ATSUー歴女(おばさん?)のひとりごとー

見たこと・聞いたこと・ちょっと調べたこと,気ままに「My 日記」として書いています。

そもそも 妖怪 ;BSプレミアム

2016-08-17 14:36:05 | 日記 妖怪
歴博の香川先生が出演されていると聞き,

関口宏の“そもそも” 妖怪~異界の存在にひかれるワケ~(初回放送:2015年)(2016年8月15日再放送)を見ました。

日本人は夏になると好きですね。
幽霊・おばけ・妖怪

この前は,BS日テレ「ぶらぶら美術・博物館」でも,
江戸東京博物館「大妖怪展」
~白隠、北斎から土偶まで!国宝・重文で読み解く、妖怪画の謎~
をやっていましたね。
(これもおもしろかったですよ。白隠も妖怪を描くんですね。)

さて,「そもそも 妖怪」は去年の番組の再放送ですが,
今年は歴博でやっている
「 立体妖怪図鑑-妖怪天国ニッポンpartⅡ-」にぴったり合う内容でした。

人は不安や悩みがあると
異界に心の平穏を求めるものなんですね。
かくいう私もそうなのかもしれません。

「異界とは,
 日常生活の外側の総称
 妖怪・神仏・死者の霊などが棲むとされている。」
と,番組に出演されていた釈徹宗さんが言っていました。

ところで,この番組を見て,
歴博に行かれる方へ

歌川国芳の「源頼光公館土蜘作妖怪図(みなもとのよりみつこうやかたつちぐもようかいをなすず)」必ず見てくださいね。
番組でも言っていた通り,すごい風刺の効いた浮世絵です。
水野忠邦の天保の改革でのきびしい規制を風刺しています。
スイカの妖怪は初物禁止を皮肉っていて,
歯がない妖怪は噺(はなし)つまり,噺を禁止しているのを皮肉っていて,
大きく目をひんむいている妖怪は市川海老蔵(当時),歌舞伎への規制を皮肉っている。

この世の常識にとらわれない妖怪に託しているのです。
(ただし,あまりの評判に恐れをなした版元が,自主的に絵を回収し,版木を削ったそうです。)

そして,件(くだん)
番組では,天災や戦争を予知するとされていました。
人間の顔をした牛で,生まれてすぐに死んでしまうそうです。
(本当は病気の牛かもしれないそうなのですが,)

もう一度,歴博の特別展,しっかり見てきます。



コメント (2)
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紙本著色北野天神縁起;津田神社

2016-08-08 09:41:10 | 日記 地域
我が家から車でわずか15分か20分,
今まで何度も津田神社に行ったことがあるのに,何で気がつかなかったのでしょう。

津田神社鳥居の横に
“紙本著色北野天神縁起”の文字が載っていました。
そして,“国指定重要文化財”と

いつものように,お参りしようとすると,
拝殿の中が見えました。
いつもは閉まっていたと思うのですが,何かあったのかもしれません。
(いつも開いていたかもしれません。気に留めなかっただけかもしれません。)

すると見えました。
“紙本著色北野天神縁起”
ちょっと遠くて,よくわからないのですが,たしかに・・・。
ただしこれは複製です。
本物は,奈良国立博物館に寄贈しているそうです。

姫路市のホームページによると,

「奥書によると、この絵巻は永仁6年(1298)藤原親泰が奉納したことを記しているが、
筆跡が詞書と同じであるところから、
同時期に古本を転写して奉納したものであることがわかる。」
とあります。
姫路市のホームページには,写真1枚しか載っていないので,
もっと詳しく見ようと
「e国宝ー国立博物館所蔵 国宝 重要文化財」で調べたのですが,
東京国立博物館の北野天神縁起絵巻しか出てきません。

残念

もっと,地元の歴史を勉強しないといけませんね。

歴博でいい本をみつけました。

歴史読本「姫路のあゆみ」
姫路市中学校教育研究会 社会部会編

先週金曜日の歴博ボランティアの日にちらっと見ただけですが,
網干のこともけっこう載っていましたよ。
福井荘とか,大覚寺とか龍門寺とか

さっそく購入しようと思います。
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『鵤庄引付』の世界-室町・戦国時代の日々- 太子町立歴史資料館

2016-08-06 14:50:42 | 古文書
太子町立歴史資料館は,資料館というだけあって,“史料”を見せてくれます。

8月1日,『鵤庄引付』の世界-室町・戦国時代の日々を見てきました。

前回は,江戸時代,本陣に残る史料の展示でした。
今回は,『鵤庄引付』(国指定重要文化財)の展示です。

播磨国鵤庄で起こった出来事とその時の対応を以後の先例になるようにと書き留めた,
応永5年(1398年)~天文14年(1545年)の荘園の事務記録です。

いろんなページが展示されていますが,本物は1つしかありませんから,
1つを除いては,コピーばかりです。

あたりまえのことですが,荘園には人が住んでいて,生活しています。
『鵤庄引付』本物には,「盗人討ち取りのこと」とタイトルがつけられていました。

コピーですが,一揆の記録なども展示していました。
応永25年(1418年),領主である法隆寺・政所と荘民の対立が1年以上続いたそうです。
稗田神社で集会を開き,みんなそろって逃散!

永正11年(1514年),一向宗念仏道場,検断。この年,大干ばつ
・・・ところで,“検断”ってどういう意味だと思いますか?
展示会場に説明してくれていました。
とりこわし・・・という意味だそうです。
この頃はまだ,本願寺勢力は弾圧されていたそうです。

高校の時の古文の勉強をふっと思い出しました。
一生懸命古文の単語の意味を覚えましたよね。
詳しいことはわかりませんが,
中世の古文書と私が勉強している近世の古文書とでは,出てくる語句もその意味も違ってくるのだと思います。

そういえば,今日の朝日新聞「はりま」版に
佐用の武家屋敷で1000点の古文書が発見されたことが載っていました。

家に残る古文書を見せたくない人もいるでしょうが,
研究に役立てて欲しいという人もいます。

いつか,“いい古文書”に出会って,論文を書きたいです。

PS.応用ステップ2の第3回課題が返ってきました。
全体の評価はAですが,
課題2の「この文書の意味について簡単に述べてください。」は,二重丸1カ所,三重丸1カ所,
それに,「内容を正しく読み込んでおられます。」とコメントをいただき,
A゚の○でした。
最高にうれしい!!!

きっと,そのうち
私が研究したい“いい古文書”に出会って,論文を書くんだ!!! 
(きっと,自己満足,でもそれで十分!)
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