きみとのむミュスカデシュールリー

お酒はあんまり関係ありません あしからず

硫黄島だよ

2008-03-17 03:12:41 | おもった
映画観た 硫黄島からの手紙
いつもろくでもない感想ばっかり
でも率直に思ったこと書きます

先入観とか不信感とかがぐるぐる頭の中めぐりながら見てたのね、監督外国人だからわからないところ絶対あるだろなーって
私戦争中は普通の人は来てる服、もんぺとかばっかりだと思ってたからあれ、違うなーとか思ったりとか
というか、昔見た日本の戦争映画のイメージ先行しすぎて、こんなんちょっと違う、と思ってしまうとことかあったりして
演技とかもね なんとなく「今」を感じてしまう部分とかもあったりして

まあそんなんで頭いっぱいだったのだけど、実際人が死に始めると毎度の如く逃げ出したい気持ちに駆られた
人が死に始める、って表現やだね
でも死に始める、なの どんどん死んでいく
戦争映画見る割にいつもこんなんなの
もう見たくねえってなる、逃げて安全なところ行きたいって
逃げ出したい気持ちでいっぱいだった、でも私はまあ画面を消せば逃げられるけれども本人たちは実際の時間を耐久してるのに自分は2時間ちょいも見てらんないんか、あほか、とか無理やり自分を説得してみてた
別にそれが実際の体験になるわけでもないけど見てた
こえーよ
生きたいって思って死のうとするのが一番怖い
どっちがいいかはわかんないの、でも、死のうと思って死に直面するのと、死にたくない、って思って死に直面するのだと、絶対後者の方が怖い
逃げ出したいの、こんないつ死ぬかもわからなければ生きることの見込みもない生活から
下手したら味方すら殺さなきゃいけなくて、銃弾が、火炎放射が、いつ来るかもわからない、暗い塹壕から逃げ出したい
そこを踏みとどまる力、自分で死ぬわけでもなく、かつ生きて、戦おうとする力って、どこから湧いてくるのか、とか思ってた

あと、自分が信じたことが正義ってことについて
本当、誰のこともあんまり否定できなくて
見てるとやっぱり、生きて帰ってほしいって思うから、西郷の考え方が今の自分にしっくりくるって思うのだけど
すごい頭の固そうな上官とか
そういうのだって正しいと思ってるからやってるわけで
もちろんいろんな、エゴとかもいっぱい交じってるだろうけど、基本的な考え方として沁みついていたものを、信じていた人がいるから、そういうのの存在まで否定するのは嫌だ、と思った
私の個人的な今の考え方からしたらきっと否定するよ
でもそういうんじゃなく、土台が違うのに今の視点からひたすら、あれは絶対におかしいって言ってしまうのはなんか違う、と思った
そういう人がいたんだ、ってことだけだ、



あと花子めっちゃかわいい 見た目が
花子と西郷の夫婦はすごくかわいかった