨読に憧れて始めた田舎暮らしですが、これをきっかけに雨の日には囲炉裏小屋で火をたきながら読書でもしてみようかと思っています。