ショパンのつぶやき

のなかどうぶつ病院の診療日誌

エコフィードが良くても利用されるとは限らない

2012-05-30 23:25:03 | インポート

 

T養豚農場が製造しているパン粉は一般のパン粉に比べてタンパクが異常に高い。脂肪も高く配合飼料以上にエネルギーが高く、これを食べた豚のロースにはサシが入りおいしい。(と、言われる。)<o:p></o:p>

 

 ここまでタンパクが高いのには理由がある。<o:p></o:p>

 

 最近のパンはクリームやチーズをふんだんに使った菓子パンが多く、この期限切れパンは、普通のパン粉には向かず、特別に処理されている。<o:p></o:p>

 

 この養豚家ではもちろんこれを使って飼料コストを下げ、仲間にも使うよう勧めているが、反応が悪い。<o:p></o:p>

 

その理由は?<o:p></o:p>

 

 今の養豚家の多くは飼料会社に資金を頼るところが多く出荷先はおろか、飼料構成も自由に変更できず、積極的にパン粉を加えたりできないという。<o:p></o:p>

 

 ある養豚家では、出荷日には飼料会社から手伝いが入り、ついでに繁殖管理や作業全般の手伝いもやってくれる。その分餌の単価は高いが高齢のため、手伝いは助かる。ただ、自分の経営でありながら自由にできない。出荷すれば餌代を始め経費が差し引かれて残金が入金される。 このやり方だと餌代のツケとかできないから、借金が増えることはない。<o:p></o:p>

 

飼料価格が高く,豚価格は低迷。小規模の養豚家は前にも書いたようにTPPが来る前にお手上げか。<o:p></o:p>

 

T養豚農場では豚への供給をおきらめ、牛用に供給を模索している。<o:p></o:p>

 

エコフィードとは言うけれど、現実にはいろんな障壁がある。<o:p></o:p>

 


子どもの話は気になるところ

2012-05-27 00:51:55 | インポート

 C大父母会役員会と懇親会に出席。20名ほどの出席で、うち数名は昨年の総会後の懇親会で一緒しましたが大半は初対面。

 乾杯後前菜に手をつける間もなくおしゃべりが始まり、いつもの宴会とは異な、まるで女子会かという雰囲気。子どもの生活のことなど共通話題で話の切っ掛けは掴みやすく、大学の単位や就活など気になることの情報交換でまたたく間に2時間半経過。

 中には前職の同期でありながら話をするまで全く分からなかった方や子どもの高校が一緒だったりとかで、話してみて初めて近い方もいらっしゃってついつい盛り上がりました。

 会が終わるころにはずいぶん前からの友人だったかの様で楽しい会でした。

来週には県支部の総会もあり、もっと多くの方と話が進むことでしょう。

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香辛野菜の ngo はヘッピリカメムシの臭い

2012-05-25 00:08:07 | インポート

 「シンチャオ(こんにちは)」

阿蘇の牧場に来ているベトナム研修生が、プランターに野菜を栽培していた。、芽が出たばかりの双葉。オーナー曰く。時折ベトナム料理を作ってくれるのはありがたいが、その野菜の料理だけは絶対ダメ。

 エスニック好きのmeとしては興味がそそられ、双葉をちぎって嗅いだ途端。グエーッツ。想像できなかったこの臭さ。

 こともあろうに、あのヘッピリカメムシではないか。

 夏の夜部屋に入ってこようものなら、決して怒らせないようにと、優しくティッシュで包んで御退散を願う。 その臭いなのだ。有毒ガスのようで吐きそうになる。

 研修生の彼女に聞くと、この葉をスープに入れたり炒めたりしおいしいのだと。参考までに名前を聞くと片言の日本語で「中国パセリ」と言い、ベトナム語ではと 「ングォ」 聞き取れない。スペルは ngo だと。単なるローカル野菜だろう、よくこんなものを食べるもんだ。と「タンビエ(さよなら)」した。

 家でwebを検索したら何とメージャー野菜じゃないか。ハーブの一種コリアンダーだ。コリアンダーならよく知ってるつもりだが、若芽を食べるのは知らなかった。

和名ではその名の通り「カメムシソウ」。納得~。

日本では葉を料理に使うことはないが、エスニックにはよく使われる。実を乾燥にした香辛料は柑橘系のいい香りでカレー粉に混ざっている。

とても、カメムシからは程遠い上品な香り。 また一つうん蓄を語れる。

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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC



20年ぶりの同級会 相変わらずエネルギッシュなH氏

2012-05-21 00:35:00 | インポート

 現役組の定年退職に合わせて開催され、39人中24名が集合。最年長が64歳と相応に歳を重ね髪も後退、うち3名が他界。

その中で、相変わらずH氏はエネルギッシュ。現在でも母豚800頭の一貫経営まで拡大し、さらに1万頭飼養を目指して新たな豚舎を建築中。ユニークなのは建築自体を自ら行う手法。

これまでも、豚舎だけでなく糞尿処理施設も自ら設計し施工した。今回の豚舎も業者に任せれば6億かかるところを2億程度に抑えて自ら建築中。こうして生産コストを大幅に減らしTPPにも耐える経営を目指している。また費用はすべて自己資金で無借金経営。

また、近々発刊を予定している豚繁殖の本は孫に捧げるという爺バカぶり。ちなみに30年前に発刊した豚のバイブルともいわれる本は奥さんと子供に捧げたという。

3才年上で学士入学で編入した同級生であるが、学生時代は良く部屋にやってきて説教してくれた。お前は赤牛に育てられたんだから赤牛に恩返しをしなければと語った。彼のおかげで中退することなく今の自分がいる。


ベトナム人研修生は大きな戦力になるかも

2012-05-17 02:30:03 | インポート

 前回インドネシア人研修生について書きましたが、今日はベトナム人研修生についての情報。

 今日行ったY酪農家ではベトナム人女性(23歳)が研修に来ていました。先週着いたばかりで、今日は経営主が運転席の横に同乗しフロントローダー操作を教えている最中でした。3年任期で常時2人の研修生が居て、その一人が交替し新人が来たところでした。彼女たちは学歴が高くて飲込みが早く、また、まじめで信頼できるとのこと。

 彼女たちは大学で畜産や獣医部門を卒業し、ベトナムの国立フエ大学のV教授の紹介で研修に来ているとのこと。V教授夫妻も日本の大学に留学経験があり、先年この農場にも来られている。県内幾つかの酪農家で30名ほどが研修中で、いずれもがまじめで助かっているとの話。

 彼女は帰国後は牧場をやりたいと言い、それだけに真剣に研修していた。なお、賃金は日本人並みで食事宿泊も用意してあり、3年間いれば4~500万くらいになるのでは。物価比較で考えると、最低50倍となり 2.5億くらいの価値があり、牧場経営は十分にできるのでは。

 うらやましいかぎりである。

 参考までに、ベトナムドンは250ドンが約1円、大学初任給が100万ドン位で約4千円となり日本の50分の1程度。

 酪農マザーズのベトナム牧場構想も中断しているが、こうした研修生たちはその牧場の大きな戦力になるかも知れない。