なまけものの鏡

「フェミニズム」これを正しい知識を得て、男性視点から見つめなおしてみよう、という趣旨のブログです。
 

男性の「女性を口説く権利」

2018年01月10日 11時24分29秒 | 男性差別への考察

http://www.tours-navi.com/02-carrier.html

引用「【AFP=時事】フランスを代表する女優のカトリーヌ・ドヌーブ(Catherine Deneuve)さんが9日、男性には女性を「口説く自由」が認められるべきと、仏女性ら100人が連名で発表した書簡で述べた。この中でドヌーブさんらは、セクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)をめぐる一連のスキャンダルによって新たな「ピューリタニズム(清教徒の思想)」に拍車がかかっていると非難した。

 書簡は一連のセクハラの「告発」を嘆く内容で、ドヌーブさん他、約100人のフランス人女性作家や役者、学者らが連名で発表。仏紙ルモンド(Le Monde)に掲載された。告発の流れは、米ハリウッドの元プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)氏が、数十年にわたり性的暴行やいやがらせをしていたとの訴えがきっかけとなって起きた。

 こうした告発の波を「魔女狩り」と称し、性的自由を脅かすものだと主張する書簡には、「レイプは犯罪だが、誰かを口説こうとするのは、たとえそれがしつこかったり不器用だったりしても犯罪ではないし、紳士的な男らしい攻めでも違う」「誰かの膝に触ったり唇を盗もうとした途端に、男性たちは罰されて職場を追放されている」とつづられていた。

 公開書簡はまた、ハッシュタグ「#MeToo(私も)」などのソーシャルメディアのフェミニスト運動を「禁欲的な…清浄化の波」と批判しており、「女性が、特にキャリアの上で性的暴力の犠牲となったことへの合法的で必要な抗議」が魔女狩りに変わってしまっているとも指摘した。

「女性に声を上げさせようとする解放への働きかけが、今や逆に作用しており、人々に『正しく』発言することを強要し、それに同調しない人々を黙らせ、(新しい現実に)寄り添わない人を共謀者や裏切り者として位置づけている」

引用終わり

アメリカで起きている#MeTooに対するフランスからのアンチテーゼであるといえよう。それも女性たちからのアンチテーゼだ。

アメリカとフランスは似たような欧米の国でありながら、実際には結構違う。特にアメリカは昔から「女性の自発的な行動や権利は守るが、社会的な女性差別は大きい」のに対してフランスは「女性の自発的な行動については徐々に改良されてきたが、恋愛に関しては昔から自由度が高かった」と言う違いがある。はっきり言えば「真逆」であったし、現在も同じではない。

ここで重要なのはフランス女性たちは「むしろ女性たちの恋愛に対する自由度が狭まること」を懸念している、ということだ。

当然ながら「女性は恋愛の自由度は高いが、男性はちょっとミスしたらセクハラになる」のでは、男性が委縮して自由恋愛に発展しない。社会にいろいろな立場がある場合、その立場を一方的に弱めたり強めたりするだけで対抗する立場が影響を受けるのはよくあることで、フランス女性たちは「男性をギリギリと締め上げる(ピューリタニズム的価値で非難する)」ことは、けっして自分たち女性に良い影響を与えないことを危惧しているのだ。

 

これこそ私が常々書いている「社会的責任の発露」であろう。

 

 

 

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