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櫻坂46は逸材揃い? 幸阪茉里乃、増本綺良……冠番組で見られる個性的なキャラクター

2023年11月29日 21時06分00秒 | 櫻坂46

こ~んばん~わ


 11月26日放送の『そこ曲がったら、櫻坂?』(テレビ東京/以下、『そこさく』)から「帰ってきた!幸阪茉里乃DEATHゲームシーズン2」が前後編にわたってオンエアされている。同企画は幸阪茉里乃がデスゲームの主催者「マリノ様」に扮して様々なお題をメンバーに出題し、もし間違えてしまえば罰ゲームが与えられるというもの。2022年9月に第1回が放送されると、普段は大人しい幸阪のドSな振る舞いが大きな反響を呼んだ。


櫻坂46『承認欲求』

 櫻坂46には井上梨名、大沼晶保、武元唯衣、松田里奈など、バラエティ適性の高いメンバーが揃っているが、幸阪同様まだまだ知られていない個性を隠し持ったメンバーが多くいる。本稿では冠番組『そこさく』だからこそ見られるギャップが面白いメンバーを紹介したい。

 幸阪はもともと不思議なキャラクターで掴みどころのない一面はあったが、デスゲーム企画においてそのキャラが一気に開花した印象がある。幼少期の性格を「地蔵みたいに固まっていた」と話すなど人見知りで奥手な幸阪は「センス女王決定戦」でワードセンスを発揮し2代目センス女王に輝いたり、シルバニアファミリー好きで人形を持ち歩いていることを公言したりと、独特なキャラクターでメンバーからも一目置かれていた。

 加入1年目はどちらといえば目立たない存在ではあったが、デスゲーム企画にて、MCの土田晃之が「幸阪が(キャラクターに)追いついてないんじゃないか」とこぼすと、幸阪は「おい土田! お前は私を怒らせた」「お前を蝋人形にしてやる」と毒舌っぷりを発揮。同企画で見せたドSキャラがファンの間でも話題となり、その後もマジックショー企画にて「Mr.マリノック」というマジシャンのキャラクターを演じるなど、徐々にバラエティでも活躍の場を広げていく。幸阪のすごいところはメンバーのみならずMC相手にも臆すことなくやり切る度胸。それはまさにバラエティに求められる資質で、これまでの櫻坂46にはいなかった毒舌キャラとしてこれからも番組を盛り上げてくれるはずだ。このように冠番組を通して個性が発掘されるケースもこれまで多くあったが、幸阪はその典型だろう。

 5thシングル『桜月』から3作連続で表題曲選抜入りを果たすほか、今年は朝の情報バラエティ番組『ラヴィット!』(TBS系)の1〜3月の水曜レギュラーに抜擢されるなど、名実ともに着実に力をつけている増本綺良の存在も忘れてはならない。一見すると清楚なイメージの増本だが、『そこさく』では大沼晶保に続く「大不思議2」として奇想天外なキャラクターとして愛されている。筆者が衝撃を受けたのは、『そこさく』で披露された「蚊に懲役をつけていた」というエピソード。幼い頃、蚊が家に侵入したら懲役数時間、体に止まったら懲役3時間、血を吸ったら懲役1日と厳密に罰則を規定していたようで、最終的には透明な天ぷらのパックに閉じ込めて懲役順に玄関に並べていたという。これにはMCをはじめ、スタジオが騒然となり、増本の不思議な言動に注目が集まった。


 また、“コミュ力おばけ”でもある増本が、後輩である三期生に、先輩との距離を縮めるためにそれぞれの攻略法をレクチャーする「きらこ塾」企画や、増本がお世話になっている一期生にプレゼントを購入する「増本キラキラプレゼントショー」など、『そこさく』で冠企画を任されることも多く、独特な感性で多くの名場面を生み出している。増本率いる「キラキッズ」という軍団に後輩の村山美羽と小田倉麗奈、先輩の土生瑞穂が加入するなど、周りを巻き込む能力にも長けており、いまの櫻坂46のバラエティには欠かせない存在だ。何をしでかすのか分からない予測不可能なところは、ともすれば扱いにくいと思われかねないが、『そこさく』という受け皿があることで増本のポテンシャルが大いに引き出されている。


櫻坂46 小田倉麗奈『オダクラップ』

 今年1月に加入してから『そこさく』への出演機会も増えてきた三期生の中でも、すでに風格を漂わせているのが小田倉だ。『そこさく』初登場時には趣味はお菓子作りで、その中でもフロランタンが得意と話していた小田倉は、番組内で自身が作ったお菓子を写真で紹介。さらには特技にバイオリンを挙げ、即興で櫻坂46の「五月雨よ」を演奏、「三期生をもっと知りたい!家族アンケート!」では犬と戯れている動画の背景が大理石ではないかとスタジオがざわつくなど、お嬢様ぶりが話題になっていた。さらに「櫻坂46学力ランキング!」では全教科満遍なく高得点を取り見事1位に輝いており、まさに非の打ち所がない才色兼備なアイドルだ。だが、7thシングル『承認欲求』TYPE-Cに収録されている個人PV「オダクラップ」を見ると、まだまだ奥底に秘めたものがありそうで、今後その魅力がどのように引き出されていくのかも楽しみである。櫻坂46ではお嬢様キャラはイジられるのが恒例となっており、これまで菅井友香や関有美子といったメンバーが犠牲になってきたが、“菅井様”“有美子会長”に次ぐお嬢様キャラとして『そこさく』に欠かせない存在になるだろう。


 バラエティで安定感を見せているのが村山だ。『そこさく』に初登場した際にはクールビューティーな印象もあったが、『そこさく』で行われた企画「学力ランキング!」で“2代目おバカ女王”に輝くなど大活躍を見せている。「チーム対抗英語バトル」で入国審査に挑戦した村山は、入管の「もし今爆弾を持っているなら、ハイタッチして」という質問に対して、上手く英語を聞き取れずに勢いよくハイタッチ。さらにはMCのハライチ・澤部佑から質問の意味を聞かれた際には「僕に触ったら爆発するよ」と回答するなど、トリックスターとしての才覚も発揮。櫻坂46のメンバーはバラエティスキルを自ら実践できるタイプが多いが、村山の場合はそれを意図せずに生み出せるところにバラエティタレントとしての能力の高さを感じる。近しいところでいうと、やはり同じく“おバカ女王”に輝いた渡辺梨加だろう。彼女もまた見た目と天然さのギャップで活躍してきた。一回の爆発力という意味においては村山のポテンシャルは相当のものがある。

 冠番組でホームグラウンドである『そこさく』では、他番組以上にメンバーの個性が発揮されており、隠された意外な一面が見られる貴重な機会だ。とはいえ、三期生に関してはまだまだ隠し持っている本来の魅力があるように思う。これから『そこさく』での活躍をきっかけに外へと羽ばたいていくメンバーが増えていくことに期待したい。

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