Saxophonist 宮地スグル公式ブログ

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試奏のお仕事・その2

2009年06月22日 23時49分53秒 | instruments
前回のサックス本体に続き、今回はマウスピース。

完璧なコンディションで試奏に望みたい僕の今日の予定は、早く起きて朝食後にクラリネットの練習→サックスのウォームアップ。そして昼食。その後、1時59分の電車に乗って2時半から渋谷のお店で取材。その後、ヤマハでレッスン・・・というもの。ところが全然計画通りに行かず、寝坊して慌てて朝食、シャワーを浴びてテナーを吹くか?と思いきや、そういえばクラの練習最近してないし、テナーは今日のヤマハのレッスンの合間にも出来るし、やはりそれは後回しにしてクラの練習をする。

結局、テナーのウオームアップも昼食もなく、電車の中では思った通り空腹になり、最悪のコンディション(笑)で試奏の現場に。実はジャズライフさんの取材なんだけど、雨のために髪の毛は爆発し、とてもアーティストとは思えない状況。現場のアクタスさんには今回初めて行くのだけど、案の定、道に迷い、おまけに入り口を間違え、楽器を持ってなかったら完全に不審者って状況で、汗みどろでお店の前をうろつく。結局、外から戻ってきたお店の方に、誰が見ても分かりやすい入り口を案内され、やっと到着。どうも、都会のオシャレな店構えの入り口は僕の目には入ってこず通り過ぎてしまう。焼肉屋みたいな分かりやすい看板がないと僕は必ず見落としちゃうな。(笑)

試奏に関しては、是非ジャズライフに掲載されたものを読んで頂きたいのだけど、オットーリンクの90周年モデル。かなりの好印象だった。今、自分がリバイユのメタル、スタジオモデルを使ってる理由を改めて考えさせられたし、現在のテナー・サウンドの傾向も感じないではいられなかった。テナーの音って、時代と共に凄まじく変化してると思う。流行りに乗っかった音色ってのも有るけど、僕はやはり自分らしさを音色に求めたい。出来れば、絶対NYでは聴けない音が出せると満足かな。

その後、予定通りレッスンの合間に猛練習。今、挑戦してる事が有って、それを習得するには今後数ヶ月かかる予定。時間がいくら有っても足りない・・けど、人生は楽しみたい!みたいなジレンマもあり、なかなか進まない。それプラス、先日自宅レッスンで、情報通の生徒さんに教えてもらった(?・・笑)、正しい姿勢ってのを試してみた。壁に背中をくっつけて、まっすぐに立って演奏するってやり方。猫背の僕にはキツイ。ストラップをおもっきり短くして、サックスをかなり上にしないとこの姿勢にはならない。左手の後遺症ってのも持っている僕は手の置き方も考えなければならない。でも、音色はかなり丸みを帯び、奏法一つでこれほど音色が変わるのかとビックリ。やはり、先程試奏したマウスピースの印象の良さを自分の出す音にも求めているみたいだ。

なんだか今日、マウスピース一つで色々変革を求められた様な感じだけど、決してそうではなく、最近また、あれやこれやと奏法やものの考え方を変えている。今のところ決して上手く行ってるとは思えないけれど、ある理想を持って練習に臨んでいる。年齢と共に、脳が出す指令に身体が反応する速度も落ちてるのを実感するし、如何に無駄を省いて脳や身体が正確に反応し動く様にするかを考えた練習に移行しなければ、猛烈なスピード(テンポという意味ではない)の若手との演奏に支障をきたす事になる。まぁ、何も考えないで、いい音で、カッコいいフレージングで、最高にスイングしてたらそれでいいんだけど、それには考えられた練習メニューが僕には必要なようだ。今日の試奏のお仕事が、それにまた一つヒントを与えてくれた様な気がする。試奏の模様は近々ジャズライフさんに掲載予定。お楽しみに。

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