青山正さんを救援する関西市民の会のブログ

野田事件をはじめ他のえん罪事件、障害者問題などに取り組んでいます!【コメントは許可制になってます。ご了承ください】

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5月の例会での学習会

2018年05月17日 | 通信

                                  「戦後日本における強制的な不妊手術をめぐって」
                                            講師 利光恵子さん(優生手術に対する謝罪を求める会)


                                                                                 福田(事務局員)


 最近、強制不妊手術の問題が報道されているのを見かけます。旧優生保護法のもとで1万6千人以上の人が障害などを理由に強制的に不妊手術を受けさせられたということです。今年1月に宮城県の女性が知的障害を理由に強制的に不妊手術を受けさせられたことに対し国を訴えました。その裁判をきっかけに各地で強制不妊手術をめぐる裁判の動きが起きています。
 第2次世界大戦後1948年にできた優生保護法は1996年に母体保護法に改定されました。その後さらに20年以上経ってようやく強制不妊手術の実態が少しずつ明らかにされつつあるそうです。

 今回「優生手術に対する謝罪を求める会」の利光恵子さんに歴史的経緯や今後めざすものなど、じっくりとお話を伺います。ふるってご参加ください。


                                            日時:5月24日(木)19時~
                                           場所:東成区民センター
                                      住所:大阪市東成区大今里西3丁目2番17号
                                                   (地下鉄「今里」駅下車2番出口から西へ)
        

                                                    参加費:無料(どなたでもご参加いただけます)
                                             18時30分からは通常の例会を行います。

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それゆけ! あおやまさん!!

2018年05月17日 | 通信

                                                                                      森泰輔(事務局員)

 

先月もお伝えしましたが、最近覚醒中の青山さん。波はあるものの創作活動(主に絵を描いてます!)も活発になってきました。まぁ、この原稿を書く日に「何か描いてもらえませんか?」の依頼は「今日はやんねぇ」と断られましたが…。
 ということで今月もそれゆけ! あおやまさん!!
 
 四月二六日
 青山さん、待ちに待った懇親会の日。お迎えに行くと「今日だったかい?」とそっけないお返事。
 まぁ、行けば元気になるだろうと思っていたんですが、なかなかエンジンがかかりません(でも食欲はモリモリ、ビールもいただきました)ヒゲの人がエンジンをかけようと色々と話しかけますが、エンスト状態の青山さん…。
 もう、みなさんお察しだとは思うんですが、この日は参加者が「おじさんばっかり」だったんですよ…。わかりやすい青山さんでございました。

五月某日
 救援会のメンバーが家族連れでかいほうの家へ。青山さんは主(あるじ)のような振る舞いで歓待します。で、記念撮影しました。
 もう皆さんお察しだと思うんですが、「女性」と「子ども」が大好きな青山さんでございます

五月某日
 「描いた絵にもう少し色をぬってみよう!」の声かけがあり、よりカラフルな創作が出来ました。通信に作品展のように載せてみては?との提案もいただいたりしたんですが…。モノトーンっすよね、この通信。
 そのうちスキャンしてみる(現在はスマホで撮ってます…)ので綺麗に載せられるようにお願いします、編集さん。

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鳥にしあらねば 108

2018年05月17日 | 通信

                                                                                              小林 敏昭(事務局員)

 

 財務省の福田淳一事務次官(当時)がテレビ朝日の女性記者に浴びせたという言葉は、ここに引用するのさえはばかられるほど野卑だ。財務官僚は官僚の中の官僚だから、彼はいわば日本の官僚機構の頂点に位置すると言っていい。その人物が、森友文書改ざん問題で財務省が揺れに揺れている最中にこれほど愚劣な言動をとったとすれば、そんな官僚たちに政策決定を委(ねざるを得ない私たちの不幸ははかり知れない。もっとも本人は、音声記録を示されても自らの発言を否定して名誉棄損で争う姿勢を示している。裁判が長引けば世間の関心も薄れるから、そのうち訴えを取り下げればいいという計算なのだろうか。

 今回の問題に関して、日本民間放送労働組合連合の女性協議会が4月18日に出した抗議声明には次のような件がある。
 「放送局の現場で働く多くの女性は、取材先や、制作現場内での関係悪化をおそれ、セクハラに相当する発言や行動が繰り返されてもうまく受け流す事を暗に求められてきた。たとえ屈辱的な思いをしても誰にも相談できないのが実態だ」。

 この声明からは、女性へのセクハラが深く沁みついた男社会に対する怒りは当然として、今のマスメディアが抱える問題も見えてくる。被害を受けた女性記者は財務省の記者クラブ「財研(財政研究会)」に属していた。他国に例を見ない日本の記者クラブ制度は、大手メディアが権力機関と結びついて情報を独占しようとするもので、近年とみに評判がよくない。そこでは記者たちと情報源(例えば事務次官)との「記者クラブ村」とでも呼ぶべき共同関係が成立する。もちろん共同関係と言っても、国家権力の中枢にいる者と記者との力関係ははっきりしている。セクハラはその構造の中で、その構造を利用して行われた。女性記者が自社ではなく他の出版社に音声記録を持ち込まざるを得なかったのにも、先の声明が「誰にも相談できない」と慨嘆するのにも、こうした背景がある。

 さて、しかし問題はそこに止まらない。次官の上司に当たる麻生太郎財務相が女性記者侮辱発言を繰り返しているのだ。次官の辞任を承認した後の会見で「女性にはめられたという見方もある」と語って顰蹙(を買ったが、その後も懲(りずに「はめられた可能性があるとはよく言われている話なので否定できない。事実かもしれない」と発言して撤回に追い込まれている。それだけではない。5月4日には訪問先のフィリピンで「セクハラ罪っていう罪はない。殺人とか強わい(強制わいせつ)とは違う」と、相変わらず前次官をかばう発言を続けた。

 「セクハラ罪という罪はない」のは事実だから問題ないと受け止めた人は多いようだ。時に辛辣な政権批判をする小林よしのり氏もブログでそう言って麻生発言を擁護している。でも、「セクハラ罪という罪はない」けど「それがどうした?」という話なのだ。刑法や民法に規定がない人権侵害は世にあふれている。セクハラ罪もいじめ罪もないし麻生放言罪という罪もない。で、それがどうした? 敢えて「セクハラ罪という罪はない」と
居直ることができる、その強者の傲慢さが問われているのだ。
 これまでも麻生発言はたびたび世間を騒がせてきた。革新都政が生まれた後には「婦人に参政権を与えたのが間違いだった」と嘆いたし、「政府のお金でやってもらっていると思うと、ますます寝覚めが悪い。さっさと死ねるようにしてもらわないと」と終末期医療に注文をつけたのも記憶に新しい。そこに一貫しているのは強者に特有の鈍感さだ。吉田茂元首相を祖父に持ち、ボルサリーノを斜めにかぶってダンディーを気取る副総理に、そのことに気づけと言うのは所詮無理な話なのだろうか?

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4月例会報告

2018年05月17日 | 通信

                                「青山さん交流会@四條畷」報告

                                                                    西江(事務局員)

 

 僕が初めて野田事件を知ったのは、1990年(高裁判決が出た翌年)。初めて青山さんと会ったのは、1992年(最高裁判決の翌年)。あの頃の青山さんはまだ囚われの身で、俗世間とは切り離された塀の中におられた。もうあれから約25年になるんだなぁ、不思議な‘縁’だなぁ、とシミジミ考えつつ、開始時刻には少し遅れて今回の交流会会場の居酒屋「縁」へ向かう。

 既に会はスタートしており、青山さん+事務局メンバー+地域住民の知人、といった顔ぶれ。世間一般の見方から言えば、いわゆる‘オジサンの飲み会’みたいな風景(笑)。なにせ25年以上関わっている僕が最年少。社会の高齢化の縮図のようであり、年をとってもこうして元気に集まれるコミュニティの一風景でもあり、再審請求を継続中ではありながら青山さんを囲んで飲食を共にできる貴重なひとときでもある。

 かつて塀の中にいた頃の(いや、ひょっとしたら事件が起こる前の時期も)青山さんの日々にはなかった‘会食’。
 『会食は人間以外の霊長類には決して見られない』
 『食物の葛藤を抑えて楽しく食卓を囲むことが共感の能力を育てる』
 『人間は食事の場を公にすることで家族の孤立を防ぎ、より大きな地域社会の編成を目指してきたのだろう』
京都大学総長・山極壽一教授(霊長類研究者)が新聞記事のインタビューで言ってたなぁ。

 交流会の間、穏やかに黙々と食事をする&時々問いかけに返事をする青山さん。
お酒も入って饒舌な事務局メンバー。その場の雰囲気を味わう地域住民の参加者。
小さな集まりではあったけれど、そこにしかない共感がきっとあったはず(!?)。
いつか青山さんと一緒に再審無罪判決のお祝いの会食ができる日を!

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それゆけ! あおやまさん!!

2018年03月27日 | 通信

                                                  森泰輔(事務局員)

 

だいぶあったかくなってきました。青山さんは久しぶりの「お出かけ」。
 普段デイケアなどに出るのとはちょっと違う、タイトル通りそれゆけ!あおやまさん!!でした。
 
三月一一日
 この日は関西市民の会総会。久しぶりの電車。しかしながら全然テンションあがりません。
 森「みんな来てるから、着いたら挨拶してね」
青「あぁ…。」
森「終わったらみんなでご飯食べにいきますよ。何か食べたいものある?」
青「あぁ…。」
 どうなることやらと思いつつ会場に着いたとたん、にこやかに挨拶をする青山さん。さすがです。
 まぁ以前と違って三分ぐらいしかもたない感じでしたけどね。
 飲み会では久しぶりにビールを飲みました。コップ一杯だけですけど。後はもくもくとごはん食べてました。食欲はいつもどおり旺盛です。

三月一八日
 この日はみんなでバスに乗って万博記念公園へ。
 随所に「往年の青山節」を炸裂させます。バスガイドさんに合いの手や運転手さんへ「がんばれ~」など場の盛り上げはさすがです。
 まぁ三分ぐらいしかもたないんですけどね。
 今回は「久しぶり」な二日間のお話でしたが、日常の中でもいろんな刺激があればいいなと思った次第。ぷらぁ~と青山さんに会いに来たいよという方がいるといいな。
あと、いつも「しんどいから行きたくなんねぇ」とか言ってるけど、久しぶりに関東に行くのもいいですね。着くまではテンション低目でも着いたら「青山正」するでしょ?青山さん。

 

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鳥にしあらねば106

2018年03月27日 | 通信

                                                         小林敏昭(事務局員)

 

 前回、40年前に強制不妊手術を受けた宮城県内の知的障害の女性が、1月末に国家賠償請求訴訟を起こしたことに触れた。日弁連によれば、旧優生保護法(1948年~96年)下での不妊手術は少なくとも2万5千件実施され、うち本人の同意がなかった人が1万6475人に上るという。もっともこれは『衛生年報』などの公的文書に記載された件数であり、氷山の一角に過ぎない。例えば北海道が記念誌『優生手術(強制)千件突破を顧りみて』を作成し「優生保護法の面目を持し民族衛生の立場からも多大の意義をもたらした」と誇らしげに語ったのは56年である。優生保護法施行からわずか8年で千件を突破したのだから、その後同法が廃止される96年までの40年間にどれだけの“実績”を積み上げたのかは、推して知るべしだろう。

 早稲田大学ジャーナリズム研究所のプロジェクトとして17年に活動を始め、現在はNGOとして独立した「ワセダクロニクル」は、今年2月中旬から3月中旬まで12回にわたって特集「シリーズ・強制不妊」を組み、ネット上で公開している。早大はマスコミに多数のOB、OGを輩出しているから、仮にそのネットワークを利用しているのだとしても、本テーマに限ればその調査報道力は巨大メディアに引けを取らない。

 そのシリーズは現在、宮城県知事や東北電力社長など県内の有力者を総動員した過去の優生手術徹底運動をレポートし、そこに権力の暴走の歯止めとなるべきマスメディアの幹部も加わっていた問題を追及している。この間、メディアは他人事のように強制不妊問題を報じているが、自らのこととしてしっかり検証してもらいたいと思う。

 そのメディアの問題も重要だが、ここで紹介したいのは「厚生省令で、家族・親族の病歴や犯歴調査を命令」というタイトルのシリーズ第3回である。優生保護法の施行と並行して、当時の林譲治厚生大臣は省令を発し同法の施行規則を定めている。その中の、強制不妊手術の対象者を医師が申請する時に提出する「遺伝調査書」の「記載上の注意」では、「本人の血族中…遺伝病にかかった者は勿論自殺者、行方不明者、犯罪者、酒乱者等についても氏名、年齢、続柄を記入し罹病者については、その病名…を」書くよう指示している。

 この省令を受けて都道府県の優生保護審査会に提出された調査書の一例(福岡県)を紹介しよう。39歳の知的障害の女性は80年、県立病院の医師から手術を申請された。調査書には「気分が不安定で社会生活で適切な判断ができず、申請医の病院に入院中」と本人について説明があり、「家系の状況」には、「本人の末妹は本人と同じく精神薄弱であり精神病院に長期間の入院歴がある」、「母方の従兄(父(ママ)の弟の子供)に累犯者があり、現在服役中である」とある。そして以上から3人とも遺伝性障害の疑いが強いとされ、女性は強制手術の対象となった。これは特殊な例ではない。先の北海道の千件突破記念誌にも、「母も妹も分裂病、弟は実妹殺し」(31才女性)、「社会の害毒やくざの例」(29才男性)、「精薄三代女の乱れた家庭」(年齢不詳女性)などの見出しで強制不妊手術が実施された例が列挙されている。

 これらの「調査」に直接携わった精神科医たちがどのような目線を障害者たちに向けていたのか、改めて指摘するまでもない。もちろん手術の責任を彼らだけに負わせることはできない。しかし私の知る限り、メディアに登場して人権蹂躙に手を貸したことへの反省の弁を述べたのは、島田事件の赤堀政夫さんの支援に関わり野田事件にも関心を寄せてくれている岡田靖雄医師ただ一人だった(1月27日毎日、31日朝日新聞)。他の多くの精神科医たちは今どこで何を思うのか。それを知りたい。

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2月例会での学習会報告

2018年03月27日 | 通信

                     『「障害」のある当事者と成年後見制度の実際』

                                     講師: 德田 昌子 さん(行政書士)


                                                                     磯村  (事務局員)


 今回の例会学習会では成年後見制度について、実際に多くの方の後見人等をされていて、成年後見制度の利用相談も受けておられる德田さんにお話しいただきました。
 2000年に制度が始まったときは、親族が後見人等になるケースが90%でしたが、現在は親族が28%、親族以外の第三者が72%になっているそうです。第三者の内訳は、弁護士、司法書士、社会福祉士、行政書士等の専門職が多く、それぞれで専門組織を作って対応しているとのことでした。

 複数後見も可能で、親族と専門職が同時に後見人になり、身上監護は親族が財産管理は専門職が行うケースもあるとのこと。また先進的な取り組みをしている神奈川県では5名でのチーム後見(専門職、医療、福祉等)というのもあるそうです。
 私は仕事で障害者の方の相談員をしているので、親族が後見人になっていて明らかに権利侵害が行われているケースを耳にしたことがあります。ただ、一度後見人として裁判所から選任されると、なかなか外せないのが現状です。本人の権利や財産を守るという視点で、誰が後見人等になるのか、どういった利用の仕方があるのかを学び十分に検討しないといけないと思いました。

 自分で様々なことを判断したり金銭管理をするのが難しい人が地域社会の中で生活していくときに、その判断や決定をサポートする人や仕組みが少ないと感じます。成年後見制度も申し立てをしても、後見人等が選任されるまでに時間がかかる場合も多いそうです。なかなか受け手がいないのが現状で、候補者がいない場合や金銭的に厳しいケースが特に時間がかかるようです。
 ただ、判断や決定をサポートをするのは「選任された誰か」や「仕組み」ではなく、“本人と周りの人、支援者”なのかなとも思っています。德田さんは成年後見制度の利用相談を受けたとき、申し立ての前に利用のメリット、デメリットをしっかり伝えるそうです。

 権利が守られ選択の幅が制限されない為に、本人や周りの人としっかりコミュニケーションを取り判断できるように、成年後見制度もその為の一つの方法として上手に利用できるよう考えていきたいと思いました。

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1月の例会での学習会

2018年01月18日 | 通信

                        「伊根町殺人事件・東住吉事件の供述分析が明かすもの」
                                            講師 村山 満明さん(大阪経済大学教員)

     

                                                                                                              福田(事務局員)

 新年第1回目の例会学習会は大阪経済大学教員の村山満明さんに「伊根町殺人事件・東住吉事件の供述分析が明かすもの」と題して講演をしていただきます。
 伊根町事件、東住吉事件など多数の事件で供述分析に関わってこられた経験からお話をしていただきます。
 供述分析をするなかで見えてくる被告の姿、事件の様子、裁判、判決の問題点、それぞれの事件で異なるものが浮かび上がってくるのを捉えてこられました。
 今回、伊根町殺人事件と東住吉事件を柱としてお話しいただきます。この2つの事件は今までも度々取り上げてきましたが、一度に両方の触れる事ができる貴重な機会です。より深く知り、考えていければと思います。
みなさん、ぜひご参加ください。


         

                                                   日時:1月25日(木)19時~
                                           場所:東成区民センター
                                       住所:大阪市東成区大今里西3丁目2番17号
                                             (地下鉄「今里」駅下車2番出口から西へ)

                       参加費:無料(どなたでもご参加いただけます)
                       18時30分からは通常の例会を行います。

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それゆけ! あおやまさん!!

2018年01月18日 | 通信

                                                                             森泰輔(事務局員)

 

みなさん、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 で、新年一発目の「それゆけ~」ですが、前回書いた「あまり調子よくない~」の以降、年末に入院・手術となってしまいました。現在は退院していますが…。
 ということで、そこらへんのところも含めて、それゆけ!あおやまさん!!

一二月某日
 入所中のサ高住の管理者とケアマネから「今、青山さんと救急で病院に来ているので、来て欲しい」と連絡。排尿ができず、膀胱がパンパンでむくみ(特に足)もひどいのでカテーテルをいれることに。
 で、自力排尿できるように手術をするかどうか?を判断しなくてはいけないことに(自力排尿できる確立は五分五分)。
 本人含めいろんな人と相談した結果、入院・手術と相成りました。
 青山さんはカテーテルを入れるまではとにかく「足が痛い!」と叫んでいたそうです。

一二月某日
 手術~入院の日々。結局一週間病院にいたわけですが、前回入院時と同じく一時的に著しく「機能低下」した青山さん。腕が上がりにくくなったり、夜中ワーワー叫んだり、幼児がえりのごとくだだをこねたり…。
 でも、そこは青山さん!?看護師への「取り入り方」は相変わらず見事でした(泣笑)。 こちとらいろいろ心配してんのに…(泣)。

一二月某日

 退院の日。結局「自力排尿」はなかなか難しく、カテーテルがついたままの退院。腕の上がりにくさなどは解消したようですが、いわいる幼児がえり的なところは波がある感じです。
 さてさて今後の青山さんは!?

一月某日
なかなか覇気の戻らない青山さん。それでも「みなさんへの新年の挨拶、年賀 状書いてよ」とお願いして何とか書いてもらいました。だいぶ渋ってたんですけどね…。

一月某日
 サ高住から連絡。「カテーテルが抜けた(←原因不明)」ということで、病院へ。
祝日夜ということもありなかなか時間がかかります。待ちきれない青山さんは「せんせ ~。はやくしてよ~」と待合で叫んでは車イスを操作してウロウロ。
いろいろと「○○いたい~」「森くん何とかして~」とか叫んでたんですけど、
ふいに「おなかすいた~」(テンションは「痛い」の感じ)はちょっと笑ってしまいました。ごめんね、青山さん。

一月某日
 ずっと、調子の悪かった青山さん。ですが、この日はバシッとピントがあっていたらしくみんなとの会話も積極的で「人いじり」をする青山節も出たりとなかなか快調。
 これからいろいろ波があって、スッキリしないことも多いと思いますが、おもしろおかしく傍らにいられるよういこうかなと思います。ね、青山さん。

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鳥にしあらねば104

2018年01月18日 | 通信

                                                                                          小林敏昭(事務局員)

 

「国体」を広辞苑(話題になっている第7版ではなくて第4版)で引くと「①国家の状態。くにがら。くにぶり。②国家の体面。国の体裁。③主権または統治権の所在により区別した国家体制。『―の護持』④国民体育大会の略称」とある。これから書こうとする「国体」は③に近いが、これだと例えば主権在民の国家体制も「国体」の一つということになる。そんな使用例を私は寡聞にして一つも知らない。

 広辞苑はどうも歯切れが悪い。そう思ってウィキペディアで「国体」を引いたら「事実上、日本の事象に特化した政治思想用語であり、特に『天皇を中心とした秩序(政体)』を意味する語とされている。そのため、外国語においても固有名詞扱いで“Kokutai”と表記される」とある。これでだいぶすっきりした。文部省(当時)が1937年に編んだ『国体の本義』冒頭の「肇国」の章にも「大日本帝国は、万世一系の天皇皇祖の神勅を奉じて永遠にこれを統治し給ふ。これ、我が万古不易の国体である」とある。「国体」は天皇制を軸とした“神国”日本を支える国家体制であり、その思想は第二次大戦に敗北したことによって「永遠に」葬られるはずだった。

 もちろんきれいに一掃されたわけではない。それどころか戦後すぐの神社本庁の設立以後、神道政治連盟(69年)、日本を守る会(74年)、日本を守る国民会議(81年)、そして97年の日本会議の結成に至る流れを見れば、「国体」思想が脈々とこの国の底を流れ続けてきたことは明らかだ。それが99年の国旗・国歌法制定、06年の教育基本法改「正」、そして今安倍首相が政治生命をかける憲法改「正」につながっていく。その流れは今や社会の表層にまで達し、巷には「日本、スゴイ!」系の書籍やテレビ番組があふれる。まるで国際競争力の低下を補うように、右傾化の流れは日々勢いを増している。

 さて、どうして今さら「国体」を辞書で調べようと思ったのか。それは毎日新聞の牧太郎さんの「『国体』を連発する“貴乃花ナショナリズム”の恐怖?」(『サンデー毎日』1月28日号)という文章にウェブ上で出会ったからだ。私は八百長問題が表面化した11年にこの連載で、大相撲は神事として保存すればいいというようなことを書いた。公共の電波を使って連日全国中継などしなくていいのだ。その後、日本出身横綱を待望する声に後押しされて稀勢の里が綱を張り、土俵が日を追って国威発揚の場と化すに至って、さらに私の相撲への関心は薄らいだ。そこに、暴力事件に端を発する貴乃花親方と相撲協会のゴタゴタである。愛弟子の被害を契機に協会を改革したいのなら、協会幹部でもある貴乃花は堂々とそう主張すればいい。それなのになぜ彼は沈黙を貫くのか、私にはほとんど理解不能だった。

 そのうちに、貴乃花の復古主義的な「相撲道」の提唱が私の耳にも聞こえてきた。牧さんは先の文章で、『週刊朝日』の記事を引用する形で「(相撲協会は)国体を担う団体。日本を取り戻すことのみが、私の大義であり、大道だ」という貴乃花の言葉を伝え、次のように結んでいる。「『陛下の御守護をいたすのが力士の天命』と貴乃花親方は考えていると聞く。 明治以来、大相撲が『国技』と言い出したのは、税制面で有利な扱いを受けるためだが……逆に、大相撲を国威発揚に利用する人々が存在する。/不安である」。

 1月場所の番付表を見ると、外国出身の関取(十両以上)は66人中19人で3割近い。牧さんの記事が事実なら、そんな国際化と右傾化が同時進行する時代にあって、貴乃花と彼を支持する親方衆やファンの存在は不気味としか言いようがない。

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