めなろぐ

SMAPとか宝塚とかドラマとか、諸々の感想語りのブログです。(多分)
現在夏記録順次アップ中~(^^;;;

○8/22(月)新国立劇場『星の王子さま』観劇

2005-10-30 18:48:21 | ・舞台モノ
初演時に好評だった頃からずっと気にはなっていましたが、この夏の忙しい最中、確か今再演してるんだっけ…と気付き、会社を定時退社できそうだと思うや、当日券目当てで行ってしまいました。

人気演目で、折りしも前楽だから当日券は微妙に難しそうだったのですが、ギリギリに近い状態でなんとか入れました。やはりダメモトでとりあえず行ってみるもんです。

気になる理由としては、『星の王子さま』そのものに昔から思い入れがあったのと、草なぎ剛→『黄泉がえり』→塩田監督代表作→『害虫』→主演の宮崎あおいちゃんが良かったなあという流れ(笑)しかも映画関係では結構注目株のようだし、生舞台でしかもプチプランスなんて…年齢的にも、あおいちゃんでの再演はもう無いかもしれないぞっ、と思ったのです。
舞台モノってそういう焦りがあるから…まあそう思って観に行ったものって、そんなにハズレはないものです。
飛行士に岡田くん、花にヤンさん等豪華キャストなのも美味しいところでした。

舞台セットはなかなか面白いものでした。客席との区切り目が微妙に歪んでて…下手手前が砂が敷き詰められて遭難した飛行機、上手手前がオケ、奥が…昔の望遠鏡の先のような丸い枠付きスクリーンと、なんだか出来損なったジェットコースターのレールのような、機械仕掛けの大きな三日月のような装置が目立ちます。(これらが実にうまく、劇中で使われるのですが)
そっか夜の砂漠が舞台だったんだ…この上半期はヅカ花大劇やら雪バウやら、やたら砂漠づいてるな。

そんな構造なので、当然幕はありません。飛行士役の岡田くんの何気ない登場から始まりました。歌はやはり上手。安心して聞けます。イメージもぴったり。

そして、上手にスポットを浴びて現れたのは
「星の王子さまだ」
と直感的に思いました。昔原作を読んで、挿絵等も合わせてイメージしていた星の王子さまのイメージそのものだったんです。映画『NANA』の舞台挨拶で中島美嘉と並ぶと若干背が高い宮崎あおいとは思えなかったくらい、ちっちゃくて、年齢、性別、国籍、星籍不詳、みたいな。
なんだか、それだけで感動してしまいました。そしてあおいちゃん、とても上手かったのです。

台詞のやりとりも展開も、イメージどおり、原作どおりに進んでいきます。うわばみの絵もスクリーンで映し出されるので、原作を知らない初見の人にもわかるようになってます。

そう、うわばみ…というと個人的に高校時代を思い出してしまいます。高2半期で、副読本に英語版「The Littel Prince」を1時間数頁のペースでガンガン進められてたのですが、予習が大変だったことを。そしてしょっぱな1頁目の、"Boa Constructor"が辞書でいくら調べても載っておらず四苦八苦したのに、翌日の授業では大蛇とかでアッサリ流され、要領良いクラスメートは皆、既に翻訳本を入手して予習に対応していたという。苦労した分、一生忘れない単語かもBoa…

そんな半端なノスタルジーを彷彿とさせつつ、次第に舞台の中に引き込まれていきます。遭難して命の危機にある自分と、砂漠に居るはずのない子ども…奇妙なシチュエーションの中のやりとり。飛行士の焦りの気持ちと、王子さまに惹かれていく気持ちの交錯は難しいところだと思うけど、無理なく描けててたと思いました。

そして、王子さまの旅の話の展開も面白い。
沢山の鳥たちを、透明の風船1個に1羽ずつ描いてそれを持つ画があまりにも違和感なくてびっくりしました。サンテクジュペリも、挿絵描きの人も、元々たくさんの風船のイメージだったのかもしれない、とさえ思う程。
ところどころまとわりつく女性ダンサーたちが、また良い味を出しています。
とにかく、ビジュアルが期待を裏切らない。イメージを崩さない。それだけ原作を愛し、読み込んでくれている人たちが作ってくれた舞台だということがよくわかります。

命令したがりの王様、褒めてほしがりのうぬぼれ男、知ってること自慢の地理学者、数字でこの世を支配したつもりの実業家、人生に絶望して酒におぼれるだけの呑み助など、登場するのはいずれもこの地球でよく見かけそうなオトナたちの象徴。
それぞれが小さい星の中で、子どものようにジャングルジムのような遊具の上で自らを誇示している姿が滑稽でもあり、哀れでもあり…。
そんなオトナたちを理解できずに首をかしげる王子さまの方が、余程分別があって本当の大人のようです。
小さい星で、短い昼夜に街灯の付け消しを限りなく続ける点燈夫も、一見愚かなようで、でも誰かのために役立っているという使命のためにやっている尊い仕事という誇りが、他のオトナたちと大きく異なるところで、なんだか毎日コツコツ働いているたくさんのオトナたち(自分も含めて)応援したくなっちゃうのでした。

それにしても、これもまた、イメージどおりのキャラクターをよくも揃えたもんです。特にブラザートムの王様は個性つよーい。忘れられない(笑)

そして、出ました、バラの花。王子さまが手をこまねいたわがまま娘のバラ。女性の象徴とも、サンテクジュペリの奥さんがモデルとも言う…。
正直、原作のイメージよりは年齢的にとうがたっとう(神戸弁)なんですが、クネクネした柔らかな動きや、我侭放題の末、王子との別れでは一人でも平気と強がりを言うところも、可愛らしくて、あーそういう女の人居るかもなーとは思いました。でも、全ての女性がそういうタイプでもない訳で、やはりモデルあっての「僕の星のたったひとつのバラ」なんだよね。

しかし、あおい×ヤンとは…妙に倒錯的な組み合わせだ(爆)

後、印象強かったのはやはり「ヘビ」。森山開次さんのヘビダンスは凄かった。(ヅカ花大劇の鈴懸ヘビも印象強かったが)しなやかで時に力強い、人間とは思えないような動き。その流れにひたすら目を奪われた。
人間とは相容れない、生理的に天敵のイメージ。聖書でもそういう存在で、そういう描かれ方をされることが多いけど、なぜかこの森山ヘビには不思議な魅力が在って、むしろ儀式的な神聖な舞のようにさえ見える。そういえば、日本では蛇は神様として崇められるところもあるみたいで。不思議な存在です。ヘビ…

今、パンフ見返して、森山さんが映画『茶の味』に出ていたことを発見。剛と共演していたのか~知らなかった~今度DVDでチェックしてみよう。

そして、忘れちゃならない「キツネ」。ROLLYが被り物キャラで実に可愛らしく演じてます。どんな時代でも共通なのかなあ、お友達のなり方、みたいな。
ただ、原作の時からも感じてたけど、「飼い慣らす」という言葉がどうしても違和感を感じてしまうのは私だけだろうか。
徐々に互いの警戒心を解きながら、少しずつ慣れという形で歩み寄って、お互いがお互いにとって大切な存在になるということ。
これはやはり同等の「ともだち」の定義だと思うんだけど、「飼う」という言葉が入ると、どうしてもペットと飼い主みたいな間柄で、どこか互いに優越の差が出てしまうのが否めない。

ここ最近、原作の翻訳の改訳が話題になっているみたいで、先日気になっている「飼いならす」のところを立ち読みでチェックしたら、変わってなかったみたい…。
私は仏語はよく知らないので、実際の原作の言葉がそういう意味合いを持っているなら仕方ないけど、本当に日本語で適当な言葉が使われているのかなあ。もっと別の意味合いが込められてないかしら、と考えてしまったのでした。

そんなかんだで、邪念や個人的な思いを沸きさせられつつ、全編よく出来たファンタジーの舞台に仕上がっていました。キツネや飛行士との別れのシーンでは、かなり泣けました。できれば、もう一回観たかった。
いろんな人に観てもらいたい。原作のイメージがそのまま舞台となり、舞台の可能性の一面を新たに見せてくれた、満足のできる作品でした。

□映画『ロボッツ』字幕版と吹き替え版

2005-10-16 04:11:15 | □草なぎ剛
字幕版については、私は映画公開の2ヶ月くらい前の試写会で観ました。そのときはなぜか小池百合子環境大臣と北野大教授がゲストに来てて、環境に関するレクチャーみたいな話をされてました。確かに3R(リデュース、リユース、リサイクル)については、このロボッツのテーマにつながるのかな。北野お兄ちゃんのお話は、暖かくてわかりやすく、楽しかったです。

映画については、とにかく暖かい作品だなあと。全編CGアニメって今まであまりちゃんと見たことはなかったのですし、全くの架空の世界で、しかも登場人物だけでなく、何もかもがロボット、機械の世界で、有機物や生物が一切無い世界。…なのに、妙に暖かくて人間くさいのです。全てが機械で出来てても、無理やり人間のこの世界に合わせてるような。キリスト教で人間は神を模して作られた、という話があったように、このロボッツワールドは人間世界を模して作られたのか。

なにせ、主人公のロドニーの生まれるところから、成長する過程が面白い!ちゃんとお父さんお母さんが居て、誕生はコウノトリでなく宅配便のお兄ちゃんが運んでくるベイビーキット?そこで夫婦共同作業(笑)で組み立て作業が。ここらへんはちょっと、プラモデル作成気分か、日曜大工な感じなのに、最後の詰めではお母さんが必死で力んでるところが笑える~。こうやって人間の赤ちゃんも作れたらいいのにね。でもパーツを忘れられたりしたら困るけど(笑)

考えてみれば最初から成人状態のを購入すればいいのに、パーツの切り替えで徐々に成長していくというのが凄い。しかもこの夫婦、ちょっとお金がないのか親戚からのお古の二周り大きいパーツでよたよたしてるロドニーちゃんの姿がかわいかったし、思春期の頃は女の子パーツのお古だったりするのもちょっとアヤしくて笑えた。
皿洗いの仕事を一生懸命手伝おうとするロドニーの健気さや、発明家として街に出て行こうとするロドニーに、夢を追うことを応援するお父さんの親心、いずれも泣ける~。やっぱり少年の旅立ちは列車なのねっ!個人的にジ~ン(←元999ヲタだったもので 笑)。
ここでちょっとこだわってしまったのは、別れ際の台詞。前にロボッツの予告ハイライトをWSで見たときは、ロドニー「自慢の息子になって帰ってくるよ」に対して、パパ「今でも十分自慢の息子だよ」となってたけど、それに相当する字幕と、吹き替え版の台詞、いずれも微妙にニュアンスが異なっていたんです。私的には最初の予告のがかなりツボで、それだけで泣けたくらいだったし、聞き取れた限りの英語の台詞では、その予告字幕のが一番正確だったように思ったけど…他はなんでそう意訳しちゃうかな。確かに映画の翻訳って、時々あれ?って思うような訳があるから、本当は原語で聞けるのが一番いいんだろうけどね…。DVD版ではどうなってるだろ。

まあ、それはともかく、男の子の成長モノとしても定番を踏んでて良く出来てます。
楽しい仲間たちの出会いも欠かせないけど、特にフェンダーとパイバーのキャラは最高。フェンダーのお調子モノっぷりと、体バラバラっぷりはある意味無敵(笑)(関係ないが、前売り特典のストラップロドニーもいつのまにからバラバラ状態(泣))ロドニーたち主人公周りが真面目な分、フェンダー兄妹の底抜けの明るさとオープンさは、肩の力を抜けさせて心地良いです。パイバーも思春期なお年頃の割りにはひねたとこもなく、元気で明るくて好感が持てる感じ。お友達になりたいタイプね。
しかし脇鳴らしとか、おならとか…ロボットなのにどうやったら音が鳴るんだあぁぁぁ~。

それにしても、さりげなくこの映画、歴代の映画に対するオマージュもこっそりちりばめられてます。雨に歌えばならぬオイルに歌えばなんか堂々パロディだし、スターウォーズのダースベイダーの声も、まんまだし。(爆)作り手たちの、映画に対する愛情が見えてくるところです。映像も、色合いやらCGなのに生?と思えるような光沢や細かいサビの部分は、鉄なのになんだかレトロな暖かさを感じさせるところが凄いです。そんな、いつの間にかこの世界観にとっぷりとはまらせてくれるところは、作り手の愛を感じます。ロドニーがが街についてからのジェットコースター的な見せ場も、映画館ならではの臨場感が味わえて、ビデオやテレビではモッタイナイと思わせられます。

一方ラシェット達の世界は、なんだかアメリカ的大企業に対する痛切な皮肉がいっぱいで、この点でもこの映画は単純に子供向けでなく、むしろ大人向けな映画ではないかと思わせるところです。特に、古い型のユーザを無視してひたすらアップグレードを推し進めるところは、家電や車や、コンピュータのモデルチェンジを勧める某大企業らを思わせてなりません。大量生産、大量消費を美徳とするようなアメリカで、こういう映画がヒットしたのは嬉しいかも。日本でさほどヒットしなかったのは不思議。誰でも楽しめる作品なのにね。

ヒロインのキャピーは労働者階級出身らしいけど、映画を観ただけではちょっとわかりにくかったかなあ。でもロドニーたちを応援していこうとするところの気持ちは、ちゃんとわかるようには作られてたと思う。
ビッグウェルドさんの引退の過程と、なんでそんなにドミノにハマったんだ?しかもそのボディではどうしたって、無理だろうという引っかかりはあるものの、「私はとても…忙しい」という言い訳にはちょっと痛いところを突かれた感じだった。

潜入舞踏会でのなんちゃって伯爵ぶりとか、カカーと叫ぶ羞恥シーン(爆)とか、笑わせてくれたし、後半の脱出、戦闘シーンとかもハラハラドキドキで、時にはハチャメチャで楽しい~。
無事両親のところに凱旋したときに、お父さんの夢をかなえてあげるところは、ちょっとこそばゆい感じがしたけどなんだか最後まで夢があって、後味のいいハッピーエンドで締まりました。

ただ、エンドロールがかな~り長いのね。不思議なことに、ヤイコの主題歌は字幕版の方だったらしい。なんで吹き替え版の方でないんだろ。まあ、エンドロールに製作過程のロボッツたちがいろいろかかれてて、それをじっくりみるのも楽しいことは楽しいんだけど。

剛の声はなかなか上手くはまってました。アニメの声優については過去いろいろ経験があったけど、洋画の吹き替えというのではお初か。一瞬、本当に剛の声?と思えるくらいのハイトーンな感じもあったりで。でも字幕版を観た時から、不思議なくらい剛の声だと、本当にピッタリと思えたんです。性格といい、まるであらかじめ草なぎ剛を意識して作ったんじゃあるまいな、と思えるくらい。吹き替えキャスティングを企画した人の気持ちがなんだかわかる。これを機に、剛にはまたいろんな吹き替えのお仕事、やって欲しいと思えました。

矢田ちゃんの声も、意外に落ち着いたイメージで、ロドニーよりもお姉さんに見えるキャピーのイメージに合っていました。アフレコ会見よりはもちろん上手でした。

山ちゃんフェンダーはオリジナルを超えた弾けっぷりでした。もしかして、元脚本を超えたアドリブも入ってたのかな?DVDでは是非両方を聞き比べて確認したいところです。

西田さんのビッグウェルドさんも違和感全くなく、ハマっていました。
メイン4人以外は、ちゃんとベテラン声優さん方で脇を固めていたのがまた安心できました。ここ最近はみんな別々のアフレコなんだね。なんだかそれも寂しい気がするけど。

この忙しい夏の間、字幕版は試写会で1回、吹き替え版は舞台挨拶の時と福岡スマコン遠征中にソラリアシネマで1回ずつ観たきりになってしまいました。(しかもソラリアでは結構空いていた…)本当は会社帰りに何回か観ようと携帯ストラップ人形目当てで前売りを何枚か買ってたのですが、結局それも友人知人に配って、観てくれ~してしまいました。吹き替えって、昼間くらいしかやってくれないので、夕方は字幕版ばかりだったのが辛かったなあ。黄泉がえりやホテビはかなり映画館に通ったのですが。剛のビジュが観れないのが通いきれなかった原因ね(爆)。

でもDVDはもちろん買いますし、また観れるのが楽しみ。
まだ観ていない方は、是非是非DVDもしくは、再上映されたら映画館で観てもらいたいです。どんな世代でも楽しめる、一見の価値はあると思いますよ。

□8/6(土)日劇3『ロボッツ(吹き替え版)』舞台挨拶

2005-10-16 00:56:52 | □草なぎ剛
スマコンツアー初日の札幌の日が正に舞台挨拶前売り日だったのですが、Bさんのご家族のご協力のお陰で、なんとか生で見ることになりました。本当にいつもながらBさんには感謝です!しかも、なんと結構前の方の席で…二つ前はもうプレス席だったという場所でした。当然各マスコミもテレビカメラも入ってて、なかなか緊張ムードです。さすがに客席は剛ファンが多数かな。

10時、司会の女性の方の挨拶の後、先に『ロボッツ』吹き替え版の上映。(1時間半)
上映が終わってから再び司会の方の前振り、「素晴らしいゲストの登場です。ロドニー役の草なぎ剛さん!」で下手の扉から剛登場。キャーと歓声が沸き起こります。ちょっとはにかんだような表情でゆっくりと舞台に上がる剛。クラッシュ系でない落ち着いた色合いのGパンに、黒いジャケットの左胸にシルバーの花のようなブローチ、中は黒のサテン地のようなシャツで、胸のところで大きくリボン結び状態になっています。今までの剛のファッションではなかった大きなおリボン状態です。見慣れないために、どうにもそれに目が留まりました。まるで王子様のよう…と脳内お花畑に戯れるアホな私たちなのでした。(爆)
続いて、キャピィー役の矢田ちゃん登場。剛と合わせた白黒のモノトーンにまとめたような衣装。確かWSで見た、前のアフレコ付きお披露目試写会でも二人白黒モノトーンだったなあ。今回の白いワンピースもかわいい。ただし真夏なのに裾には白いほわほわが付いてて、季節先取り過ぎ~みたいな?
ビッグウェルド役の西田さんは、役柄に合わせたようなシルバー系の縦縞が軽く入ったスーツ。わざわざ用意してくださったのかしら。フェンダー役の山ちゃんはややラフな感じでカッコ良かったです。

とにかく剛が舞台上に居る間は、ずっと剛に目が釘付けにさせられました。なんと言うか…スタアのオーラを放って輝いているのです。髪型もいい感じにイケてるし、お肌の調子もよろしくて、清楚で気品もあり、本当に今日の剛は凄いぞ。
とにかくファンになってこの10年、生で見る分には今が一番最高!と言えるくらい美しくてカッコ良かった!!きっとこの人はSMAP5人で居る時にはそのオーラを5分の1に押さえてて、こういう自分がピンの仕事で舞台挨拶の際には、スタアオーラ全開になるのかなあと。これって無意識の操作?お隣の美しい矢田ちゃんでさえ、今日の剛と比べると普通の女の子に見えてしまうくらい…。ぷすまの時の気の抜けた感じや、どっちの食いしん坊さんや、いいとものぼ~っとした感じすらもありません。(しかし、後で分かるのですがやっぱり剛は剛なのでした。)

そんな状態だったので、挨拶やインタビューの内容はあまり覚えてないのですが、剛は「暑い中、足を運んでくださってありがとうございます」と、結構まともなトークを繰り広げています。どうしても「顔がロドニーと似てる」という話が出てくるけど、映画を観ると性格も結構似てるかも、と私は思ったりしてます。顔が似てると言われる分には、剛もまんざらではなさそう。中古だけど味がある…というとこも、ジーンズ好きの剛としてはいいみたい。矢田ちゃんも「久しぶりに草なぎさんに会って、あ、ロドニーと言ってしまった」とか。そこではにかみながら互いを見合う二人は、なんだか初々しい感じで可愛い。ドラマで共演されてましたよね、という司会の問いかけに、「また共演できて矢田さんの事務所の方に感謝してます」とお辞儀をする律儀な剛なのでした。剛、美しい人には純粋に褒めるもんね。はあ…いいなあ、なんかお似合いだなあ。
西田さんも一生懸命この映画の素晴らしさについて、語ってくれていました。山ちゃんも面白かった!さすがです。声優としてもベテランさんなのに、結構新鮮に取り組んてもらったようで嬉しいことです。

インタビューがひとおおり終わったところで、なぜかここで記念にケーキカットをして貰いましょうということで上手から特製ロボッツケーキが登場しました。米国産の映画なのに、なぜかベタに日本の鏡餅のような白い2段の丸いケーキ。もしくは雪見大福の二段重ね?みたいな。その周りにはマスカットや巨峰、ベリーのいくつかとロボッツに合わせてバネみたいなものもあります。更にロドニーの実に精巧なフィギュアが添えられていて、それがチョコで出来ているそう。そのケーキが登場するや不思議そうに目を丸くする剛の可愛いこと!そしてロドニーがチョコで出来ているというのを聞いて、迷わずロドニーに近付き鼻を近づけて、「本当だ、チョコの匂いがします」と。その横顔がまた端正で惚れ惚れ~。(笑)

そこで司会の人が話してる間に、ちょこちょこっと手元のベリーを摘み食いしています。お前、お腹空いてるんか~。一応隠れて食べてるつもりなんか、こっそりひょい、ひょいっとやってますが、そんなんバレバレで皆見てるって!(爆)美味しいのか更に食べようとすると、うっかり1つ落としてしまい、それが客席側に転がりかけたところを拾ったかと思うと、そのままパクッと食べてしまいました。これこれ!本人何食わぬ顔をしてましたが、客席全体がそれをしっかり目撃しており、えええっという空気が流れました。まったくこのお子ちゃまは~。
さすがにその映像はWSでは流れなかったようで(爆)

そこでスタッフの方が持ってきたリボン付きのナイフで剛と矢田ちゃんでケーキカットを薦められます。…それって、まるで結婚式のケーキカット?(爆)
司会の人まで「結婚式のリハーサルでいいじゃないですか」みたいなことを言ってます。(でもその頃には既に、矢田ちゃんにはちゃんと彼氏が居た訳だけどね)そこで西田さん、山ちゃんも二人にくっついてマスコミの方の撮影会となりました。なぜか西田さんが剛の腕にしがみつくような形になって…一体これは何の記念写真なんだ~??状態になっておりました。
カメラマンさんたちも一生懸命いいアングルを捕らえようと、こちらお願いします~と手を挙げるので、思わず私もこちらお願いします~と右手を挙げちゃったりして。舞台上を見上げる形なので、ナイフが矢田ちゃんの顔に被るアングルになるところはもうちょっと右に…とお願いしているカメラマンさんもいました。写真撮影も大変ですねえ。
にしても、公開1週間して舞台挨拶でケーキカットをするのって珍しいよな。(笑)
チケット代が2千円で、通常よりも2百円高かったのは、このケーキ代だったのかしらん?(笑)

舞台挨拶が終わって4人が上手側に退場し、客席も解散状態になった後、舞台から降りてきたロボッツケーキを携帯で撮ってる人が何人か居て、どうやら問題なさそうなので私も撮らせてもらいました。WSとかでちゃんと映像出てましたけど、本当に良く出来たケーキでした。あれから剛たち、食べれたのかなあ。チョコのロドニーちゃんは誰の口に入ったのか、ちょっと気になったのでした。

○7/23,8/4東宝星組『長崎しぐれ坂』『ソウル・オブ・シバ』観劇

2005-10-10 20:37:18 | ○宝塚
久々の日本モノの星組。しかし植田本ということで余り期待はしていなかったんだけど、だんちゃん最後だし…と思って2回観劇。でもこれが意外に面白かった。
冒頭は専科の悠里さまとトドさまの舞踊会という感じで、しかもそれが長くてなかなか話が始まらない、おまけに舞台の使い方が相変わらず二次元的で、説明口調が多くてタルイ…と相変わらずではあるんだけど。おまけにいくら長崎だからって多国籍的に日本の各なんちゃって方言やら、なんちゃって中国訛りとか…。いくら最近訛りが流行りだからって、ちょっとはじめは何言ってるのかわからなくて戸惑いました。でも2回目だと面白く聞けたかな。

それはともかく、結構星組って美形多かったんだなあと。トドさんの伊佐次の仲間たち、瞳子ちゃんのらしゃ、まとぶんのさそり、すずみんのらっこ、れおんくんのあんぺと並ぶと、まあ豪華なこと。衣装も面白いし、イケメン横並びはなんか良いねえ。
特に、瞳子ちゃんの登場シーンはいきなり着物の裾を思いっきり払って、中の白いどしふんがチラリと、しかしバッチリ披露されてるじゃありませんか!もちろん見せパンならぬ、見せふんどしなんだとは思いますが…うひゃ~。いきなりのサアビスありがとうございます。(笑)

しかし、あちこちからやくざ者が流れ着いた溜まり場で、それぞれがあだ名で呼び合い互いの過去に干渉せず、でもいつかここを出ることを夢見てる…なんてまるで草なぎ剛主演の映画『ホテルビーナス』を思い出させる設定ですな。まあ、こちらは原作付きだし、よくある設定なのかなあ。

となみちゃんは『花供養』でも京言葉のイントネーションが怪しかったから、長崎弁もやはり西系の言葉で苦手そう…でもかわいいからいいか。アマンダちゃん系のちょっと頭のネジ緩そうキャラだけど、「らしゃあ~」とくると、なんだかこっちも腰が緩くなっちゃうよ。ふにゃあ。とにかく可愛いからいいのだ。雪からのお似合いよ。
梅ちゃんのチャイナ姿もスキッと決まってカッコイイ。

ここ数年どの組観てても、自分が何組観てるんだろう?という気分にさせる程、上の異動めまぐるしくて、組の色も昔と変わってきた気がする中、この人がいるから星組だあと思わせてくれる万里さん。独特の大人のオンナな色気があって昔から好きだったんだけど、今回初めてこんなに台詞の多いちゃんとした役が回ってきたなあ。それも主役のトドさんと絡む役どころだし。なんだか感無量。ちくしょうって捨て台詞残して走り去るとこなんていいなあ。

そして今回退団するだんちゃん。江戸発大阪経由の大阪のだんなさん(←大阪弁完璧)付きの芸者さん。まあ見事な芸者さんだよ。その襟足からオンナの色香が漂ってるよ。くらくらくら。芸者の着物は、日本女性の戦闘着だね。無敵!って感じ。そして台詞も江戸弁だと粋でカッコ良く聞こえる。台詞回しも素敵。ここまで女の色香を放ってくれた娘1はそうそういなかったかもしれない。よくぞさよなら公演をこの日本物にしてくれました植田御大。だんちゃんの魅力全開だねっ。

そしてこのだんちゃんのおしまちゃんと幼馴染三角関係になるトドさんの伊佐次とわたるくんの卯之助。設定としては卯之助寄りに気持ちが行きそうになるんだけど、卯之助自身は、おしまちゃんも好きだけど、それ以上にストーカー的に伊佐次好きなんだよなあ。かなり『蒲田行進曲』の三角関係に近い感じ。3人ともどこか江戸っ子のところをちゃんと残してるし、関係のバランスが微妙で、やらしくなく、うまく切なく書かれてていいなあと。それがないと多分、ラストまでの展開が唐突すぎるものね。足を引きずっている卯之助の後ろ姿が切ない。わたるくん、いつの間にか上手くなったなあ。

複数の舞踊発表会シーンが長いせいか、ストーリーの展開が早くて、え、もうらしゃあ死んじゃうの?とか、もう終わり?みたいなところはあるのですが、ラストシーンはちょっとホロリとさせられました。愛だわ~みたいな。うん、切なかった。


ショーの方は、珍しくおとなしいオープニングですが、まあたまにはね。タップシーンとかはもっと大人数でやって欲しかったかも。全員赤い衣装で豪快に舞うところとかは華やかで星組らしくて結構好き。白の場面も。そして、トドさまはショーではやはり全身キラキラ黄金色のシバ神なのねん。まあ、その分ワタルくんが踊る場面が多くってよかったよ。
瞳子ちゃん、こういう役回りなのかい?う~ん、敵役みたいなのも2番手の美味しい所ではあるんだけどね…。

だんちゃんの落ち着いたイメージから、となみちゃんのかわいい華やかな感じは対照的で、これからの星組はまた変わっていきそう。となみちゃんのピンクのお稽古着の衣装は可愛い。ブリブリな設定でも構わないのだっ。

とにかく一番カッコ良くて印象的だったのが、クラブのシーンで、タキシードで踊るイケメンたちなのね。さすがヤンさんの振り付けにはハズレがない!たまらん~っ。れおんくんのキレのあるダンスも素敵なら、まとぶんのライダーキックの決まり具合が素晴らしい。1回目観たときは地面と平行線のキックだったが、2回目ではその足先地点が更に高く、リアルライダーキックになってて、私のツボと突きまくり。うひょ~い。まとぶんカッコイイよ~。花に異動するんだよね。これからの花組、かなり期待できそうだわ。ワクワク。
星も…頑張れ!

だんちゃん、憧れの女優さん役みたいなところ…もはやその貫禄ぶり、退団後はぜひ美空ひばりの不死鳥コンサートの再現が出来そう(ただし歌は吹き替えで)と思いました。
最後のデュエットダンス、そして大階段を斜め上手の上の方に上っていく姿…かっこいいよ。
さよならだんちゃん。歌やダンスはいまいちでも、その美貌、女役としての存在感、貫禄ぶりは凄かったよ。特に王家…のアムネリス様の「うろたえてはなりません!」の啖呵切りは、伝説として残るでしょう。
楽日お見送り行きたかったけど、なにせこちとらスマコンで福岡だったからなあ。
とにかく、これからも頑張れだんちゃん。

・7/28(木)青山劇場『少年隊PLAYZONE2005』観劇

2005-10-10 13:35:18 | ・舞台モノ
今までずーっと一度は観てみたいと思っていた少年隊プレゾン。今回念願叶ってようやく、Yちゃんのお知り合いの方からのお譲りで観ることができました。折りしも20周年だとか。今までのリプレイみたいな場面もあるのかな。

始まってみると、ショーのようなミュージカルのような、コントのようなコンサートのような。漏れなく宙吊りとかもあって、華やかで盛りだくさん。とっても楽しい!
宝塚と変わらないな~という見せ方もあるし、ジャニーズならではの元気さもあるし。バク転だってやってるし、少年隊のメンバが四十路近くだという年齢も余り感じさせません。(大丈夫、SMAPもまだまだいけるで!(爆))
良くみると、客層(私も含めて)も舞台上の主役たちも、殆ど皆同世代という奇妙な安心感…(笑)あ~なんかそれだけでアットホームな感じさえしてしまいます。

冒頭のショーの場面、宝塚の大階段?みたいなところに女性ダンサーたちと少年隊。途中でニッキが抜けるんだけど、奥の方だからと映像のニッキが代わりに踊ってる?こんなのアリなんだ!面白いなあ。そこまでしなくても…とも思うが、口パクと同じ論理か。
それと、今まで青山劇場での観劇は何回かあるが、こんなにたくさんのせり上がりの組み合わせというか、舞台がこんなに細切れに波のように上下に動くのは初めて見た。これは本当にびっくり。その上で踊り続けるメンバも凄い。女性ダンサー以外は、やはり皆ジュニアがたくさんのようで、でもわかるのはせいぜいMAの4人くらい。A.B.Cって誰?みたいな。後、元光ゲンジの赤坂くんに佐藤あっくん。二人とも相変わらず男前だあ。皆、ミュージカルではお馴染みのメンバになっちゃったね。

ストーリーの展開はいまいち、???なとこもあったけど、悪役の赤坂くんは私好みのツボを突いてきてかな~りステキだったし、空回りするくらい頑張ってるカッちゃんは相変わらず可愛いし、ニッキはおっさんくさくてもキレがよくって面白いし、ヒガシさまは何をおやりになっても美しい。ステージのセットも感動モノなところがいくつかあって、さすがチケット定価15,000円の値打ちがあるなあと思った。天井が時計になったりってジャニさんの発想だったら凄いなあ。宙吊りのフライングは結構客席間近までくるし、上からのインパクトは大きいな。

殆どアドリブ?みたいなコーナーで、MAの秋山クンがかなりいじられまくり、意外にも苦手だというバク転を、今回特別に生で初お披露目~という展開に。本人生汗かいて、かなりビビリ入ってたたんで、本当に苦手だったのね。でもメンバに左右にサポートしてもらいながら、なんとか成功したところは思わず拍手~。

最も盛り上がったのははやり2幕目のヒットメドレーのところ。ミュージカルナンバーもかなり楽しかったけど、光ゲンジや少年隊の往年のヒット曲のメドレーのノリはまた一段と違う。不思議なことに、実は私これらのレコード(CD)1枚も持ってないのに、全部ちゃんと歌詞まで知ってるのね。いかに昔は歌番組がいっぱいあって、国民的に皆馴染みが出るくらいたくさん歌ってきたって…凄いよなあ。時代だなあ。
客席も盛り上がり、私の血も騒いでくる~。口は勝手に口ずさんでるしっ。そして、やはり少年隊といえばコレ。『君だけに』をニッキがセット上のゴンドラみたいなとこで歌ってるのを聞くと、もう不覚にも自然と涙が零れてしまいました。懐かしさもあるけど、やっぱこれ名曲…。本当は3人で指パッチンの基本形のも見たかったけど、これも十分感動です。

そして下手客席側の扉からカッちゃんが。いきなり近くに来て、きゃ~。同時に上手からはヒガシさまが。そして、左右入れ替わり、あっと間にほんの数m先に生ヒガシさまが居る!!凄い~。思わず「きゃ~ヒガシ、結婚して!」と叫びそうになりました。(爆)(←身の程知らず)
やっぱ凄いよヒガシさまオーラは。カッちゃんやニッキは、見た目はさすがにおっさんやな~と思うけど、ヒガシさまはなんだか年齢不詳の別の生き物の領域に行ってらっしゃる気がするんです。さすが、クサナギツヨシを芸能界に導いただけの御方でございます。


お花はさすがに芸能界幅広いところから、ジャニーズの殆ど全グループから来ていたようで、三千円もするパンフ(さすがに写真も紙質もヨシ)には20周年アニバーサリーメッセージが、ジャニーズ後輩たち殆どからの豪華な寄せ書きがありました。
もちろんSMAPの各メンバからもあり、気になったのは中居さんからのメッセージ。15年前にゲスト出演していたの?それも当時もパクッってこれからもパクりますと…スマコンの原型もこのプレゾンから来てるところもあるのね。確かに観客を楽しませるエンターテイメント性では、かなりレベルの高いこの舞台。少年隊の年長でブレインのニッキの発想、統率力って、SMAPの中居さんのそれに受け継がれてる感じがする。SMAPの原点見たりという感じです。剛のコメントにも、ニッキ好きですと。(←告白ですかっ?)(笑)私もニッキ好きだよ~。

出来れば、来年もまた観たいと思わせてくれる、見ごたえのある舞台でした。そりゃチケット取りにくいのも無理ないな。年齢に負けず、頑張れ少年隊!私も頑張るっ!!