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かっては砂糖キビ農園(2019キューバno28)

2019-06-07 | 中米

 

 旅も8日目の朝を迎えた。旅立ちの前に海辺をぶらり。 

 

 朝9時過ぎイスナガにやってきた。遠くに目指すイスナガの塔が見えている。左に停まっている水色の車、ひょっとしてバス代わりに使っているのかも。後ろが乗降口だ。と見た。

 イスナガ駅プラットホーム。トリニダー駅から1時間を要して観光列車がここに到着するという。1日一本それが大人気だそうだ。

  まだバスの窓越しに写しています。鉄道駅前からこれから目指す「イスナガの塔」がはっきりみえてきました。 

 ここに来るまでの渓谷の写真はありませんでしたが、世界遺産「トリニダーとロス・インヘニオス渓谷」その渓谷の中の観光スポットにやってきました。両側に白い布や衣装がいっぱい並んでる。ファゴッティングという刺しゅうを施した織物の商品だという。

  左の黄色の建物は、元農園主イスナガ家の邸宅。その前庭に大きな鐘が飾られていた。そこからカメラを振った先が次の写真。

 まさに逆光そのものの写真で思わしくありませんが、これがこの地の世界遺産の目玉「マナカ・イスナガの塔」カメラが傾いているのではありません。ピサの斜塔みたいに、少々傾きありなのです。ここには、この地のひどい歴史が残っているのでした。スペイン人が拓いたサトウキビ畑がブワァと拡がり、その労働力を得るためアフリカから黒人を、悪い言葉を使えば「輸入」そして、その労働者を見張っていた監視塔。手前に見えている鐘は、本来塔頂に付いていたものだそうだ。各階ごとに違う音の鐘があったという。その鐘の音で労働者を支配していたということか。

 壊れた鉄釜があった。多分これで砂糖を煮詰めて製品にしていたのでしょう。

 邸宅の裏には、砂糖キビを絞る小屋。 

 私たちも代わる代わるに砂糖キビ絞りのお手伝い。これ馬やロバでも使ったのか、奴隷たちの労力であったのか、聞き漏らしてしまいましたが、過酷な労働であったことは間違いありません。

 

 絞った汁がこれ。これを先ほどの釜で煮詰めたということか。19世紀頃は世界の砂糖の4分の1がキューバで生産されていたとか。そしてそれは、ごく一部の人、多分スペイン人、彼らに巨万の富が集まっていたということでしょう。

   「マナカ・イスナガの塔」に登ります。塔の高さは45.5m、7階建てで塔の上までは136段の階段。

 狭い階段は一方通行。ふーふー言いながら登った下界は素晴らしかった。右側に見えている建物。これが農園主イスナガ家のもと邸宅。今はレストランや土産物店が入っているという。 

 どう考えても、どう見ても、これが渓谷とは絶対思えませんが渓谷ということになっている。奴隷を使ってのサトウキビ生産の地なのだということが世界遺産につながったのでしょうが。渓谷というのは不思議な世界だ。 

  仲間がお買い物してた。価格交渉成立したのでしょうか。

 

 どんな手法か全然分かりませんが、こんな形になるように糸を抜いているのでしょうか。根気を必要とし、時間と手間がかかるだろうことはわかります。

 そして、こんな大きなシーツみたいなのおいくらなんでしょうか。 

 

 

 バスへの帰り道、イスナガ駅のココナッツ売りの営業は成り立っているでしょうか。観光列車が到着すれば全部売れちゃうかもしれない。 

 3月8日バラコアからこの後3月15日ハバナまでお世話してくださる添乗員とガイドさん。そして、初日にバスの窓を壊してしまった運転手さん。私たちの旅を演出してくださる三人衆。ガイドさんは、この4月には日本に来ているはずだ。もうお婿さんになってスイートホームかな。彼女は日本の旅行社にお務めだと聞いた。彼も日本の旅行社に就職して中南米からのお客さんをいっぱい日本に招きたい。との夢を語ってくれた。

コメント
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