古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

群馬県藤岡市・戸塚神社古墳

2018-04-14 06:00:48 | Weblog
群馬県藤岡市上戸塚熊野363の戸塚神社境内にあります。
神流川左岸の平坦地です。
「お熊(くまん)さま古墳」とか「熊の山古墳」、「神流村1号墳」とも呼ばれています。







全長53m、 後円部径30m・高さ2.5m、 前方部先端幅41m・高さ4m  の前方後円墳です。
前方部墳頂には戸塚神社の社殿がたてられています。













墳丘の周りには盾形をした周濠があります。
墳丘には葺石が施されていたようです。
後円部中央にある埋葬施設は、南西方向に開口する両袖型の横穴式石室です。
石室は全長8.1m、玄室の長さ4.2m・奥幅2.5m、羨道の長さ3.9m あります。
羨道の前には細長い前庭があります。
石室の天井石が露出しているため、上屋と金網の塀で保護されていて、内部には入れませんでした。



さらに入り口付近で崩落があったのか土嚢が積まれていて、金網越しにも内部を観察することはできませんでした。



圭頭大刀、方頭大刀、刀子、鉄鏃、馬鈴、飾金具、切子玉、管玉、勾玉、銀環、須恵器製短頸壺・堤瓶・はそう・横瓶、土師器製高坏などが出土しています。
これらの副葬品は東京国立博物館に収蔵されています。

古墳時代後期・6世紀後半頃の築造と推定されています。

昭和45年4月15日、藤岡市の史跡に指定されています。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿