ハロウィンシーズン百鬼夜行「黒伝説」シリーズ第八弾
美しい殺人鬼。
妖しい美少年。
見えぬ目に、聞こえぬ耳。
幼き日より、「殺生」だけを仕込まれてきた
耽美な悪魔。
ここに、再び覚醒の時を迎える。
※※※
ダッチミックスの、「真珠朗さま」
この、も~っとした表情と、淡いスモーキィグレーの毛色に、一目で惚れたものでした。
「絶対に、絶対に女の子ですか?」
と、執拗なほど、念を押して確かめたなら
「絶対に、絶対に女の子です!(英)」
そうキッパリと、ペットショップのお兄さんが、断言したではないですか。
ですから当初
「パールちゃん」
などという、ガーリィな名で呼んでいたのですが。
結局
薬局
男の子。
ですので
横溝正史御大にあやかって、蛍火のように妖しく端麗な、「真珠朗さま」と、改名させていただいたものでした。
あれは
数年前。
蒼く静かな湖に、濃い霧がたちこめていた、冬のはじめのことでした。
真珠朗さま。
酷薄に、残忍に、残虐に
微笑みながら、生ある者を、嬲り殺す方でしたが
「うさぎトイレットの使用法」は、たった一発で、完璧にマスターし、その後、ただの一度のミステイクもなされなかったという
ある意味、異端の天才児。
この。
どこか、放心したような、麗しの美貌。
今も鮮烈に、胸に刻印されております。
※※※
真珠朗さま。
もう。
むやみな殺戮は、どうかお止めくださいますよう。
それから。
ところどころそこかしこ、飼い主による「創作」の箇所があるのでございます。
どこらあたりかと申しますと…
は?
わかっていらっしゃる?
まぁ。
わかっていらっしゃると、そう申されますのですか?
さすが…
さすがでいらっしゃいます。
ご慧眼。
ご慧眼。
今夜も、なかなかに冷えてまいりました。
湖にかかる霧も、ますます濃くなることでございましょう。
お風邪など、どうか召されませぬよう。
美しい殺人鬼。
妖しい美少年。
見えぬ目に、聞こえぬ耳。
幼き日より、「殺生」だけを仕込まれてきた
耽美な悪魔。
ここに、再び覚醒の時を迎える。
※※※
ダッチミックスの、「真珠朗さま」
この、も~っとした表情と、淡いスモーキィグレーの毛色に、一目で惚れたものでした。
「絶対に、絶対に女の子ですか?」
と、執拗なほど、念を押して確かめたなら
「絶対に、絶対に女の子です!(英)」
そうキッパリと、ペットショップのお兄さんが、断言したではないですか。
ですから当初
「パールちゃん」
などという、ガーリィな名で呼んでいたのですが。
結局
薬局
男の子。
ですので
横溝正史御大にあやかって、蛍火のように妖しく端麗な、「真珠朗さま」と、改名させていただいたものでした。
あれは
数年前。
蒼く静かな湖に、濃い霧がたちこめていた、冬のはじめのことでした。
真珠朗さま。
酷薄に、残忍に、残虐に
微笑みながら、生ある者を、嬲り殺す方でしたが
「うさぎトイレットの使用法」は、たった一発で、完璧にマスターし、その後、ただの一度のミステイクもなされなかったという
ある意味、異端の天才児。
この。
どこか、放心したような、麗しの美貌。
今も鮮烈に、胸に刻印されております。
※※※
真珠朗さま。
もう。
むやみな殺戮は、どうかお止めくださいますよう。
それから。
ところどころそこかしこ、飼い主による「創作」の箇所があるのでございます。
どこらあたりかと申しますと…
は?
わかっていらっしゃる?
まぁ。
わかっていらっしゃると、そう申されますのですか?
さすが…
さすがでいらっしゃいます。
ご慧眼。
ご慧眼。
今夜も、なかなかに冷えてまいりました。
湖にかかる霧も、ますます濃くなることでございましょう。
お風邪など、どうか召されませぬよう。