ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

甲斐よしひろスペシャルインタビュー2

2018-04-16 13:51:00 | メディア
スペシャルインタビュー第1回の続き…
「もっとも『今年はそういう(先鋭的で挑戦的な)曲を
たくさんやります』ということではないですよ」と甲斐さん

「ステージの展開上『ここ!』というポイントにしか入れないけれども
それでも、それは流れの中のアクセントというようなものでもなくて
むしろ、ひとつのクライマックスになるようなものだと思っています

もちろん、セットリストの要所ごとに
みんなが歌えるようなシーンも作りつつ、ということなんですけど
終わったら、心がポカポカポカとした感じで帰れるというのは
いつも僕らがライブをやる時のベースにあることですからね」と話されてますが

甲斐バンドを始め、通常のバンドライブの際にも
「楔になる曲」「エッジの利いた曲」を織り込まれているし
それは、甲斐さんの流儀というか
ステージにストーリーを持たせる上で欠かせないものみたいな気が…?

「それから、去年、甲斐バンドでやったツアーがすごいテンションで
異様に盛り上がって、大評判だったから
もちろん、そのこともちゃんと受け止めつつのステージになります

ただ、去年のあの盛り上がりというのは
この編成で、毎回挑戦的なアプローチでやっていたことが
少なからず影響してると思ってるんですよ

しかも、その合間に『愛のろくでなし』ツアーも挟み込まれてたでしょ
その流れが大きかったんじゃないかな」
…って、あのリハーサル映像の曲は、そこから?(笑)

ソロでチャレンジなさったことが、バンドの活動に反映されるのは
鈴木さんのニコルズさんへのフィードバックも同じかと思われますが

ただ、甲斐さんの場合は、ソロであれバンドであれ
基本的に、ご自身の曲を演奏される訳で
その「選曲」という部分でも「少なからず影響」があるんじゃないかと…?

例えば、去年は、甲斐バンドのオールタイム・ベストと
ビルボード・ツアーの選曲が同時期に重なり
しかも、ベストアルバム発売後にその収録曲順通りのライブが控えていて
結果、ソロとバンド両方のセットリストを考えることになられたみたいだし

それぞれのコンセプトに則っての選曲とはいえ
一方で選ばれた曲をもう一方では外される…
といったこともナキニシモアラズだったのかなあと…?
ならば、オールタイム・ベストに収録されたものの歌われなかったアノ曲が…!?(笑)

ともあれ…去年の甲斐バンドツアーでの手応えを踏まえて
シーズン4に臨まれるという甲斐さん
インタビュー第2回では…
「去年やった挑戦的なアプローチをさらに進化させようと考えている訳ですが
その前提には『今の僕たちにはそれが出来る!』という確信があるんです

それは言ってみれば野球のピッチャーが経験を積んで
ピッチングの幅が広がるというようなことかも知れないですね
スライダーを縦に落とすだけじゃなくて
ボールを揺らして、微妙にバットの芯を外す
ツーシームのようなことだって出来るようになるみたいな(笑)

今や大リーグでは、大きな変化をする球よりも
微妙な変化で打ち取るという変化球の方が主流になってますよね

それと同じように僕らの進化というのも
演奏が始まった最初は『また新しいアプローチだ!』と思わせるんだけど
歌が入ると『やっぱりちゃんと甲斐よしひろのあの曲になってる!』
というようなことですよね

去年の【FEVER】を思い出してみてください
歌い方自体はそんなに違ってなかったでしょ
でも、今まであまり聴いたことがないような導入で
しかもサウンド感もあまり聴いたことがない感じだったから
最初は『ううっ!?』となる訳ですよね
それでも聴いていくと、しかるべきところに着地するっていう…」

…とおっしゃってますが、確かにこのシリーズでは
イントロを聴いて「えっ!?」とザワつき
歌が始まるや、どよめきが起きるというシーンが多々見受けられます(笑)

普段めったに演奏されることのないレアな曲が取り上げられる上に
甲斐さんを含めて4人という
少編成で奏でることが出来るように施されたアレンジやその技術も
魅力のひとつになってるんでしょうね?

ただ…「それは1回聴いただけですぐわかるようなアプローチは面白くないと
僕が思ってるということでもあるんです」と「らしい」ご発言があり(笑)
奥さんみたいに音楽に造詣がない者は(笑)
「ナンか判んないけどスゴイ!」といった感想しか言えないんじゃないかなあ(苦笑)

でも「デヴィッド・フィンチャーの映画のように
あるいは夢の遊眠社やNODA MAPのように
1回観ただけではよくわからない
だから何回も出かけてみたくなるっていう…」という部分は
きっちり当てはまっておりますが…(笑)

「そういう表現こそがいちばん面白いと思うんです
それはなかなか難しいんだけど
今、ネットTVとかで見れる海外のドラマって
編集のテンポがものすごく速いじゃないですか

あのテンポ感が今の時代のテンポなんだろうし
それに、あれを作ってる連中はみんな
1回でわからせなくていいと思ってるんでしょうね
というか、むしろ1回ではわからないようにしてる

となると、導入の作り方とかアイデアがよくないと最後まで見ないですよね
デヴィッド・フィンチャーにしてもスティーブン・ソダーバーグにしても
超一流監督の大半が、今、連続ドラマを撮ってるのは、そこだろうと思うんですよ

甲斐バンドの日比谷野音の映像も実は同じで
あの時に映像制作チームを一新したんですけど
その結果、全体のテンポが速くなったんです

そこに戸惑った人が、僕らの周りにもいたんですけど
それが1年経つともう『あれがいいんだよね』と言ってるんです
『ふざけんなよ』という話なんだけど(笑)

映像のテンポが速いというのは、スイッチングの速さじゃないですから
色んなところでメリハリをつけながら
この時代の背景に流れているビートを感じさせるということなんですよね」

…と話されますが、アルバム「虜」を作るために渡米なさった際に
街のテンポが東京より速いことに気づかれ
曲のテンポを速めたら「バッチリだった」とおっしゃったことがあったし

海外のドラマのテンポも、それが作られた時の空気感に
そのテンポがマッチしたということなんでしょうか?
もっとも、甲斐さんがそれを採り入れられてから
理解されるまで1年かかるって…という気もしますけど…(苦笑)

ただ、その野音の映像より前に、映画「照和」の時も
深津監督に「全部わからせようとしなくていいから」とアドバイスされたそうだし
アイデアや編集によって素材を活かすというやり方がお好きなのかも…?(笑)

そういえば、押尾さんとのツアーの際にも
「ビリー・ワイルダーが言った『正面玄関のドアを普通にノックして
人が入って来るオープニングの映画を誰がお金を払って見るんだ
バスルームの窓をいきなり開けて人が入って来る
そういうものに人は金を払うんだ』っていう話で

音楽も大事なのは、そういう切り口なんですよ
それを生かすためにテクニックがあるし
技術を磨くんだってことなんですよね」と押尾さんの真髄は
そのテクニックよりもアイデアにあるとおっしゃってましたよね?

「で、今回のバンドの話に戻ると
去年、新しい扉をこじ開けてやり始めた表現というのは
そういう意味でのテンポの良さと着眼の良さを生かして
1回ではわかってしまわない演奏というイメージが、実は根底にあったんです

ただそれは、実際にやってみないと確信できない部分があったんだけど
でも去年ちゃんとやれたから
だから今年はそれをさらに進化させていくということなんですよね
ただ、テイストということで言うと
去年とはまた違うものになると思うんです

なぜかというと、曲が違うから
つまり、楽曲の個性を生かしながら
アプローチはあくまで挑戦的ということですよね」と甲斐さん

去年、取り上げられた【オクトーバームーン】や【FEVER】みたいな
「ここ!」という場面で登場する、去年とは違うテイストの曲…?
あのリハの曲がヒントなら、あの曲が演奏されたツアーで
もう1曲「おっ!?」って曲があったような気が…(笑)
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