縁がわ便り

日々の生活の中で、フト心に留まった人やもの、そして風景を描きとめています。

おしろい花

2009-08-29 | ペン画スケッチ
夏の終わりを告げるかのように、夕暮れが近くなる頃から開き、朝になるとしぼんでしまう花が目につくようになってきました。

カラスウリの花は少し前まで妖しく白いレース模様の花を咲かせていたのに、気がつけばいつの間にか、葉の陰に早くも緑から黄色に変身した小さな実が揺れています。 これから秋の深まりと共に豊かな朱色に変身していくのでしょう。

近頃、庭先では滅多に見ることがなくなったおしろい花が、散歩の途中の畑の曲がり角に群れて咲いていました。 花の間にはもう黒い丸い種がのぞいていますが、おしろい花の由来はこの種にある、と聞かされたことがあります。 黒い種を割ると白いおしろいのような粉が出てくることからその名がついた、と。 

子供の頃おしろい花といっしょにどこの家の庭にもあったホウセンカも見ることは少なくなりました。 種に触ると、種を包んでいた皮がくるっと外側にまくれて種が飛ぶのが面白くて、種をつけているホウセンカを見つけると種に触らずにはいられなかったあの日々。 今や流行遅れの感があるこれらの花に出会うとなんだかホッと和みます。

   おしろいが咲いて子供が育つ路地     菖蒲 あや

SM ワットマン
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我々はどこからきたのか・・・・

2009-08-25 | あれこれ
涼しい風に誘われて、東京国立近代美術館で開催されているゴーギャン展へ行って来ました。 絵画への抑えがたい情熱に突き動かされた生き方はあまりに強烈ですが、タヒチの原始と野生がゴーギャンの内なる野生に共振して生み出された作品の数々に圧倒されました。

たくましいタヒチ女性を描いた「かぐわしき大地」の命溢れる存在感は、以前大原美術館で見た時より大きく感じました。 晩年の作品の「女性と白馬」、「路上の馬:タヒチの風景」の深い緑と明るく輝く赤の色遣いにも惹かれました。

しかし、なんといっても圧巻は、ゴーギャンの精神的な遺言として制作されたと言われる、「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」の大作でした。 原画は想像していたよりずっと大きく(139.1x374.6cm)びっくり。 作品が投げかけてくる静かで重いメッセージは、暑さ呆けの頭には大き過ぎ・・・ボ~っとしてしまいましたが、美術館内のお洒落なレストランでゴーギャンランチを頂き、元気回復。 帰りは日本橋のブリジストン美術館に寄って見る気に。
 
印象派から抽象絵画のコレクションはさておき、「うみのいろ うみのかたち」のテーマ展示が気になっていたのです・・・しかし、こちらは、あれ?ちょっと??でございました
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稲穂揺れて

2009-08-22 | あれこれ
日中は強い日差しが照りつける厳しい残暑が続いていますが、朝夕の涼風はもう秋のもの。 夕方の散歩も随分と楽になってきました。 日の入りも早くなって、うっかりすると帰り道は薄暗くなってきてしまい慌ててしまうこともあります。 考えてみると、あとひと月もすれば、秋分ですから無理もありません。

スーパーのお米の売り場には宮崎産の新米が並び始めましたが、我が家の近くの田の稲穂も黄金色の頭を垂れ、刈り入れを待つばかりのように見えます。 桜の木もカサコソと茶色の葉を落とし始めました。

高校野球や世界陸上が終ると、一気に秋が来るのでしょうね・・・・インフルエンザも心配で・・・総選挙も気になりますが・・・  

それでも、なんとか?爽やかな秋を迎えたいものです・・・・
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高円寺純情商店街

2009-08-19 | ペン画スケッチ
スケッチ仲間のAちゃんが高円寺で6月に個展を開催をした時、初めて高円寺駅に下車しました。 駅を降り立ってまず目に飛び込んできたのが、この「高円寺純情商店街」のアーチ。 純情商店街とは・・・!! なんとも笑わせられること!!それにしても、この賑わい・・・近頃は駅前がシャッター通りになってしまっている街が多い中、ドッコイ人々が生き生きと行き交っていて、子供の頃を思い出す商店街の風景はどこか懐かしい感じがしました。 

個展のたびに、セッセと豆本を作ってくれる、80過ぎのお兄ちゃん?が元気なのもこの街に住んでいるからか・・・なんて妙な感心をしたり・・・Aちゃんの個展会場から急に電話して、再会をし(奥さんと・・お兄ちゃんは銀座でのてん刻発表会場へお出掛けとか)そのまま、誘われるままにお宅にお邪魔してお茶をご馳走になって楽しいひと時を過ごしました。

帰りがけ、印象的なこの商店街の入り口を簡単にマイブックに描いてきましたが、もともとこれは、7月の教室で、「次の授業にはこれまで線描きだけしていて色を塗っていない建物を描いた絵を持参するように、それをもとに全紙への拡大法をやります」、と言われ、(線描きしたものは大体色塗りしないと気が済まない私には、適当な絵がなく)教室の前日の夜に慌てて、高円寺純情商店街のササッと描きと写真をもとに水彩紙に線描きして授業に臨んだのでした・・・ ところが、またもやウッチャリ・・・、拡大法の授業はなく、絵画の歴史と自分の線(これもなんだかサッと流されてしまったような気が・・・)で終わってしまったのでした。

折角線描きしたのだから・・・というわけで一応色塗り完成させてみました。 この暑さにいささかバテ気味で、涼しい高原を思い出したりしています。 今月末の高原スケッチツアーは定員に満たず中止となり、ガックリ、暑さが余計身にこたえます・・・・

F4  ファブリアーノ
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できるかソフトランディング??

2009-08-14 | あれこれ
高校時代の同級生から、退職の挨拶状が届きました。 大学卒業後は大手の音響機器メーカー?に就職し、大阪勤務となり、慣れない大阪弁と大阪商人魂?をたたき込まれ?たらしい。 営業畑をずっと歩んだ後、なんとサラリーマンのトップに登りつめ・・・・(運・鈍・根で勝ち取った座なのかなぁ?) それがようやく、7月末で目出度く、待ち望んだフリーの生活を迎えることになったのだそうな。 6月下旬退職予定が伸びてしまって、チョッと浮かない顔をしていたのが私の個展の時。 

その折は、神楽坂で同級生達が集って、夜の飲み会に連れて行ってくれ(見かけによらず?私は不調法)、楽しいひとときを過ごしましたが、その場で出た話題の一つに第二の人生へのソフトランディングがありました。 我が家では夫が今年の1月末でリタイアし、終日家で顔を合わせる生活にすっかり調子が狂っていた時期でもありました。

「とにかく、家事を分担する覚悟はできてる?」と私。 『もちろん、すでに台所に入って料理なども作っている。』と、腕をまくって名誉の火傷の跡なども見せてくれた上、近所に畑を借りて野菜も作っていて、サンデー毎日の生活への準備は怠りない・・・さすが、先を読んでる・・・ 我が家の夫に爪の垢でも飲ませたい・・・ 

『実は、仕事を辞めたら少しは家でのんびり出来るかと期待していたら、家内がケアマネージャーの資格を取って、お父さんと交替でこれから私が外へ出て仕事します、と宣言され、「あれ、そうなの?」というわけ。』 ホ、ホ~、経済的には何の心配もない社長夫人が、なんとこれから福祉の世界で活躍?! ス・バ・ラ・シ・イ・・・・奥さんの生き方を認める彼もなかなかですなぁ。 

退職後の夫に対する妻の態度は、それまでの結婚生活の夫への通信簿、と見る向きもありますし・・・・夫たるものユメユメ甘い考えは禁物でございますですよ

私はもちろん奥さんの味方。 なぜって、個展来場お礼のポストカードを見て、『あなたが選んできたバリの後ろ姿の美人の絵もいいけど、このハガキのイタリアのシエナのカンポ広場は、ヨーロッパに一緒に旅行した時に行った場所なので、この絵もいいじゃない。』ということで、なんと今では彼の家のリビングの特等席にはゴーギャンとセザンヌの絵にとって替って、私の絵が2枚飾られることに! ヤッタァ、怖れ多くも、ゴーギャンとセザンヌに勝った  (とはいえ、 こんな、勿体ないことがあっていいのでしょうか? ひたすらご夫妻に感謝・感謝の気持ちで一杯です。 ホント)

とにかく、手帳のスケジュール欄がぎっしり詰まっていないと落ち着かないんだよね、とは男性の面々。 お疲れ様、そうして身を粉にして、日本経済を支えてくれていたのですね・・・ のんびり、心遊ばせて楽しめるようになるにはまだまだ時間がかかりそうですが・・・ せいぜい、年に1度のハイキングや、オペラの発表会など、など、楽しい会(飲む口実の会?)を増やしましょう。

どう? なんなら、絵を描く??  それはないか、ないだろうなぁ・・

写真は、床下収納庫の中で目を出してきたサツマイモ。 ちょっと日を当て盆栽風に仕立ててみました。 記事とは関係ありません・・・・(エッ、イモ仲間??
 
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風に揺れるヤナギラン

2009-08-11 | ペン画スケッチ
『ホテルの裏手の丘の斜面にヤナギランが満開よ』と聞かされたのは、チェックアウトする日の早朝の風呂場。 前々日、本白根山に登った時にはまだ咲き始めだったのが、標高300メートル下ったところのホテルでは満開!! 

イワツバメが忙しく飛び交うホテルの裏手に出てみると、「語らいの森」に続く丘の斜面に、明るいピンク色の4弁の花をつけたヤナギランが風に花穂を揺らし、遠くの山には朝もやが立ち上っていました。

F4  ストラスモア
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本白根山の夏

2009-08-07 | ペン画スケッチ
標高2171メートルの本白根山では、コマクサが砂礫の中に可憐な花を咲かせ、脇には、ハクサンオミナエシが涼やかなレモンイエローの花をつけて風に揺れていました。 そろそろコマクサからバトンタッチするのでしょうか・・・・

ホテルが出してくれたシャトルバスで急カーブの山道を約20分行くと、登山口に到着。 そこからゆっくりスキーのリフト(夏も運行)の下の道を辿り、山道に分け入って、ハナニガやバイケイソウ、イワオトギリ、ヤナギランなどなどの高原の花を楽しみながら約1時間息をはずませ登って行くと急に視界が広がって、砂礫の丘にコマクサが咲き、遠くにはゴツゴツ岩が聳える山頂が見えてきます。 

山登りというには余りに楽なコースでしたが、その昔スキーをした横手山も雲の彼方に見え隠れしていて、何十年振りかに??胸一杯に吸い込んだ澄んでひんやりとした山の空気に身も心もほぐれた気分

山に登って描いたのは初めてのこと。 ゴツゴツ岩の下に広がる砂礫が残る山肌に手こずり、砂礫の中に群生するコマクサも(だいたいコマクサの花の形からしてこみっていて、なんとも描きにくく・・・)時間をかけた割にはイマイチ・・・白い雲の脇に素敵にホンワカ漂っていたピンク色の雲も、うまくいかず・・・  

今月末には絵の仲間と高ボッチ山へスケッチに行く予定。 そのためのいい予行練習になったかなァ??

F8  セヌリエ
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青春への回帰??

2009-08-01 | あれこれ
前回万座温泉に宿泊したホテルからの、宿泊サービス券と、目下本白根山はコマクサが真っ盛りとの便りに釣られて、再び万座に行って来ました。

万座・鹿沢地域は、学生時代、そして卒業後もゼミの仲間と教授を中心に、毎年6月にレンゲツツジが山の斜面いっぱいに咲き乱れる中、ワラビ取りに出かけたところ…そして、軽井沢は大学1・2年生の夏、友人と2人で企業の山の家の管理人のアルバイをし、更に3.4年生の夏はゼミの教授の北軽井沢の山荘で、昼は周辺の山歩き、夜はお勉強?にしごかれたという、まさに我が青春の思い出がたっぷりつまったところ。 

今回は、レンジャーによる本白根山への高山植物を訪ねるトレッキングも用意しています、とのホテルの話にも大いに気をそそられ、何十年か振りに、トレッキングシューズなどを買い込む程の気の入れよう。 その意気込みが天に通じたのか前日は雨のために中止になったのが、当日は晴れ(翌日は又もや雨で中止)。 ツキに恵まれた運の良さを天に大感謝。 

本白根山の登山口から、約1時間ちょっと息を切らせて登っていくと、やがて、コマクサの群生地に到着。 万座が既に標高1,800メートルとあって、山頂付近ではたっぷり高山の雰囲気を味わうことができました。 コマクサをはじめ、ゴゼンタチバナ、ヒメシャジン、イワオトギリ、ギンリョウソウ、ハクサンオミナエシやヤナギランなどなど可憐な高山植物のひとつひとつを、学生レンジャーが丁寧が説明してくれ、これまた大満足。

環境省から委託を受けて自然保護の活動レンジャーをしている学生のうち2人はなんと筑波大の学生とかで、ビックリ。 しかも、その内の一人は我が住む町の隣町から来ているのだとか! なんとこの世は狭いのでしょう  大学に戻ったら、遊びに行きます!とは嬉しい言葉・・・また新たな世界の話を彼らから聞けるかもしれません


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